このページでは、ヤマダイのカップ麺、「ニュータッチ 凄麺 静岡焼津かつおラーメン」を食べてレビューしていきます。



「ニュータッチ 凄麺 静岡焼津かつおラーメン」はどんなカップ麺?


今回のカップ麺は、ヤマダイの「ニュータッチ 凄麺 静岡焼津かつおラーメン」。2019年7月15日発売の、「凄麺」シリーズの新商品です。静岡焼津かつお節を使用したとんこつしょうゆラーメンです。



焼津のかつお節に着目したカップ麺


今回の「凄麺」は、焼津のかつおに着目し、スープや具に焼津産のかつお節を使った商品です。最初見た時には焼津のご当地ラーメンかと思いましたが、魚介を効かせたとんこつしょうゆラーメンを開発するにあたり、メーカーが焼津産かつおに着目したとのことで、焼津のご当地ラーメンというわけではないようです。

「凄麺」シリーズでは、「凄麺 青森煮干中華そば」という魚介を使ったしょうゆ味の商品が出ています。下のリンクは2013年1月発売のもの。この商品は現在もリニューアルを重ねて凄麺シリーズにラインナップされています。

ヤマダイ 「凄麺 青森煮干中華そば」

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内容物、価格、購入額など




別添袋は「後入れ液体スープ」、「かやく」、「調味油」、「鰹節」の4袋。



先入れの「かやく」を開けた状態。チャーシュー、メンマ、ねぎが入っています。麺は縮れのあまりなさそうな中細麺。

品名ニュータッチ 凄麺 静岡焼津かつおラーメン
メーカーヤマダイ
発売日2019年7月15日(月)
麺種別ノンフライ麺
かやく・スープ4袋(後入れ液体スープ・かやく・調味油・鰹節)
定価税別220円
取得価格税込214円(コープ)


栄養成分表、原材料


1食109g(めん60g)あたり
エネルギー364kcal
たん白質11.5g
脂質11.8g
炭水化物53.0g
食塩相当量7.4g
∟めん・かやく∟2.5g
∟スープ∟4.9g




スープ


スープは「液体スープは豚骨エキスと醤油をベースに、3種の魚介と静岡県焼津産鰹節の旨味をたっぷりと効かせ」、「焼津産鰹のオイルを使用した調味油を後入れすることで、鰹の芳醇な香りが立ち、コク深いスープへと仕上が」るとのこと。

とんこつベースのしょうゆ味のスープに、かつお主体に魚介を効かせた魚介とんこつしょうゆ味です。



かつおの旨みの強いとんこつしょうゆスープ


  • 控えめなとんこつしょうゆ味
とんこつベースのしょうゆ味のスープです。しょうゆがしっかり香り、塩けを強めに効かせていますが、とんこつにそれほど太さはなく、主役の魚介を立てつために脇役に回っている印象です。スープ表面に油が浮かせてこってり感を出していますが、一般的なとんこつしょうゆスープのようなガンガン豚脂を効かせている感じもありませんでした。



  • かつお主体の魚介が効いている
とんこつしょうゆスープに合わせる魚介はかつおが中心で、煮干しなど他の魚介も入っていると思われるものの、かつおらしい丸みのある風味が中心となっています。かつおが中心なので、煮干しのようなガツンとくる魚介とは違ってエッジが弱いですが、厚みのあるかつおの味が楽しめるスープに仕上がっていました。これはなかなかうまいですね。別添調味油に入っているかつおの風味もスープの味を増強しています。



  • 地味だけど実力派
かつおを使っているので、煮干しに比べるとどうしても地味な味になってなってしまいますが、それでもカツオの旨みには厚みが感じられ、おいしいスープです。しょうゆこそしっかり効かせているものの、ベースのとんこつしょうゆが強く主張するのではなく控えめに下支えに徹することで、丸みのあるかつおをうまく引き立てていました。地味だけど実力派なスープだと思います。年齢を重ねるごとに演技力が評価されそうないぶし銀。セロテープではがせるやつじゃないですよ。



