このページでは、寿がきや食品のカップ麺、「全国麺めぐり 小田原タンタン麺」を食べてレビューしていきます。
「全国麺めぐり 小田原タンタン麺」はどんなカップ麺?
今回のカップ麺は、寿がきや食品の「全国麺めぐり 小田原タンタン麺」。製造はいつものように加ト吉水産・・・と言いたいところですが、親会社テーブルマークのカップ麺・袋麺の主力工場として、そして寿がきや食品のノンフライカップ麺のOEM製造担い手として稼働していた加ト吉水産群馬工場が、営業譲渡によって7月1日より寿がきや食品関東工場となったため、今後は寿がきや食品が自社生産することになり、一方でテーブルマークのホームラン軒などは逆に寿がきや食品がOEM生産することになるようです。たまにペヤングのラーメンも加ト吉水産群馬工場がOEM生産していたのですが、今後はこれも寿がきや食品になっていくのかもしれませんね。
話を戻します。2021年7月26日発売の「全国麺めぐり」シリーズの新商品で、小田原タンタン麺発祥の店である「中華四川」の人気メニュー「B 一般向き」を再現した商品となっています。

小田原のご当地麺「小田原タンタン麺」
「小田原タンタン麺」は、小田原を中心に供される麺料理で、挽肉が入ってとろみのついたあんかけ状のスープを特徴とする担々麺の一種です。元祖は1975年創業の「中華四川」とされ、「中華四川」で修行し独立した人らによって広まっています。「中華四川」は交通の便が良くない場所に立地していながら、行列ができるお店として知られています。
小田原タンタン麺はこれまでにも何度かカップ麺化されており、いずれも今回と同じく発祥のお店である「中華四川」の味が再現されてきました。最初に登場したのは2015年6月で、私なんかはこの時初めて「小田原タンタン麺」の存在を知ったと記憶しています。
どうもー、ハンサムです。今回のカップ麺は、寿がきや食品の「全国麺めぐり 小田原系タンタン麺」です。へぇーそんなのあるんだ、知らなかったです。職場の数人にも聞いてみましたが、みんな知らない模様。調べてみるとなかなかオリジナル感のあるラーメンですね。自分はあんかけも好きなので楽しみです。スープは、「鶏と豚の旨味を引き出し、ニンニクを効かせた、高粘度のあんかけ風甘辛スープ」だそうです。...
「中華四川」の「B 一般向け」を再現

「中華四川」の小田原タンタン麺は、表向きのメニューが「A 甘口」「B 一般向け」「C 辛口」の3種類あり、今回はそのうち「B 一般向け」が再現されています。フベニールBみたいですね。違うか。甘口と辛口の中間なので、Bは中辛かと思いきやそうでもないようです。
「C辛口」が辛口どころかピリ辛レベルしかなく、裏メニューの「スペシャルC」でやっと中辛、そしてその上の「ダブルトリプル」でようやく辛口レベルと言ったところのようです。そうなると、今回のフベニールBじゃなくて「B 一般向け」は甘口とピリ辛の中間なので、ほぼ辛くないということになってしまいます。おそらく「C辛口」の基準が1975年当時の昔のままなんでしょうね。
裏メニュー「ダブルトリプル」を再現した2018年12月発売の「全国麺めぐり 辛口 小田原タンタン麺」。「C辛口」ではなく「ダブルトリプル」なのに、堂々と「辛口」を名乗っています。辛いもの好きな人がギリギリ満足できるくらいには辛かったです。個人的には「小田原タンタン麺」のカップ麺で最高傑作。
このページでは、寿がきや食品のカップ麺、「全国麺めぐり 辛口 小田原タンタン麺」を食べてレビューしていきます。「全国麺めぐり 辛口 小田原タンタン麺」はどんなカップ麺?今回のカップ麺は、寿がきや食品の「全国麺めぐり 辛口 小田原タンタン麺」。2018年12月10日発売の、「全国麺めぐり」シリーズの久々の新商品。小田原タンタン麺発祥の店、「中華 四川」監修によるカップ麺です。小田原系担々麺とは?小...
小田原タンタン麺発祥の「中華四川」の味を再現!「全国麺めぐり 小田原タンタン麺 中辛」を実食
このページでは、寿がきや食品のカップ麺、「全国麺めぐり 小田原タンタン麺 中辛」を食べてレビューしていきます。「全国麺めぐり 小田原タンタン麺 中辛」はどんなカップ麺?今回のカップ麺は、寿がきや食品の「全国麺めぐり 小田原タンタン麺 中辛」。製造は加ト吉水産。2020年2月24日発売の、「全国麺めぐり」シリーズの新商品です。神奈川県小田原市にある「小田原タンタン麺」発祥のお店、「中華 四川」の...
内容物、価格、購入額など

