このページでは、エースコックのカップ麺、「スーパーカップ1.5倍 ブタキムラーメン」と「スーパーカップ1.5倍 豚キムチラーメン」を食べ比べて比較します。
「スーパーカップ1.5倍」の「ブタキム」と「豚キムチ」はどんなカップ麺?
今回のカップ麺は、エースコックの「スーパーカップ1.5倍 ブタキムラーメン」と「スーパーカップ1.5倍 豚キムチラーメン」。共に2020年2月22日にリニューアル発売された、「スーパーカップ」シリーズの商品です。どちらも以前から発売されている「スーパーカップ」シリーズの看板商品のひとつとなっています。

左が「ブタキム」の、右が「豚キムチ」のラベル。「ブタキム」にはコンビニ限定と書かれている。
「豚キムチ」と「ブタキム」が共存する理由
「スーパーカップ」は、」カップ麺における大盛商品のパイオニア。カップ麺の大盛商品はスーパーカップに始まり、そして現在もなお、麺量(スーパーカップMAX)や麺の食感(THEのどごし麺など)で大盛カップ麺の世界をリードし続けているパイオニア且つフロンティアであり続けるシリーズです。
そして「豚キムチ」をカップ麺に定着させたのも「スーパーカップ」シリーズで、今となってはカップ麺の定番となっている豚キムチ味はスーパーカップに端を発しています。
同じ「スーパーカップ」シリーズでありながら、同じような味である「豚キムチ」と「豚キム」が共存しています。なぜ両者が共存できているかと言えば、「ブタキム」がコンビニ限定、「豚キムチ」がスーパーやドラッグストアを中心に展開し、両方扱う店がないことにあります。ディスカウント販売が前提となるスーパー・ドラッグストアか、安売りを前提としないコンビニかの違いは卸値の違いとして現れるため、両者、定価設定上は10円の違いしかないものの、原価はそれ以上に違いがあるものと思われます。
今でこそ「豚キムチ」と「ブタキム」は明確に販路が分かれていますが、以前は「豚キムチ」のコンビニ限定バージョンが存在していました。2012年4月発売の「スーパーカップ1.5倍 燃えろ!豚キムチラーメン」。白菜キムチが通常より強化された「豚キムチ」のようでした。
エースコック 「スーパーカップ1.5倍 燃えろ!豚キムチラーメン」
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「豚キムチ」と「ブタキム」どちらも元祖を主張?

こちらは「豚キムチ」。歴史の深いところまでは分かりませんが、こちらが元祖なのではないかと思います。スーパー・ドラッグストア版の商品。今回からキムチが50%増量されたとのこと。

そしてこちらはコンビニ限定の「ブタキム」。こちらも元祖を主張しています。同じところから分かれた両商品なので、どちらも元祖ということなんだと思います。
内容物、価格、購入額など

左が「ブタキム」で右が「豚キムチ」。どちらも「粉末スープ」と「ブタキムオイル」が入っていますが、袋の色、大きさが異なっており、どちらも「ブタキム」の方が大きいです。また「ブタキム」には「かやく」の袋が入っているのに対し、「豚キムチ」はかやくが予めカップに入っています。

先入れの「粉末スープ」と「かやく」(「ブタキム」のみ)を麺の上に開けた状態。右の「豚キムチ」は今回のリニューアルでキムチ50%増量とのことでしたが、とそこに無理やり挑まされる急造日本人タッグくらいの力差がありそう。
品名 | スーパーカップ1.5倍 ブタキムラーメン スーパーカップ1.5倍 豚キムチラーメン |
---|---|
メーカー | エースコック |
発売日 | 2021年2月22日(月) |
麺種別 | 油揚げ麺 |
かやく・スープ | ブタキム:3袋(粉末スープ・かやく・ブタキムオイル) 豚キムチ:2袋(粉末スープ・ブタキムオイル) |
定価 | ブタキム:税別220円 豚キムチ:税別210円 |
取得価格 | ブタキム:税別215円(セブン-イレブン) 豚キムチ:税別115円(マックスバリュ) |
定価は10円しか違いがありませんが、取得価格は100円違います。このあたりが答えだと思われます。
栄養成分表・原材料
- 栄養成分表
栄養成分 | ブタキム 113g(めん90g) | 豚キムチ 107g(めん90g) |
---|---|---|
エネルギー | 487kcal | 465kcal |
∟めん・かやく | ∟395kcal | ∟395kcal |
∟スープ | ∟92kcal | ∟70kcal |
たんぱく質 | 10.1g | 9.3g |
脂質 | 18.1g | 17.9g |
炭水化物 | 70.9g | 72.5g |
食塩相当量 | 7.9g | 7.4g |
∟めん・かやく | ∟2.5g | ∟2.2g |
∟スープ | ∟5.4g | ∟5.2g |
ビタミンB1 | 0.55mg | 0.39mg |
ビタミンB2 | 0.58mg | 0.49mg |
カルシウム | 270mg | 332mg |
麺量はどちらも90gで同じですが、栄養成分はカルシウム以外すべて「ブタキム」が上回っています。「めん・かやく」のカロリーが両者同じですが、先ほどのかやくの量の違いを見る限り、同じとはとても思えません。麺に違いがあるのかもしれません。
- 原材料