麺は「鰹節と醤油がマッチしたコク深いスープと絡みやすいノンフライ中細麺」で、「めんの少し粉っぽい風味がよりスープの味を引き立たせ」るとのこと。

湯戻し時間5分の、中細のノンフライ麺です。「凄麺」シリーズとしては珍しい低加水食感で、いかにも中華そばらしい佇まいです。



中細の低加水麺を使用


中細のノンフライ麺です。低加水麺食感の粘り気のある食感で、いかにも中華そばらしい麺になっています。「凄麺」シリーズは極細麺だと低加水麺がありますが、この太さでは珍しいのではないかと思います。確かに「少し粉っぽい風味」というのがしっかり感じられる麺で、これ煮干しをガンガン効かせたスープと合わせたらかなりの好相性になるのではないかと思います。

今回のスープはかつお主体であまり尖った味ではないため、麺の地の味の強さが多少前に出てきてしまい、かつおの風味の広がりを少し邪魔している印象を受けました。今回のスープと合わせるなら、もう少し細い麺の方がバランスが取れそう。それでもおいしい麺なので、麺の味を楽しむためには悪くない組み合わせでした。




具は「乾燥具材(チャーシュー、ねぎ、メンマ))」「別添(鰹節)」とのこと。

チャーシュー、メンマ、ねぎといったオーソドックスな具の構成に、今回の目玉であるかつお節が別添されています。



かつお節、チャーシュー、メンマ、ねぎの組み合わせ


  • かつお節たっぷり
別添袋に入ったかつお節はたくさん入っています。もともとかつおの味が強いスープなので、かつお節が入ることでスープの味に変化がつくわけではないですが、前半はかつお節をそのまま浸して食べ、後半はスープに混ぜ合わせて食べることで、食感にアクセントを付けることができました。



  • かつお節以外も充実
かつお節がたくさん入っているにもかかわらず、他にチャーシュー、メンマ、ねぎがしっかり入っています。採算度外視というか、他社ではあまり見られない傾向で、価格以上にリッチさを感じる具の構成となっています。乾燥チャーシューはそれなりに大きく、しっかり肉感があります。メンマは魚介スープと好相性で、こちらも結構入っていました。この消費者に対して誠実な感じ、質実剛健な商品づくりが、ヤマダイの大きな魅力だと思います。


オススメ度(標準は3です)


  • ヤマダイ 「ニュータッチ 凄麺 静岡焼津かつおラーメン」
★★★★★☆☆☆☆☆(5)
焼津のかつおに着目し、スープや具に焼津産かつお節を使用した「凄麺」新商品を食べてきました。煮干し主体のガンガン魚介を効かせているスープとは違い、かつおらしい丸みを感じるスープが特徴的でした。合わせる麺は低加水で中華そば感が強く、魚介味とよくあっていました。また、具としてかつお節が使われている他に、しっかりチャーシューやメンマなども入って充実しており、価格以上にリッチな一杯に仕上がっていました。いぶし銀の実力派。メーカーの誠実さが伝わってくる一杯でした。

焼津のお隣、藤枝の「朝ラーメン」もカップ麺化されていました。2012年6月発売の「全国麺めぐり 藤枝朝ラーメン」。焼津港で朝仕事を終えた人が食べるラーメンとして発展したそうです。まるでそばつゆのような味のスープが特徴的でした。

寿がきや食品 「全国麺めぐり 藤枝朝ラーメン」

どうもオサーンです。今回のカップ麺は、寿がきや食品の「全国麺めぐり 藤枝朝ラーメン」。朝ラーメンの文化は、焼津港が近いことや茶畑が多い静岡県藤枝市の土地柄から、朝仕事を終えた人たちが腹ごしらえにラーメンを食べたいと思ったことが始まりとされています。朝からラーメンなんて、なんというステキな文化でしょうね。そして、そんな文化をカップ麺を通して教えてくれるメーカーさんに感謝です。こういう商品もっと出て欲...


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