別添袋は3つ。カップには麺のみ入っています。

先入れの「かやく入スープの素」をカップの上に開けた状態。粉末は白っぽいです。
品名 | 全国麺めぐり 小田原タンタン麺 |
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メーカー | 寿がきや食品 |
発売日 | 2021年7月26日(月) |
麺種別 | ノンフライ麺 |
かやく・スープ | 3袋(液体スープ・後入れ粉末スープ・かやく入スープの素) |
定価 | 税別238円 |
取得価格 | 税別238円(イオン) |
栄養成分表
1食122g(めん65g)あたり
エネルギー | 409kcal |
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∟めん・かやく | ∟286kcal |
∟スープ | ∟123kcal |
たん白質 | 11.3g |
脂質 | 9.4g |
炭水化物 | 69.8g |
食塩相当量 | 6.8g |
∟めん・かやく | ∟3.0g |
∟スープ | ∟3.8g |
カルシウム | 134mg |

これまでの「小田原タンタン麺」カップ麺と麺量、栄養成分値など大きな変化はなさそうです。価格も据え置き。
スープ
とろみが強くつけたれたあんかけ状のしょうゆ味のスープで、豆板醤の辛味やニンニクの風味をほのかに効かせ、肉の旨みが感じられます。

とろみの強いあんかけ状のスープ
- 辛さはほとんどない甘みのあるしょうゆ味
- とろみ成分は白い粉

今回のあんかけ状の鍵となるのは、「後入れ粉末スープ」に入っている白い粉です。原材料に書かれているのは「加工デンプン」あたりだと思われますが、これが溶けることでしっかりあんかけのとろみになりました。あんかけ「風」とかではなく、これは完全にあんかけ。
- 肉の旨みがパワーアップ

過去2作の「辛口」「中辛」に比べて今回は辛味という武器がなく心配しましたが、あんかけのつけられた豚の旨みがかなりアップしており、辛味はなくても旨みの部分では過去2作を大きく上回っている印象です。「小田原タンタン麺」はあんかけ状のスープに挽肉が入っているが大きな特徴ですが、その挽肉の旨みがしっかり感じられ、辛さとは違う小田原タンタン麺へのアプローチでした。
麺
湯戻し時間5分の、中太で縮れのついたノンフライ麺です。

中太でスープと良く絡むノンフライ麺
黄色味が強めについており、お店の麺の色合いを再現しています。お店の麺はやわらかめとのことですが、今回使われている麺は弾力がちょっと強め。特にこの商品のために開発された麺というわけではなさそうです。
スープのとろみに麺の縮れが相まって、麺とスープ両者の一体感がとても強く、麺がスープの中でしっかり馴染んでいました。す面を持ち上げるとスープがごっそり付いてきます。
具
肉と大豆の2種類の肉そぼろに、ネギの組み合わせです。

2種類の肉そぼろ
肉と大豆の2種類の肉そぼろが入っています。肉からは旨みが、大豆からはボリュームが感じられ、悪く言ってしまうと大豆は水増し要員なのですが、限られたコストの中で旨みとボリュームを両立させる工夫はお見事で、今回はスープに肉の旨みを強く付け加えたことにより、よりいっそう肉感が高まった印象でした。
オススメ度(標準は3です)
- 寿がきや食品 「全国麺めぐり 小田原タンタン麺」
辛さはまったくありませんが、肉の旨みが明らかに増した「小田原タンタン麺」カップ麺で、これまでの辛さとはまた違った魅力のある一杯でした。甘み強めのあんかけと縮れ麺の一体感が素晴らしく、2種ルオの肉そぼろの役割分担もお見事。この商品はレギュラー化、もしくはもっと頻繁に発売して欲しいところです。
練りごまが入っていらずあまり担々麺らしくないという点では、今回の「小田原タンタン麺」と「勝浦タンタンメン」は近い存在と言えるかもしれません。担々麺亜種的な存在ですね。今回は練りごま入ってないし辛くないしで、どこが担々麺なんだかまったくわからないですが、勝浦タンタンメンはその点、真っ赤でしっかり辛いです。