このページでは、エースコックのカップ麺、「お取り寄せNIPPON 北海道産花咲ガニだし使用 醤油ラーメン」と「お取り寄せNIPPON 愛媛宇和海産真鯛だし使用 塩ラーメン」を食べてレビューしていきます。
「お取り寄せNIPPON」はどんなカップ麺?
今回のカップ麺は、エースコックの「お取り寄せNIPPON 北海道産花咲ガニだし使用 醤油ラーメン」と「お取り寄せNIPPON 愛媛宇和海産真鯛だし使用 塩ラーメン」。2021年6月28日発売の、新シリーズ「お取り寄せNIPPON」の新商品です。北海道産の「花咲ガニ」と愛媛宇和海産の「真鯛」に着目した商品となっています。

新シリーズ「お取り寄せNIPPON」
「お取り寄せNIPPON」は、「全国各地のこだわり素材に注目し、素材の旨みをとことん追求した本格的なスープが特長の新商品」で、「お取り寄せグルメの中でも人気が高い蟹と鯛をテーマに開発!“北海道産花咲ガニだし”と、“愛媛宇和海産真鯛だし”を使用した本格的な一杯!」とのこと。
巣ごもり需要で注目された「お取り寄せグルメ」を題材に、その中でも人気のある「蟹」と「鯛」をシリーズ第1弾商品として選んだとのことです。「蟹」も「鯛」も確かに人気がありそう。最近だとふるさと納税の返礼品としても、ご当地グルメは注目されています。
ご当地の素材に着目した商品としては、サンヨー食品の「和ラー」シリーズがおなじみです。サンヨー食品と今回のエースコックは資本関係のある同じ陣営と言え、その両者がパイを奪い合うのはどうなんだろうという気がしますが、実際、今回の両商品ともかなり似ている味が「和ラー」シリーズからも出ています
2017年3月発売の「サッポロ一番 和ラー 北海道根室 かにの鉄砲汁風」。北海道の「蟹」は「和ラー」シリーズから何度か出ていますが、中でも花咲ガニの産地である根室の鉄砲汁に焦点を当てていました。
サンヨー食品 「サッポロ一番 和ラー 北海道根室 かにの鉄砲汁風」
今回のカップ麺は、サンヨー食品の「サッポロ一番 和ラー 北海道根室 かにの鉄砲汁風」。パッケージに1000万食突破と書いています。なかなかすごい数字ですね。今回「和ラー」シリーズ第2段となるわけですが、「博多水炊き風」は前回から継続で、今回新たに「北海道根室かにの鉄砲汁風」と「両国ちゃんこ風」が加わりました。そして「能登海老汁風」と「津軽帆立貝焼き味噌風」は廃番です。ちょっと待てよ、能登海老汁風は和ラーの...
2020年10月発売の「サッポロ一番 和ラー 愛媛 鯛ちり風」。こちらは愛媛の鯛に着目した鯛ちり風の一杯で、今回の商品とだいぶ被っている印象です。果たして「和ラー」に対して今回の「お取り寄せNIPPON」シリーズから強みを見出すことはできるのでしょうか。
定番「和ラー」シリーズの新商品、「サッポロ一番 和ラー 愛媛 鯛ちり風」を実食レビュー
このページでは、サンヨー食品のカップ麺、「サッポロ一番 和ラー 愛媛 鯛ちり風」を食べてレビューしていきます。「サッポロ一番 和ラー 愛媛 鯛ちり風」はどんなカップ麺?今回のカップ麺は、サンヨー食品の「サッポロ一番 和ラー 愛媛 鯛ちり風」。2020年10月5日発売の、「和ラー」シリーズの新商品です。愛媛県のご当地料理、「鯛ちり」風のカップ麺となっています。「和ラー」シリーズの新商品...
内容物、価格、購入額など

左が「蟹」で、右が「鯛」。どちらも別添袋は「液体スープ」1つ。カップには麺の他に、粉末やかやくが入っています。かやくは麩の入っている「鯛」に特色がありそうです。
品名 | 北海道産花咲ガニだし使用醤油ラーメン 愛媛宇和海産真鯛だし使用塩ラーメン |
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メーカー | エースコック |
発売日 | 2021年6月28日(月) |
麺種別 | 油揚げ麺 |
かやく・スープ | 1袋(液体スープ) |
定価 | 税別193円 |
取得価格 | 税別98円(マックスバリュ) |
栄養成分表・原材料
- 栄養成分表
栄養成分 | 北海道産花咲ガニだし 65g(めん50g) | 愛媛宇和海産真鯛だし 65g(めん50g) |
---|---|---|
エネルギー | 290kcal | 273kcal |
∟めん・かやく | ∟238kcal | ∟233kcal |
∟スープ | ∟52kcal | ∟40kcal |
たんぱく質 | 6.3g | 6.2g |
脂質 | 13.3g | 10.7g |
炭水化物 | 36.3g | 38.0g |
食塩相当量 | 3.9g | 3.9g |
∟めん・かやく | ∟1.2g | ∟1.0g |
∟スープ | ∟2.7g | ∟2.9g |
ビタミンB1 | 0.19mg | 0.47mg |
ビタミンB2 | 0.20mg | 0.22mg |
カルシウム | 185mg | 176mg |
どちらも麺量は50g。1人前としては少なめでそれに伴いカロリー等も低い数値です。少ないと感じる「和ラー」シリーズの麺量は58gなので、今回それより少ないのは不安しかありませんがどうでしょうか。
- 原材料

