このページでは、リニューアルされたセブンプレミアムのカップ麺、「すみれ 札幌濃厚味噌」をリニューアル前と食べ比べます。



セブンプレミアム「すみれ 札幌濃厚みそ」はどんなカップ麺?


今回のカップ麺は、セブンプレミアムの「すみれ 札幌濃厚みそ」製造は日清食品。名店再現系カップ麺の元祖がリニューアルして登場です。今回はリニューアルされた商品を、リニューアル前のものと比較しながらレビューしていきます。



「すみれ」は名店再現系カップ麺の元祖


すみれ」は、北海道札幌市にある札幌みそラーメンの名店。最も有名な札幌ラーメンのお店のひとつで、すみれや純連を頂点とする「純すみ系」と言われるラーメンは、札幌みそラーメンの大本流となっています。

カップ麺としても、セブンから発売される日清食品の「すみれ」と「一風堂」は、名店再現系カップ麺の元祖としても知られ、最初に登場したのは2000年4月、「日清名店仕込み 札幌すみれ みそ」と「日清名店仕込み 博多一風堂 赤丸新味」が同時発売でした。そこから代を重ねて今回に至りますが、今回ついに、商品名から「日清名店仕込み」が消えてしまいました。下のリンクは前回リニューアルされた2018年5月に、旧商品と比較をした記事。

セブンの名作「すみれ」カップ麺がリニューアルされたのでリニューアル前のものと食べ比べてみました!

セブンの「すみれ」カップ麺をリニューアル前後で食べ比べ!今回は、セブンプレミアムゴールドの「日清名店仕込み すみれ 札幌濃厚味噌」。製造は日清食品。先日食べた「山頭火」に続き、2018年5月28日にリニューアルされたセブン&アイグループ限定の「日清名店仕込み」シリーズの3品のひとつ、「すみれカップ麺」がリニューアル前後でどう変わったのか比較していきたいと思います。おそらく「日清名店仕込み」3品で最も注目度の...



すみれシリーズ史上最上級スープ




今回のリニューアルにあたり、パッケージには「すみれシリーズ史上最上級スープ」と書かれています。自信アリげな記載ですね。果たしてどのような変化が遂げられているのでしょうか。

こちらも札幌ラーメンの有名店、「信玄」のカップ麺。


内容物、価格、購入額など




左がリニューアル後で右がリニューアル前。写真からは分かりづらいですが、この状態から分かる変化は3つ。麺の形状、液体スープ袋の大きさ、そしてかやくの量。結構違いがありそうですが、かやくの量については単なる個体差かもしれません。



先入れの「かやく」を麺の上に開けた状態。挽肉の量はリニューアル前が多く、粒の大きさはリニューアル後が大きいようです。もちろん個体差の可能性もあるでしょう。また、麺の形状が角麺から丸麺に変更になっているのがわかります。しばらく同じ形状の麺が続いていたので、これは結構大きな変化です。

品名すみれ 札幌濃厚味噌
メーカーセブンプレミアム(製造は日清食品)
発売日2021年2月8日(月)から順次発売
麺種別ノンフライ麺
かやく・スープ3袋(液体スープ・粉末スープ・かやく)
定価税込300円
取得価格税込300円(セブン-イレブン)

栄養成分表・原材料


  • 栄養成分表
栄養成分リニューアル後
143g(めん80g)
リニューアル前
139g(めん80g)
エネルギー564kcal559kcal
∟めん・かやく∟364kcal∟362kcal
∟スープ∟200kcal∟197kcal
たんぱく質14.8g14.8g
脂質24.8g24.6g
炭水化物73.2g69.5g
∟糖質∟67.8g∟64.6g
∟食物繊維∟5.4g∟4.9g
食塩相当量7.5g7.7g
∟めん・かやく∟2.7g∟1.9g
∟スープ∟4.8g∟5.8g
ビタミンB10.48mg1.82mg
ビタミンB20.41mg0.42mg
カルシウム178mg204mg

栄養成分に大きな数値の違いはありませんが、全般的にリニューアル後の数値が高い傾向。食塩相当量やビタミンB1はリニューアル前の数値が高くなっています。また、今回値上げされており、これまでの税込278円からついに大台の税込300円になりました。

