このページでは、北海道ローソン限定商品のカップ麺、旭松食品の「MEN-EIJI 魚介豚骨醤油」を食べてレビューしていきます。



「MEN-EIJI 魚介豚骨醤油」はどんなカップ麺?


今回のカップ麺は、ローソン限定で発売されている、旭松食品の「MEN-EIJI 魚介豚骨醤油」。2019年7月30日発売の新商品で、北海道札幌市の人気ラーメン店「MEN-EIJI HIRAGISHI BASE」の人気メニューである「魚介豚骨醤油」の味を再現したカップ麺です。北海道限定商品なので、ご覧の多くの方にとっては手に入れられない商品ですが、こんな商品あるんだなと読んでいただければと思います。

「MEN-EIJI HIRAGISHI BASE」は札幌の人気ラーメン店


MEN-EIJI HIRAGISHI BASE」は、北海道札幌市にある人気ラーメン店です。札幌ラーメンといえばみそラーメンが有名ですが、このお店の看板メニューはみそではなく、無化調且つ濃厚なとんこつスープを用いた、「魚介豚骨醤油」とつけ麺の「つけBUTO」、そして札幌ではいち早く始めた「台湾まぜ麺」の3トップ。今回のカップ麺で再現されているメニューは「魚介豚骨醤油」です。化学調味料使わない新しい形の札幌みそラーメンを模索した「札幌味噌 eijistyle」も人気です。また、創作意欲たっぷりの期間限定のメニューも充実しています。

このブログでも何度か記事にしたことがありますが、私オサーンはこのお店が現在のような人気になる前から通っていたお店で、「EIJI」のとんこつスープが本当大好きなんです。店主さんとは以前、昼営業と夜営業の間の時間に何度かお話したことがあり、無化調ゆえの原価率の高さや、札幌みそラーメンに対する熱い思いを語ってくれたことがありました。今のお店の大成功が頷ける、ラーメンに凄まじい情熱を燃やす店主さんです。

「MEN-EIJI」は以前にもカップ麺化されていた


「MEN-EIJI」は、以前にも他社からカップ麺化されていました。今回はローソン限定ですが、以前はサークルKサンクスの限定商品。2012年2月に発売された「men-eiji 魚介豚骨醤油味」という商品です。製造は東洋水産。

「MEN-EIJI」の重厚なとんこつスープの再現性はそれほど高くありませんでしたが、魚介だしや柚子の効かせ方にEIJIらしさがあり、麺の食感もEIJIの自家製麺に近いものを感じました。

東洋水産 「men-eiji 魚介豚骨醤油味」

どうもオサーンです。「戸惑う」という言葉と「手間取る」の中間的な意味として、例えばキーボードの上でどこを押すか手が宙を彷徨うような場面で、「手惑う」という言葉を普通に使ってたんですが、こんな言葉は実際はないんですね。検索していてGoogle先生に指摘されてしまいましたw でもそろそろ辞書に載っても良さそうな言葉だと思いませんか?今回のカップ麺は、東洋水産の「men-eiji 魚介豚骨醤油味」。サークルKサンク...



フタ付きの大きなパッケージで定価税込328円


フタ付きで間口の広いパッケージは以前の「とかち麺工房」(現渡辺製麺)を思わせるものがありますが、今回は販売が旭松食品で、製造が「エヌ・エス・イー」という会社とのことです。「エヌ・エス・イー」を調べてみると、製品包装業のようなので、中身はおそらく別のメーカーが作っているものと思われますが、それが旭松本体なのか、別のメーカーなのかはよくわかりませんでした。

驚きの定価税込328円という超高額設定ですが、果たしてそれに見合うデキなのか、早速食べていきたいと思います。


内容物、価格、購入額など




別添袋は、「液体スープ」、「具の袋」、「チャーシュー」、「柚子出汁ジュレ」の4袋。それとは別に麺も個装されています。これら個装袋に「渡辺製麺」っぽさはないので、おそらくその流れの商品ではないものと思われます。



麺を個装から取り出し、先入れの「具の袋」と「チャーシュー」をカップに開けた状態。麺も「渡辺製麺」の氷結乾燥ノンフライ麺とは違うもののようです。チャーシューの他に、「具の袋」には、ごぼう、たまねぎ、ネギが入っていました。

品名MEN-EIJI 魚介豚骨醤油
メーカー旭松食品(北海道ローソン限定商品)
発売日2019年7月30日(火)
麺種別ノンフライ麺
かやく・スープ4袋(液体スープ・具の袋・チャーシュー・柚子出汁ジュレ)
定価税込328円
取得価格税込328円(ファミリーマート)

栄養成分表


1食136.6g(めん65g)あたり
エネルギー382kcal
たん白質11.1g
脂質11.8g
炭水化物57.8g
食塩相当量9.0g
 ∟めん・かやく∟2.7g
 ∟スープ∟6.3g



麺量は65gで、「正麺カップ」と同じ量です。「日清ラ王」より10g少ないです。食塩相当量が9.0gとかなり高いのが気になるところです。


スープ


スープは、とんこつベースのしょうゆ味に魚介の風味を効かせた魚介とんこつしょうゆ味のスープに、別添の「柚子出汁ジュレ」によって柚子やさらなる魚介の旨みを加えています。



