「明星 中華三昧カップ 上海焼そば」は調理感と麺の風味豊かなカップ焼そばだった！

栄養成分表

1食120g（めん85g）あたり

エネルギー	512kcal
たん白質	9.1g
脂質	21.1g
炭水化物	71.5g
食塩相当量	4.5g
ビタミンB1	0.34mg
ビタミンB2	0.35mg
カルシウム	180mg

ソース

オイスターソースの風味香るしょうゆ味のソースで、ごま油の香りが強めに感じられます。

オイスターソースとごま油を効かせた臨場感あるソース

• 複雑さのあるしょうゆ味

上海焼そばの特徴通り、しょうゆ味のソースとなっています。濃口しょうゆとともに入っている「中国しょうゆ」については普通のしょうゆとどう違いがあるのか食べてもよくわかりませんでしたが、オイスターソースの香ばしさに加え、椎茸や生姜が感じられ、なかなか複雑な味に仕上がっています。オイスターソースが核になり、やや甘めに味付けられることで、中華感の強い味に仕上がっていました。

• ごま油が強い

オイスターソースとともに今回のソースの味の主役を張っていたのがごま油。単にごま油が香るのではなく、オイスターソースとともに存在を主張することで、中華らしさがさらに増しています。これまでに発売されてきたカップ麺の上海焼そばでは、オイスターソースを入れることが共通の特徴となっていたのに対し、ごま油がこれだけ強いのはこれまでに「ペヤング」以外ではあまりなかった特徴で、ごま油によってソースの輪郭がはっきりすることで、わかりやすくおいしい味になっていました。

• 調理感、臨場感のある味わい

ごま油を中心に油脂をしっかり効かせることで、お店でに行ってしっかり炒めた料理を供されるような調理感、臨場感がありました。ごま油が強く漂わせた大きな利点かと思われます。さすがに臨場感の再現は完全にはできていないものの、カップ焼そばの欠点である「焼そばなのに焼いていない問題」をスマートに解決できていました。焼そばとして不自然さがあまりないことが、今回の隠れた最大のセールスポイントかもしれません。

麺

湯戻し時間4分の、中細のノンフライ麺です。緩やかに縮れのある丸麺となっています。

小麦感、風味の強さが際立つノンフライ麺

中細で、緩やかに縮れのついたノンフライ麺です。ラーメン店の麺というよりは中華料理店で供される麺のイメージの、やや低加水でしっとり感のある麺となっています。コシの強さよりもしなやかさ、やわらかい食感が特徴で、昔懐かしい雰囲気も漂わせています。食にこだわりのあるスーツ姿のおじさんが「こういうのでいいんだよ～」と讃えそうな、クラシックな印象の麺です。

麺の小麦感、風味が強く、この麺の風味がオイスターソースの香るソースとよくマッチしています。家で食べるチルド焼そばにも共通する特徴で、先ほど書いた調理感、臨場感とともに、焼そばとしてとても自然な風合いを出していました。麺とソースのバランスも良く、さすがノンフライ麺のパイオニア「中華三昧」シリーズだと強く感じられる部分でした。カップ麺ではありますが、普通にお店で供されても違和感があまりなさそうです。

具

細切れのチャーシューチップに、上海焼そばの特徴であるチンゲン菜、中華らしいキクラゲやニラなどの構成です。

キャベツやニラなどで具は多め

• 肉感はないが量はしっかりのチャーシューチップ

細切れのチャーシューチップは、それほど肉感のないタイプで、あまり高級感はないですが、量がそれなりに入っているのは良かったです。最近のカップ焼そばには肉がオミットされてしまっているものも多いですが、肉感があまりないとはいえしっかり入っていたのは良かったです。

• 中華感のある野菜が充実

上海焼そばの特徴であるチンゲン菜を始め、ニラ、ニンジン、キクラゲが入り、野菜はなかなか充実しています。中華感の強い構成で、上海焼そばの雰囲気をしっかり演出していました。チンゲン菜のほろ苦さがソースの中でアクセントとして機能し、立ち上るニラの香りがソースの味に変化を加えていて効果的でした。具が充実していることがあまりないカップ焼そばにあって、これだけしっかり具が入っていたのは素晴らしかったです。

オススメ度（標準は3です）

• 明星食品 「明星 中華三昧カップ 上海焼そば」

昨年発売されていた「東京油組総本店 油そば」。カップ麺最強の油そばでした。これまた再販してほしい・・・。