このページでは、ファミマ限定でサンヨー食品のカップ麺、「中華そば嘉一監修 極鶏だし中華そば」を食べてレビューしていきます。



「中華そば嘉一監修 極鶏だし中華そば」はどんなカップ麺?


今回のカップ麺は、ファミリーマート限定商品、サンヨー食品の「中華そば嘉一監修 極鶏だし中華そば」。2021年5月25日発売の商品です。宮城県仙台市の人気ラーメン店、「中華そば嘉一」監修による、2020上期ラーメンデータベースで「仙台1位」に輝いたラーメンのカップ麺化です。



「中華そば嘉一」は仙台随一の人気ラーメン店


中華そば嘉一」は、宮城県仙台市にある人気ラーメン店で、仙台ナンバーワンとの呼び声高い行列店。「鶏だけで作った」という触れ込みの「中華そば」が人気で、ノーマルのしょうゆ味の他に塩味も供しています。今回の一杯は「醤油」や「塩」の記載はないですが、おそらく看板メニューのしょうゆ味を再現したものと思われます。

先代のラーメンと言えば、特産の「仙台味噌」を用いた(辛)味噌ラーメンが有名で、カップ麺でもそれ以外のものが再現されることはほとんどありませんでした。今回は鶏を使った中華そばということで、これまでとは随分毛色が違っています。これだけラーメン文化が広まった昨今、全国津々浦々でいろんなラーメンが楽しめるのは理解しているつもりなのですが、仙台で鶏の中華そばというのはかなり新鮮な響きがありますよね。

現状、おそらく最も出回っている仙台ラーメンのカップ麺、ヤマダイの「ニュータッチ 凄麺 仙台辛味噌ラーメン」。安定の味わいです。

ヤマダイ 「凄麺 仙台辛味噌ラーメン」

よくこの商品を食べて欲しい、あの商品を食べてレビューしてくれ、というようなリクエストをもらうのですが、なかなか期待に応えられていません。まずこのブログが新商品のレビューをするブログだということがひとつ、そしてメーカーによってカップ麺の販売地域が異なっており、私の住む地域ではなかなか手に入らないということがひとつ。サンポー食品とか九州では大メジャーなカップ麺メーカーですが、私の住む地域の人にとっては...



「極鶏だし」の実力はいかに




こちとら仙台辛味噌ラーメンのイメージが抜けないままレビューすることになるわけですが、今回のカップ麺では、お店のメニューにはない「極鶏だし」の冠がついています。これは相当な鶏押しですね。

仙台と聞いただけで口の中が自動的に辛味噌の味になってしまうのは早々に改めないと、今回の鶏だしには対応できなそうです。リセットボタン押したまま電源切るのではなく、電源直切りで冒険の書ならぬ固定概念を破壊する必要がありそう。果たしてどんな味なのでしょうか。



内容物、価格、購入額など




別添袋は1つ。カップにはかやく類が入っていますが量は少なそう。細麺を合わせるイメージのある鶏だしにしては麺太めですね。

品名中華そば嘉一監修 極鶏だし中華そば
メーカーサンヨー食品(ファミマ限定)
発売日2021年5月25月(火)
麺種別油揚げ麺
かやく・スープ1袋(仕上げの小袋)
定価税込228円
取得価格税込228円(ファミリーマート)

栄養成分表、原材料


1食93g(めん70g)あたり
エネルギー435kcal
∟めん・かやく∟347kcal
∟スープ∟88kcal
たん白質10.9g
脂質19.4g
炭水化物54.2g
食塩相当量5.0g
∟めん・かやく∟1.6g
∟スープ∟3.4g
ビタミンB10.34mg
ビタミンB20.58mg
カルシウム217mg



原材料の「スープ」の項目にはトップにしっかり「チキンエキス」がきています。期待できそう。麺量は70g。


スープ


スープは「鶏系素材の旨みが凝縮されたスープが特徴」とのこと。

鶏ガラベースのしょうゆ味のスープですが、スープ表面の鶏油と合わせ、しょうゆ色というよりは透き通った黄金色です。



鶏ガラと鶏油でまるごと鶏のスープ


  • しょうゆを上回る鶏の旨みの塊
鶏ガラを始め、鳥の旨味が凝縮された旨みだらけのスープです。一応しょうゆ味と思われますが、しょうゆ色というよりは済んだ黄金色で、琥珀色よりもさらに薄い色合い。色だけ見るとしょうゆ味より塩味スープのほうが近いように感じられます。実際食べてみるとしょうゆ味なのですが、しょうゆ味よりも圧倒的に強い鶏の旨みが前面に出ていました。

パッケージに「醤油」とも「塩」とも書かなかったことが頷ける、これは鶏味のスープです。黄金色の向こう側に、赤と白を身に纏い、朝にコケコケ言っている姿が目に浮かんできそうです。



  • 鶏油の香りの広がり


スープ表面には、別添「仕上げの小袋」に入っている鶏油が浮いています。これがまた良い仕事をしていて。かなり濃厚な鶏の風味を鼻から伝えてきます。こういう鶏油は鶏白湯スープでみることが多いですが、澄んだスープに鶏油の甘い香りのコンビネーションは、かなりクセになる味でした。舌では鶏ガラで、鼻からは鶏油で、凝縮された鶏の旨みを感じ取ることができました。

いやー降参です。私が松永氏なら爆死の準備入らざるをえません。



麺は、湯戻し時間5分の、中太で縮れのついた油揚げ麺です。



鶏ガラに合わせる太めの油揚げ麺


中太で縮れのついた油揚げ麺です。鶏ガラスープの中華そばだと、中細麺もしくは細麺のイメージが強い印象ですが、今回の麺は太麺よりの中太麺。かための食感が特徴となっています。麺の主張がかなり強いですが、今回は鶏の旨みがパワフルなので、意外なほどしっかり太めの麺とマッチしていました。個人的には細麺の方が良い気はしますが、太めの麺でもまったく問題はなかったです。

お店の麺は、中太で縮れのついた多加水麺で、今回の麺は表面のつるみこそないものの、それなりに雰囲気は再現できているのではないかと思います。とは言っても油揚げ麺で多加水麺再現は難しいんですよね。お店のキラキラ輝く感じの麺は再現できていません。




具は、ダイス状の鶏肉、メンマ、ねぎの組み合わせです。



ダイス鶏肉、メンマ、ねぎの組み合わせ


ダイス状の鶏肉が入っています。結構かための食感ですがしっかり鶏肉。他の商品でもよく見かけるものではありますが、鶏のスープを盛り上げています。実際のお店では鶏チャーシューが用いられているとのこと。鶏チャーシューとはまったく別物ですが、まるごと鶏の勢いに具もしっかり乗っていました。

他にはメンマとねぎが入っています。それほど特徴的な具ではありませんが、お店のメンマやねぎもあまり目立っていないようです。


オススメ度(標準は3です)


  • ファミマ限定「中華そば嘉一監修 極鶏だし中華そば」
★★★★★★☆☆☆☆(6)
鶏の旨み全開のスープ、そして鶏油の組み合わせは、これだけで凄まじい威力です。本当、鶏だけのラーメンというのが頷ける鶏だらけの味。太めの麺とも意外な相性の良さを見せていました。舌から感じる鶏ガラ、そして鼻から感じる鶏油によって、これでもかと鶏です。これは完全に仙台辛味噌のイメージがぶっ飛んでしまいました。お見事です。

仙台名物といえば牛タンですが、ラー油の合わせたこの牛タンおいしそうですね。




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