  • 原材料
・リニューアル後


「スープ」の「オニオン調味油」が大きな違いになっていそう。

・リニューアル前


リニューアル前は、「ポークエキス」、「豚脂」が上位にきています。スープの味には大きな違いがありそうです。



スープ


スープは「ラードで味噌や野菜を加熱抽出したオイルで香ばしい香りを再現し」た、「濃厚なみそ味のスープ」とのこと。

スープ表面に大量にラードを浮かせ、山椒や濃厚なみそ味スープです。



リニューアル後。リニューアル前に比べて黄色味が強くなっています。



リニューアル前。リニューアル後に比べて赤味が強いです。

リニューアルで玉ねぎの甘みと風味が目立つようになったスープ


  • お店のラーメンの特徴を踏まえたみそ味
スープ表面にラードをたっぷり浮かせた、とんこつベースの濃厚みそ味スープです。太いとんこつに濃いみそ味、大量の油脂を含めて濃厚こってり。構成要素がすべて濃いので、当然みそも強く、塩気もごはんが欲しくなるレベルで強くなっています。でもリニューアル前と比べるとマイルドになっているような・・・これは食塩相当量が低下しただけに留まらない変化がありそうです(後述)。

スープには野菜やラードを炒めた風味が感じられ、また山椒も香ります。お店のみそラーメンでも感じる風味がカップ麺でもしっかり感じられ、再現性を高めていました。



  • 油に大きな変化が!!


リニューアル後。スープ表面の油脂は玉ねぎでマイルドに。



リニューアル前。ストレートにラード、豚脂のパワーを感じる油脂。

リニューアル後の原材料スープのところに「オニオン調味油」が入っているのが特徴的でしたが、原材料を見なくても明らかにわかるくらい、リニューアル後スープの油脂からは玉ねぎの甘みや風味が強く、お店のラーメンさながらの玉ねぎの存在感が印象的でした。リニューアル前のスープは油脂からラードの風味、炒めた豚脂の風味がダイレクトに伝わってくるのに比べると、大きな違いとなっています。玉ねぎの甘さによって、スープの味が刺さらずまろやか味になっているようにも感じました。

また、リニューアル前のスープはすりごまの量が多く、ラードの風味とともにごまも大きな役割を果たしていましたが、リニューアル後はすりごまが減り、玉ねぎの風味を際立たせていました。玉ねぎの他にすりごまも大きな違いとなっています。




麺は、湯戻し時間5分の、中太で縮れのついた黄色い丸麺です。



リニューアル後。中太の丸麺。湯戻し時間5分



リニューアル前。やや平打ちの中太角麺。こちらは湯戻し時間4分

丸麺形状になって再現性が増した


中太で縮れのついたノンフライ麺です。これまではやや平打ちの角麺形状でしたが、リニューアルで丸麺に変更になりました。だいぶお店の麺に近くなった印象です。長いこと麺に変化がなかったので、今回のリニューアルはかなりビッグな変化なのではないでしょうか。メジャーアップデート的な、ドラゴンボールが終わってドラゴンボールZが始まったくらいの大きな変化ではないでしょうか。

食感的には、熟成感が足りないというか、コシがないわけではないけどお店の麺とは別物感があるのは否定できないところ。特に食べ進めて終盤になると、簡単に噛み切れてしまう食感になるのは、お店とはちょっと離れている印象を受けました。




具は「ひき肉、メンマ、玉ねぎ、ネギ入り」とのこと。

実際のお店でも入っている、挽肉、メンマ、玉ねぎ、ネギの組み合わせです。



リニューアル後の具。



リニューアル前の具。構成はまったく同じですが、量は違っています。写真ではちょっと分かりづらいです。

具は減った?


リニューアル前後で同じく、挽肉、メンマ、玉ねぎ、ネギの組み合わせです。ただ、挽肉、メンマ、玉ねぎはリニューアル後の方が少なくなっていました。ただ、これは個体差の可能性もあります。

ただ、今回20円ほど値上げされていることを考えれば、むしろ具の量は多くなって欲しいくらいだったので、ちょっと残念な形になっていました。


オススメ度(標準は3です)


  • セブンプレミアム 「すみれ 札幌濃厚味噌」
★★★★★☆☆☆☆☆(5)
スープの味、麺の形状、そして具のボリュームが変化したリニューアルでした。価格が20円ほど値上げされましたが、スープや麺は量化していると感じました。ただ、具については単なる個体差かもしれませんが、私が食べた個体ではリニューアル後の具のボリュームが減退。量化した部分の方が多い印象ではありましたが、値上げとトレードオフで同じ★5としました。

「すみれ」から暖簾分けされた同じ「純すみ系」の「彩未」のカップ麺。同じ「純すみ系」でも味は随分違い、「彩未」はやさしい味です。




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