魚介とんこつしょうゆ味のスープに柚野ジュレの組み合わせ


  • 魚介を効かせたとんこつしょうゆ味
とんこつベースのしょうゆ味のスープで、煮干しやかつお節といった魚介を効かせています。スープには残念ながらお店の味の雰囲気はなく、「MEN-EIJI」の大きな特徴である、とんこつ主体の太くてとろみのあるスープの再現はできていませんでした。

ゆるやかに効かせたしょうゆの風味や、強すぎないけどしっかりした魚介の風味、柚子が香っている点など、「EIJI」の要素は押さえているものの、ベースのとんこつスープの再現が物足りなかったです。「EIJI」のいちばんの良さはとんこつにあると思っているので、この部分は残念でした。



  • 柚子のジュレは再現性が高い
別添の「柚子出汁ジュレ」の中には、柚子の風味がつけられた魚介だしのジュレが入っています。お店の特徴のひとつですが、これはなかなか再現性が高いように思います。柚子の風味が強めに感じられるとともに、スープのだしよりもちょっとやわらかい魚介の味が効いています。

スープに全部溶かしてしまうと存在感が薄まるので、溶かさずに食べるのをオススメします。お店のジュレに比べると塊感が強く、ちょっとゼリーみたいです。麺の上にのせたまま食べるのがなかなか至難の業でした。



  • ジュレは面白いが価格を考えるとベース部分の完成度は不満


ジュレをはじめ、随所に「EIJI」らしい要素は揃っているスープでしたが、一方で、ベースのとんこつには不満が残り、「EIJI」の濃厚とんこつによるとろみのあるスープが再現できていなかったのは残念です。

商品開発者の方の関心が、とんこつスープよりも柚子のジュレに向いていたんだろうなと思います。ジュレはカップ麺ではあまり経験したことがない面白い存在でとても良かったものの、定価税込328円というカップ麺最高クラスの価格設定を考えれば、ベースの部分ももっと完成度を高めてもらいたかったです。



麺は、湯戻し時間4分の、中細で縮れのついたノンフライ麺です。低加水麺食感となっています。



中細でかため食感のノンフライ麺


中細でやや縮れのついたノンフライ麺が使われています。お店の「魚介豚骨醤油」で使われている麺に比べてひとまわりふたまわり細いように思います。お店の麺はストレートで、太さ含めてあまり再現性は高くないですが、低加水麺っぽい食感は多少近いと言えるのかもしれません。お店の麺っぽくはないですが、麺自体は風味を感じるおいしく麺で、スープとのバランスもよく取れていました。かための食感がスープの中で映えています。

パッケージは「とかち麺工房」や「渡辺製麺」の商品によく似ていましたが、麺は両社の特徴である「氷結乾燥ノンフライ麺」とはまったく別物のオーソドックスな麺だったので、おそらく製造に両社が絡んでいたりはしないんだろうなと推測します。包装の会社が同じなのかもしれませんね。それもよくわかりません。最近あまり見かけなくなったクラシックスタイルに胸ときめく人もいるかもしれませんね。




具は、チャーシュー、たまねぎ、ごぼう、ねぎの組み合わせです。



チャーシュー、たまねぎ、ごぼうが入った具の構成


  • チャーシューは小さい
チャーシューは入っていますが小さめです。お店のチャーシューはやわらかいタイプでしかも大きいので、カップ麺での再現は難しいとは思うものの、安価商品と大差ないレベルだったので、価格を考えるともうちょっと頑張って欲しかったですかね。

  • たまねぎとごぼうはお店の大きな特徴
チャーシューは物足りないですが、たまねぎとごぼうが入っており、お店の特徴をしっかり踏まえています。特にたまねぎの独特な風味がスープにアクセントを加えていて効果的でした。お店ほどの風味はないですが、それでも入っていると入っていないのではまったく印象が異なるように感じました。


オススメ度(標準は3です)


  • 北海道ローソン限定 「MEN-EIJI 魚介豚骨醤油」
★★★☆☆☆☆☆☆☆(3)
北海道の人気ラーメン店「MEN-EIJI」の味を再現した北海道ローソン限定の商品を食べてきました。「EIJI」の特徴をよく押さえている一方で、とんこつスープや麺の再現性はちょっと物足りなかったです。高品質な商品なのは間違いないところですが、定価税込328円はあまりに高額で、価格に見合うかと問われると微妙なところ。今回のカップ麺を作ったのが、カップ麺製造プロパーではないことが大きく影響していそう。250円くらいで出してくれていたらもうちょっと印象は違ったように思います。

「MEN-EIJI」の店主さんが修行していた東京九段下の名店「斑鳩」のカップ麺も以前発売されていました。2011年に日清食品から発売されていた「日清 有名店が推す一杯 九段斑鳩 (くだんいかるが) 豚骨魚介しょうゆ」。斑鳩のカップ麺もまた食べてみたいです。

日清食品 「日清 有名店が推す一杯 九段斑鳩 (くだんいかるが) 豚骨魚介しょうゆ」

どうもオサーンです。今回のカップ麺は、日清食品の「日清 有名店が推す一杯 九段斑鳩 (くだんいかるが) 豚骨魚介しょうゆ」。「斑鳩」といえば、東京の九段にある名店中の名店として知られた店で、原価の高い食材を用いた無化調のお店として有名ですね。かくいう私も食べに行ったことがあるんですが、やわらかな味なのに確かな魚介の風味とコクを感じられるとてもおいしい一杯でした。今回の商品は無化調の味を化調の塊であるカッ...


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