このページでは、サンヨー食品のカップ麺、「サッポロ一番 和ラー 北海道 札幌スープカレー風」を食べてレビューしていきます。



「サッポロ一番 和ラー 北海道 札幌スープカレー風」はどんなカップ麺?


今回のカップ麺は、サンヨー食品の「サッポロ一番 和ラー 北海道 札幌スープカレー風」。2019年10月7日発売の、「和ラー」シリーズの新商品です。札幌のご当地料理のひとつであるスープカレー味のカップ麺です。



スープカレー風のカップ麺


スープカレー」は、札幌発祥のご当地グルメのひとつで、今やみそラーメンと並ぶほどの人気のあるメニューとなっています。札幌のみならず、スープカレーのお店は全国的にも広がりを見せています。ブイヨンや野菜などを煮込んだスープにスパイスを加えるサラサラのカレーで、野菜がたくさん入っているのも特徴。漢方薬などを入れて薬膳カレーとして供するお店もあります。

今回の商品は「スープカレー風」とのことで、よく見るカレー味のカップ麺との違いをどのように表現しているのかに注目したいところ。「和ラー」シリーズなのに「和」じゃないところも気になりますね。



「和ラー」シリーズの初登場は2016年


「和ラー」シリーズが初めて登場したのは2016年。「博多 鶏の水炊き風」、「津軽 帆立貝焼き味噌風」、「能登 海老汁風」の3種でスタートしました。「博多」のみがシリーズの基幹として継続販売され、他の2種は日本各地のご当地料理に順次置き換わっています。下のリンクは2016年10月発売の「サッポロ一番 和ラー 博多 鶏の水炊き風」。

サンヨー食品 「サッポロ一番 和ラー 博多 鶏の水炊き風」

今回のカップ麺は、サンヨー食品の「サッポロ一番 和ラー 博多 鶏の水炊き風」。前回前々回と食べてきた「和ラー」シリーズのうちのひとつで、こちらは海老汁や帆立貝焼き味噌に比べてちょっとメジャーな鶏の水炊きをアレンジした商品です。前2品おいしかったので今回も楽しみです。商品概要品名:サッポロ一番 和ラー 博多 鶏の水炊き風メーカー:サンヨー食品発売日:2016年10月17日(月)麺種別:油揚げ麺...



「和ラー」シリーズではこれまでほぼ一貫して、和テイストの料理を再現してきていますが、唯一和っぽくなかったのが、2018年3月発売の「サッポロ一番 和ラー 宮城 仙台牛使用 テールスープ風」。仙台名物の牛タンと一緒に食べることの多い「テールスープ」の味のカップ麺でした。

サンヨー食品 「サッポロ一番 和ラー 宮城 仙台牛使用 テールスープ風」

仙台牛を使用した「和ラー」シリーズの新商品今回のカップ麺は、サンヨー食品の「サッポロ一番 和ラー 宮城 仙台牛使用 テールスープ風」。昨年10月以来の「和ラー」シリーズの新商品です。今やスーパーに行けば大概売っていて、すっかり定番シリーズとなった感のある「和ラー」ですが、今回新たに加わったのは「宮城 仙台牛使用 テールスープ風」とのこと。仙台で牛タン食べる時によく一緒に食べるスープなんですが、これは果た...


内容物、価格、購入額など




別添袋はありません。カップには、ナスやキャベツ、挽肉などのかやくが入っています。

品名サッポロ一番 和ラー 北海道 札幌スープカレー風
メーカーサンヨー食品
発売日2019年10月7日(月)
麺種別油揚げ麺
かやく・スープなし
定価税別193円
取得価格税別128円(ドン・キホーテ)

栄養成分表、原材料


1食72g(めん58g)あたり
エネルギー307kcal
∟めん・かやく∟256kcal
∟スープ∟51kcal
たん白質6.1g
脂質10.2g
炭水化物47.7g
食塩相当量4.9g
∟めん・かやく∟1.8g
∟スープ∟3.1g
カルシウム222mg



麺量は58gで、これまでの「和ラー」シリーズ同様、普通サイズとしては少なめ。カロリー等も総じて低めとなっています。


スープ


スープは「チキンのうまみに、オニオン、ガーリックのコクを合わせ、華やかなスパイスの風味をきかせたスパイシーな札幌スープカレー風スープ」とのこと。

チキンベースにたまねぎの旨みを加えたスープで、カレー粉やスパイスの入ったカレー味です。



鶏とたまねぎの旨みを効かせたスープカレー風のスープ


  • チキンベースにたまねぎの旨み
チキンベースのカレースープです。「北海道産たまねぎ」を使用したという、たまねぎなどの味を感じられるスープで、カレー粉などでスパイス感をもたせています。たまねぎはしっかり感じられますが、スープカレーといえば、カレーというよりもスパイスを効かせた鶏と野菜のスープというイメージがあり、そのイメージに比べると今回のスープは野菜分がちょっと弱いように感じました。



