このページでは、東洋水産のカップ麺、「マルちゃん 麺屋彩未 札幌味噌らーめん」を食べてレビューしていきます。
「マルちゃん 麺屋彩未 札幌味噌らーめん」はどんなカップ麺?
今回のカップ麺は、東洋水産の「マルちゃん 麺屋彩未 札幌味噌らーめん」。2020年9月21日発売の新商品です。札幌味噌ラーメンの名店、「麺屋彩未」の味を再現したカップ麺です。東洋水産からはこれまでにも彩未のカップ麺が発売されていますが、今回新たにリニューアル発売されました。

札幌随一の人気ラーメン店「麺屋彩未」
「麺屋彩未」は、北海道札幌市にある札幌みそラーメンの名店です。札幌ラーメンの中でも「純すみ系」とされるお店で、あの「すみれ」から暖簾分けされ、現在は札幌ラーメンの中でも最も人気があるとされるお店です。実際、昨年ハンサム氏が初めて札幌を訪れ「彩未」でラーメンを食べたのですが、今まで食べたラーメンどころか、今まで食べた全部のものの中でも最もおいしかったと言っていました。最上級の評価ですよね。
「麺屋彩未」はこれまでにも東洋水産からカップ麺化されており、個人的には、カップ麺各社が出している「純すみ系」商品の中でも、最もおいしいと感じています。下のリンクは2018年に発売された今回のリニューアル前のバージョン。
札幌ラーメンの王者「麺屋彩未」を再現した商品今回のカップ麺は、東洋水産の「マルちゃん 麺屋彩未 札幌味噌らーめん」。2018年2月19日にリニューアル発売された商品で、このブログでもリニューアル前の商品を何度かレポしています。「麺屋彩未」は札幌でナンバーワンと言って差し支えないみそラーメンの名店で、連日行列ができる人気店です。もう長いこと札幌ラーメンの王者として君臨しています。有名店「すみれ」出身の店主...
生麺ゆでてうまいまま製法

さて今回の一杯は、リニューアル前と違い「生麺ゆでてうまいまま製法」と書かれています。これは「正麺カップ」の麺で使われている文句で、おそらく今回の麺は彩未としてはちょっと細めの麺から、正麺カップの麺と同じになったものと思われます。
以前の記事で書いていますが、彩未カップ麺の最大の魅力は麺にあると思っていたので、この変化は魅力が削がれているのではないかとちょっと心配になってしまいます。果たしてどんな一杯なのでしょうか。
内容物、価格、購入額など

別添袋は4袋。やはり麺は以前までと違っていて、正麺カップと同じタイプに見えます。

先入れの「かやく」2袋を麺の上に開けた状態。チャーシューと挽肉の2種類の肉が入っています。
品名 | マルちゃん 麺屋彩未 札幌味噌らーめん |
---|---|
メーカー | 東洋水産 |
発売日 | 2020年9月21日(月) |
麺種別 | ノンフライ麺 |
かやく・スープ | 4袋(液体スープ・後入れ粉末スープ・かやく2袋) |
定価 | 税別260円 |
取得価格 | 税別260円(セイコーマート) |
栄養成分表、原材料
1食125g(めん75g)あたり
エネルギー | 453kcal |
---|---|
∟めん・かやく | ∟323kcal |
∟スープ | ∟130kcal |
たん白質 | 12.4g |
脂質 | 14.9g |
炭水化物 | 67.3g |
食塩相当量 | 6.2g |
∟めん・かやく | ∟2.0g |
∟スープ | ∟4.2g |
ビタミンB1 | 0.31mg |
ビタミンB2 | 0.32mg |
カルシウム | 188mg |

麺量がリニューアル前の70gから75gに増加していますが、カロリーや脂質は低下しています。数値を見る限りは以前とだいぶ違うものになっていそうです。
スープ
スープは「北海道産の味噌をベースに、野菜の旨味と山椒を利かせた、コクのある味噌味のスープ」で、「オイルにローストガーリックを使用したラードを配合し、調理感をだし」たとのこと。
とんこつベースのみそ味スープにラードを浮かせ、生姜や山椒、ガーリックなどを効かせています。