「ブタキム」の原材料。「スープ」のトップに来ているのは「植物油脂」。

「豚キムチ」の原材料。こちら「スープ」のトップは「食塩」。麺の原材料も「ブタキム」とは異なっていました。見た目それほど違いがあるようには見えないんですけどね。
スープ
ブタキムラーメン
ポークエキスをベースに、ガーリックや唐辛子を加えた、辛みと旨みのある豚骨醤油スープです。キムチ感、醤油、香辛料をUPし、よりパンチとコクを高めました。
豚キムチラーメン
ポークの旨みを利かせた白湯ベースに、ガーリックや唐辛子を加えた濃厚スープです。別添のブタキムオイルを加えることで、豚とキムチを炒めたような調理感のある香ばしい風味が香り立ち、より食欲をそそります。
どちらもブタキムオイルで風味づけしたとんこつしょうゆ味のスープですが、「ブタキム」の方がしょうゆ色は濃いめ。

「ブタキム」。

こちらは「豚キムチ」。
どちらもとんこつしょうゆ味ですが、実際両者を食べ比べてみると、豚の旨みを強く感じるのは「ブタキム」の方で、交互に食べると「豚キムチ」はとんこつしょうゆ味というよりは、胡椒によってエッジを立てることで、とんこつしょうゆの厚みを補っているかのような印象を受けました。「ブタキム」の方がはるかに豚の旨みが強く感じられます。想像以上に味に違いがあることに驚きました。

「ブタキム」の「ブタキムオイル」。

こちらは「豚キムチ」の「ブタキムオイル」。
両者ともに「ブタキムオイル」が入っていますが、同じものではなく、量は「ブタキム」が多そうで、さらに食べてみた味でもキムチの味、そして辛味ともに「ブタキム」が強く感じられました。コンビニ販売の「ブタキム」は若めの年齢層に向けたはっきりした味わい、スーパー等の「豚キムチ」は辛さ控えめで全年齢向けという印象を受けました。コストのかけ方の違いも大きいのではないかと思います。
麺
両者共通
より滑らかになったのどごしとしっかりとした弾力を併せ持つ、食べごたえ抜群なめんです。(湯戻し時間:3分)
湯戻し時間3分の、中太で縮れのついた油揚げ麺です。どちらも麺量は90gで1.5倍の大盛サイズ。

「ブタキム」の麺。

こちらは「豚キムチ」の麺。正直、それほど違いがあるようには見えません。
どちらも中太で縮れのついた油揚げ麺で、最近の「スーパーカップ」シリーズで用いられている「THEのどごし麺」です。栄養成分を見ると「ブタキム」のみ「しょうゆ」が入っていて、両者まったく同じ麺というわけではなさそうですが、食べた感じはそれほど違いがあるようには感じませんでした。
「ブタキム」の方が食感かためのような気がしましたが、誤差の範囲というか、違いというほどではなさそう。どちらもスープとのバランスはしっかり取れています。
具
ブタキムラーメン
シャキシャキとした食感の良い白菜キムチ、程良く味付した豚肉、彩りの良いチンゲン菜、ねぎ、唐辛子を加えて仕上げました。
豚キムチラーメン
程良く味付けした豚肉、シャキシャキとした食感の良い白菜キムチ、色調の良いねぎ,唐辛子を加えて仕上げました。
チンゲン菜の有無の違いもありますが、それ以上に両者のボリュームがあまりにも違いました。

「ブタキム」の具。白菜キムチも豚肉も量が多く、かなりボリュームがあります。

「豚キムチ」の具。チンゲン菜がないこともありますが、それ以上にボリューム、そして豚肉の種類が違うことが分かります。
「豚キムチ」の白菜キムチが今回のリニューアルで50%増量したとのことですが、それでも圧倒的に「ブタキム」の白菜キムチが多く、しかもカットも大きかったです。まったく違います。
さらに、豚肉の違いも顕著で、量ではなく、「ブタキム」はの肉感の強い豚肉に対し、「豚キムチ」は成型肉のようなあまり肉感のないタイプでした。かなり大きな違いです。
チンゲン菜の有無の違いもあり、全体的なボリュームでも「ブタキム」が大きく勝っていました。
オススメ度(標準は3です)
- エースコック 「スーパーカップ1.5倍 ブタキムラーメン」
- エースコック 「スーパーカップ1.5倍 豚キムチラーメン」
両者定価での価格差はたった10円ですが、中身には大きな違いがあり、すべてにおいて「ブタキム」の優秀ぶりが際立ちました。これはコストのかけ方がまったく異なっており、定価は10円差でも、流通段階での価格設定はまったく異なっており、ある程度ディスカウントされること前提の「豚キムチ」に対し、定価に近い販売が前提の「ブタキム」とはかなりクオリティに差が見られました。具のボリューももちろん違いますが、スープの味がまったく違うことに驚きました。コスパの良さは「豚キムチ」。
日清版の「豚キムチ」。コスパは良いですが、味はちょっと弱いです。「日清デカうま 豚キムチ」。