  • スパイス感はあるが辛くはない
スパイスはしっかり香っています。カレー粉にプラスして、カルダモン、コリアンダー、クミンが入っているようで、中でもカルダモンのパンチが目立っている印象です。カレー味なのでこれまでの「和ラー」シリーズのスープに比べると刺激の強い味ですが、カレー味のカップ麺としてはそれほど強いわけではなく、辛味もほぼありません。このあたりは「和ラー」らしさと言えるかもしれません。一般的なスープカレーに比べると、クミンやターメリックといったカレーらしい味が強いようにも感じました。



  • あまりスープカレーっぽくない
たまねぎの旨みが感じられるカレー味スープは十分おいしいですが、野菜やスパイスの効かせ方から、この味が「カレー味」ではなく「スープカレー味」だというのはちょっと弱いようにも感じました。とろみがないところがスープカレーらしさかもしれませんが、他のカレー味のカップ麺でもとろみのついていないスープのものは多く、これだけでスープカレーというのはちょっと無理があるように見えました。かなりカレーに近いスープカレーといったところでしょうか。



麺は「当社独自の特殊製麺技術による、密度感のあるめんのコシと、しっかりとした重量感のあるめん」とのこと。

湯戻し時間3分の、中細で縮れのほとんどない油揚げ麺です。



中細ストレート形状の油揚げ麺


中細でストレート形状の油揚げ麺です。中身の詰まったずっしりした食感で、油揚げ麺臭はほとんど感じることのない、油揚げ麺としてはかなり優秀な、本格食感の麺となっています。「和ラー」シリーズにとって、食感が本格的でありながらクセのあまりないこの麺が、和風のあっさりスープを活かす重要な要素となっていて、シリーズ最大の特徴と言っても過言ではありません。

今回合わせるスープははいつものあっさりテイストではなく、スパイスの効いたスープなので、この麺じゃなくて普通の油揚げ麺でもそれなりにマッチしたとは思いますが、今回もスープとよく馴染みつつ、ずっしりした食感で目立っていました。ノンフライ面と見紛う食感の良さは本当お見事です。




具は「キャベツ、揚げなす、鶏肉そぼろ、赤ピーマンの組み合わせ」とのこと。

大きなカットの揚げなす、たくさん入ったキャベツをメインに、鶏そぼろや赤ピーマンも入っています。



具にはスープカレーらしさがある


  • 大きめカットの揚げなす
カップ麺としては大きめにカットされた揚げなすが入っています。スープカレーといえば普通のカレーに比べて肉や野菜が大きいイメージがあり、さすがに今回はそこまで大きくはないものの、スープカレーらしさは表現できているように思います。揚げた油の風味がカレースープの中でしっかり映えていました。

  • キャベツや鶏そぼろもたくさん
キャベツや鶏そぼろもたくさん入っています。小さめのカップの中でたくさん具が入り、かなり具だくさんな印象です。特にキャベツはたくさん入っており、スープには足りないと感じたスープカレーらしい野菜の甘みを、キャベツの甘みが補完していました。


オススメ度(標準は3です)


  • サンヨー食品 「サッポロ一番 和ラー 北海道 札幌スープカレー風」
★★★☆☆☆☆☆☆☆(3)
「和ラー」シリーズの新商品、「札幌スープカレー風」を食べてきました。スープにスープカレーらしさはあまりありませんでしたが、具の揚げなすやキャベツの甘みにはらしさを感じました。具だくさんなカレーラーメンという印象です。「和ラー」シリーズの麺は相変わらずの優秀さで、スパイスの強いスープの中に入っても、ノンフライ麺と見紛う食感がしっかり目立っていました。スープカレーとしては物足りないものの、カレー味としては十分においしかったです。

「和ラー」シリーズのもう一つの現行商品、「サッポロ一番 和ラー 三重 伊勢海老汁風」。みそ味に海老の風味を効かせた一杯でした。

サンヨー食品 「サッポロ一番 和ラー 三重 伊勢海老汁風」

「和ラー」シリーズでも傑作揃いの甲殻類系の系譜にある商品今回のカップ麺は、サンヨー食品の「サッポロ一番 和ラー 三重 伊勢海老汁風」。前回レポの「秋田 きりたんぽ鍋風」と同じ「和ラー」シリーズの新商品です。最初の「和ラー」で発売された「能登 海老汁風」、第2世代で出ていた「北海道根室 かにの鉄砲汁風」に続く、和ラー甲殻類系の系譜の商品です。そんな系譜をメーカーが認めるかはわかりませんが。このブログでは...


 カテゴリ
ブログランキング
  • このエントリーをはてなブックマークに追加