このページでは、セブンプレミアムのカップ麺、「鳴龍 担担麺」を食べてレビューしていきます。



「鳴龍 担担麺」はどんなカップ麺?


今回のカップ麺は、セブンプレミアムの「鳴龍 担担麺」。製造は日清食品。2019年5月13日にリニューアル発売された新商品です。東京大塚の担々麺の名店、「創作麺工房 鳴龍」の「担担麺」を再現したカップ麺です。ミシュランガイドで一つ星を獲得していることでも知られています。



  • 「創作麺工房 鳴龍」はミシュランガイドで3年連続星1つを獲得した担々麺の名店
創作麺工房 鳴龍」は、東京大塚にある担々麺の名店です。ラーメン店では数店しか獲得していない、ミシュランガイドの一つ星を3年連続で獲得しています。

行列が絶えない人気店として知られ、「鳴龍」は担々麺は好きならば一度は食べてみたいお店なんですが、なんと平日でも数時間待ちを余儀なくされ、非常にハードルが高いお店となっています。そんなお店なので、カップ麺で多少でも雰囲気を味わえるならうれしいですよね。

  • 過去に発売されていた「鳴龍」のカップ麺
鳴龍」のカップ麺が最初に登場したのは2016年4月で、今回と同じ日清食品から「有名店シリーズ 鳴龍 担担麺」が発売されていました。ミシュランガイド掲載前のカップ麺化はお見事ですよね。当時は今回と違ってタテ型で油揚げ麺を使用したカップ麺でした。この商品は2017年5月にも再販となっています。

日清食品 「有名店シリーズ 鳴龍 担担麺」

どうもオサーンです。今回のカップ麺は、日清食品の「有名店シリーズ 鳴龍 担担麺」。まさかの2週連続の有名店シリーズです。スープは、「丸鶏などから取った旨み溢れるスープとしょうゆダレに、胡麻の甘味とコクを利かせた上品な担担スープ」で、「唐辛子の辛みが食欲をそそる『特製油』」が別添とのこと。丸鶏が効いているのか、丸みのあるスープに、一本練りゴマの香ばしい風味が通っています。辛みはピリ辛以下です...

2017年11月には、セブンプレミアムから「鳴龍 担担麺」が発売されました。今回と同じ商品名ですね。タテ型でも十分おいしかったものの、この商品ではタテ型を大きく上回る本格的な味わいで、芝麻醤や練りごまのコク、ラー油の辛味といった担々麺らしい要素に加え、黒酢とりんごの酸味によって、複雑で重厚な味に仕上げていました。当時★6を付けたものの、後々考えると★7にすれば良かったと後悔した記憶があります。今回はこの商品からどのように変化を遂げているのでしょうか。

セブンプレミアム 「鳴龍 担担麺」

ミシュランガイド2017で星1つを獲得した「鳴龍」の担々麺今回のカップ麺は、セブンプレミアムの「鳴龍 担担麺」。製造は日清食品。「創作麺工房 鳴龍」は、東京大塚にある担々麺で有名なお店で、ミシュランガイド2017で星1つを獲得したことでいっそう評判となっています。カップ麺でも日清食品が「有名店シリーズ」として2回「鳴龍」のカップ麺を出しています。今回はその「有名店シリーズ」の積み重ねを踏まえ、セブンプレミア...



内容物、価格、購入額など




別添袋は、「液体スープ」、「かやく入り粉末スープ」、「あとがけ芝麻醤調味料」の3袋。「あとがけ芝麻醤調味料」は完成後にかけ、かき混ぜずに食べることが推奨されています。2017年発売時のものにも芝麻醤が入っていましたが、かき混ぜないで食べることは推奨されていませんでした。



先入れの「かやく入り粉末スープ」を開けた状態。スープ粉末に加え、肉そぼろとネギ、粒ごまなどが入っていました。

品名鳴龍 担担麺
メーカーセブンプレミアム(製造は日清食品)
発売日2019年5月13日(月)
麺種別ノンフライ麺
かやく・スープ3袋(液体スープ・かやく入り粉末スープ・あとがけ芝麻醤調味料)
定価税込278円
取得価格税込278円(セブンイレブン)


栄養成分表、原材料


1食149g(めん70g)あたり
エネルギー668kcal
∟めん・かやく∟327kcal
∟スープ∟341kcal
たん白質14.5g
脂質38.6g
炭水化物65.7g
食塩相当量8.0g
∟めん・かやく∟2.2g
∟スープ∟5.8g
ビタミンB10.39mg
ビタミンB20.46mg
カルシウム191mg



2017年に発売された同名商品とは、栄養成分が多少異なっていました。中身に手が入っている模様です。


スープ


スープは「豚や昆布、オイスターの旨みが凝縮された醤油ベースのスープに、練りごまのうま味とラー油の辛み、黒酢、リンゴ酢の酸味のバランスが絶妙なスープに仕上げ」、「別添の『芝麻醤』が入った液体スープは全体にコクを加え、よりお店の味わい」を楽しめるとのこと。