「北海道産花咲ガニだし使用醤油ラーメン」の原材料。「スープ」の一番上に「かに調味料」があるのは頼もしい。

「愛媛宇和海産真鯛だし使用塩ラーメン」の原材料。「魚介エキス」はスープの2つめ。
お取り寄せNIPPON 北海道産花咲ガニだし使用 醤油ラーメン

まずは「お取り寄せNIPPON 北海道産花咲ガニだし使用 醤油ラーメン」を食べます。北海道のどこかは明記されていませんが、北海道産の花咲ガニを使用しているとのことで、おそらく根室とか、花咲ガニの産地が想起されます。花咲ガニは何度か食べたことがありますが、火を入れると真っ赤な甲羅と身がとても綺麗で、しかも他のカニに比べて身が引き締まっているんですよね。味噌は毛ガニですが、身は花咲ガニが一番おいしいかもというくらい素晴らしいです。いや、どのカニもそれぞれ良さがあるんですけどね。
重厚なカニの風味が味わえる

適度な弾力と滑らかさのある丸刃のめんです。
北海道産花咲ガニだしの旨みが利いた醤油スープです。しっかりと利かせたカニの香りと旨みが最後まで続き、飽きの来ない一杯に仕上げました。
食感の良い大豆そぼろ、色調の良いコーン、ねぎ、かに風かまぼこを加えて仕上げました。
カニの風味が強く感じられる、カニと鶏ガラがベースのしょうゆ味のスープ。前半戦はかなり重厚なカニの風味が楽しめます。さすが花咲ガニ、強いパンチです。口が慣れてく後半戦になると、前半戦ほどのカニのパンチはなくなりますが、甲殻類のスープは大概は後半に行くほど味を感じなくなるので、今回のスープは比較的持ちが良い方だと感じました。なかなかインパクトのあるスープです。
麺は中細で縮れ緩やかな油揚げ麺。「和ラー」の麺ほどの麺密度はないものの、結構しっかりした食感で油揚げ麺としてはよくできているように感じました。ただやっぱり麺量50gは気になるところで、物足りなさは残りました。また、具にも特に独自性、大きな売りはなく、量も少なかったです。キラリと光る具が入っていることの多い「和ラー」と比べると見劣りしていました。
お取り寄せNIPPON 愛媛宇和海産真鯛だし使用 塩ラーメン

続いては「お取り寄せNIPPON 愛媛宇和海産真鯛だし使用 塩ラーメン」。宇和海は愛媛県の西部、向こう側の大分県との間の豊後水道の愛媛県側の海域です。真鯛やはまちの養殖で知られ、日本史が好きな方なら、藤原純友の本拠地と言えばピンとくるかもしれません。都道府県別の真鯛養殖生産量では、愛媛県が他を突き放して圧倒的です。
太い魚の旨味と輪切りの麩が特徴

適度な弾力と滑らかさのある丸刃のめんです。
愛媛宇和海産真鯛だしとホタテやカツオ等の魚介の旨みを利かせた塩スープです。スープ全体に真鯛だしの風味が広がり、最後まで飽きの来ない味わいに仕上げました。
ふんわりと食感の良い麸、食感の良い大豆そぼろ、色調の良い卵、ねぎを加えて仕上げました。
真鯛のだしが感じられる鶏ガラベースの塩味スープです。単に鯛とカニの特性の違いだけかもしれませんが、先ほどのカニに比べると鯛だしの押し出しは弱く、ガツンとくるほど目立ってはいません。ただ、魚の旨みはかなり太く感じられるので、鯛の成分はそれなりにたくさん入っているものと思われます。地味ではありますが、旨みたっぷりの塩味スープです。
麺は中細で縮れ緩やかな油揚げ麺。先ほどと同じタイプの麺と思われます。スープの魚介を立てつつも、密度の高い麺の触感が楽しめます。具は輪切りの麩が入っていて、カニに比べると大きな特徴を有しています。ただ、せっかくの鯛だしの商品と考えれば、何かしら鯛に関連した具が欲しかったとこrではないでしょうか。
オススメ度(標準は3です)
- エースコック 「お取り寄せNIPPON 北海道産花咲ガニだし使用 醤油ラーメン」
- エースコック 「お取り寄せNIPPON 愛媛宇和海産真鯛だし使用 塩ラーメン」
新シリーズ「お取り寄せNIPPON」の2商品でしたが、どちらもスープには光るところがあり、特に「北海道産花咲ガニだし」のカニの重厚感は眼を見張るものがありました。ただ、麺の量の少なさ、具の少なさを考えれば、商品コンセプトが似ていて、同じ価格設定ながら麺がおいしくて麺量が多く、さらに具も特徴的なものを入れてくる「和ラー」シリーズに比べると、見劣りしている感は否めませんでした。ただ、今回私は税別98円で手に入れており、定価より安く手に入れられるのであれば食べる価値は上がりそうです。でも「和ラー」も安く売られていることが多いんですよね。
このシリーズよく紹介している気がしますが、何食べても結構おいしいんですよね。これもカニの風味がもっと欲しかったところではありますが、きちんとおいしかったです。