刺激が増したまろやか濃厚みそ味スープ
- まろやかで濃厚なみそ味
- 生姜や山椒がパワーアップ
- ラードやガーリックでこってり系に

スープ表面にはラードが浮いています。他の純すみ系に比べると油脂は穏やかなイメージのある「彩未」ですが、普通にみそラーメンとして考えれば油脂は多く、こってり系と言えます。また、ガーリックも強いイメージはないものの、強すぎない程度に効かせており、スープに彩りを加えていました。スープはリニューアル前より明らかにパワーアップしている印象です。
麺
麺は「生麺のようななめらかな口当たりと、粘りのある食感が特長の、透明感のある麺」とのこと。
湯戻し時間5分の、中太で縮れのついたノンフライ麺です。

中太で縮れのついたノンフライ麺を使用
中太で縮れのついたノンフライ麺です。表面のつるみと弾力の強さが特徴の多加水麺食感で、東洋水産の看板商品のひとつ「正麺カップ」シリーズの麺と共通のものが使用されているようです。正麺カップと同じくパッケージに「生麺ゆでてうまいまま製法」と書かれています。
リニューアル前まで使われていた麺は、中細の縮れ麺で、太さこそお店を再現できていなかったものの、質感の再現性が高く、個人的には「彩未」カップ麺の最も良いところだと感じていました。今回その麺が変更になってしまったことは残念ですが、太さが増して主張が強くなった麺に対し、スープも生姜や山椒の刺激が増して味噌味も濃くなり、太くなった麺とバランスを取っていました。
具
具は「味付鶏挽肉、焼豚、メンマ、ねぎ」とのこと。
チャーシューと挽肉の2種類の肉に、メンマとねぎの組み合わせです。

チャーシューと挽肉
チャーシューと挽肉の2種類の肉が入っています。お店でもチャーシューと挽肉が入っていますが、挽肉は具としての存在感があまりなく、どちらかというとスープに肉の旨みを加える役目を担っているように見えます。今回は挽肉も目立っており、純粋に2種類の肉が入っているという感じがしました。チャーシューにあまり脂身がなかったので、もっと肉感あるタイプだとなお良かったですかね。
メンマとねぎ
他には、メンマとねぎが入っています。どちらもお店でも使われている具ですが、お店の野菜で目立っているもやしは入っていません。おそらく、他のカップ麺で使われることの少ないもやしを入れてしまうと、コストがだいぶ跳ね上がるんでしょうね。札幌ラーメンに欠かせない野菜ですが、札幌ラーメンを再現したカップ麺に入っていることは意外と多くないです。
オススメ度(標準は3です)
- 東洋水産 「マルちゃん 麺屋彩未 札幌味噌らーめん」
★★★★★★☆☆☆☆(6)
札幌の名店「彩未」のカップ麺のリニューアル版を食べてきましたが、麺が正麺カップと同じものに変更になってしまい、これまでのおいしい麺ではなくなってしまったのは残念でしたが、スープがパワーアップしており、以前に増して彩未らしくなっていたのが印象的でした。スープは確実においしくなっています。全体的に満足いく一杯で、引き続き他社を含めて「純すみ系」カップ麺の最高傑作だと思います。
札幌の名店「彩未」のカップ麺のリニューアル版を食べてきましたが、麺が正麺カップと同じものに変更になってしまい、これまでのおいしい麺ではなくなってしまったのは残念でしたが、スープがパワーアップしており、以前に増して彩未らしくなっていたのが印象的でした。スープは確実においしくなっています。全体的に満足いく一杯で、引き続き他社を含めて「純すみ系」カップ麺の最高傑作だと思います。
同じく「純すみ系」の「さっぽろ純連」を再現したカップ麺、「サッポロ一番 名店の味 純連 札幌濃厚みそ」。完成度は今回の商品の方がだいぶ高いように思いますが、こちらは比較的安価なのが魅力です。
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