しょうゆベースに練りごまとラー油を加えた担々麺スープで、黒酢などで酸味が感じられるとともに、別添「芝麻醤」のによってごまの風味がより一層強く広がります。



濃厚なごまに酸味と辛味がアクセントの担々麺スープ


  • しょうゆベースに練りごまとラー油を効かせている
しょうゆベースの担々麺スープです。それほど強くはないものの、練りごまやラー油がしっかり感じられ、別添の「芝麻醤」を加えなくてもこれ単体で十分に担々麺スープとして成立しています。辛味はそれほど強くはないですが、ピリ辛以上ではありました。最近の流行りである花椒たっぷりの担々麺スープとは異なり、シビレ要素皆無のまろやかスープです。

  • 黒酢やりんごの酸味が特徴的!
そして特徴的だったのが、酸味がかなり目立っていること。黒酢やりんごで酸味がつけられているそうですが、これが味に厚み、深みを加えています。後述する芝麻醤でまろやかさが際立つスープに仕上がるのですが、そんな中で、辛味とともに酸味がアクセントとして機能することで、「鳴龍」以外ではあまりお目にかかれない、独特な味わいとなっていました。「鳴龍」の最大の特徴なのではないかと思います。



  • 別添の「あとがけ芝麻醤」
粉末スープだけでも十分成立していましたが、「あとがけ芝麻醤調味料」が別添されています。「芝麻醤」とは、すりごまを油で伸ばした調味料で、これが入ることで濃厚でクリーミーな甘みが際立つようになります。 2017年発売の商品でも芝麻醤は使われていましたが、前回と今回の相違点は、芝麻醤をスープと混ぜ合わせなで食べることが推奨されていることです。この効果はかなり大きく、芝麻醤をスープの味の中でより中心に持ってくる効果がありました。ごまが最高に濃厚に感じられるスープです。



  • バランスも優れている
別添の「芝麻醤」によって、濃厚なごまが中心のスープとなっていましたが、そんな中でも辛味や酸味が適度に主張できており、濃厚なごまの中でアクセントを加える絶妙なバランスとなっていました。ごまが最強に濃厚なのに、ごま一辺倒になっていないのがすごいところです。パーツの素晴らしさに加え、バランス感も秀逸でした。

いや、カップ麺でこれだけおいしいなら、実際のお店のスープはどれだけおいしいのだろうかと、私なんかにはまったく想像がつきません。そりゃ行列もしますよね。




麺は「しなやかで歯切れの良いノンフライストレート麺」で、「生麺のような食感に仕上げ」たとのこと。

湯戻し時間3分の、中細のノンフライです。ストレート形状の角麺となっています。



中細で歯切れの良い、担々麺らしい特徴を持ったノンフライ麺


中細でストレート形状のノンフライ麺です。しっとりしていて歯切れの良い低加水麺食感の麺となっています。お店の麺も中細でストレートの低加水麺のようで、今回の麺は見た目も含めて再現性は高いのではないかと思われます。一般的な担々麺の麺として考えても、歯切れの良さがとても担々麺らしいと感じました。

やや甘みの感じられる麺で、今回の芝麻醤メインのスープと合わせることで両者の甘みが結合し、一体感を感じさせる組み合わせとなっていました。バランス、相性ともに良好です。スープを引き立てつつも麺の旨みもしっかり感じさせる、高価格商品に十分見合う麺でした。



具は「そぼろ肉やネギを入れ」たとのこと。

肉そぼろ、ネギが入っていますが、量は少ないです。その他には、粒ごまが入っていました。



肉そぼろとネギは量が少なく、今回唯一の欠点


  • 具のボリュームは物足りない
肉そぼろ、ネギ、粒ごまの具の構成は実際のお店と共通しています。ただ、量はかなり少ないので、ちょっと物足りない印象です。スープや麺が充実している中にいあって、今回の商品の唯一の欠点と言えるでしょうか。スープのインパクトが強すぎてあまり気にならなかったんですけどね。

  • 粒ごまは効果的
そんな中、粒ごまはそれなりに目立っていました。芝麻醤や練りごまの強いスープの中で、粒ごまを香らせることで、重層的なごまの風味を作り出しています。お店の担々麺には粒ごまがもっとたくさん入っているようなので、今回ももっと多いとより香りが広がって良かったですかね。


オススメ度(標準は3です)


  • セブンプレミアム 「鳴龍 担担麺」
★★★★★★★★☆☆(8)
3年連続ミシュラン1つ星獲得店「創作麺工房 鳴龍」の味を再現したセブンプレミアムのカップ麺でした。芝麻醤と練りごまで、濃厚クリーミーな甘みを前面に出しつつ、ラー油による辛味や、黒酢やりんごによる酸味でアクセントを付けています。芝麻醤をかき混ぜないことで、ごまの濃さを実現しながらも、それ一辺倒にはなっていないのがすごいところでした。前回★6をつけて★7にすれば良かったと後悔しましたが、今回は★7を飛び越えて思い切って★8いきます。カップ麺最強の担々麺でしょう。

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