このページでは、ヤマダイのカップ麺、「九州じゃんがら 濃厚とんこつ ぼんしゃん」を食べてレビューしていきます。



「九州じゃんがら 濃厚とんこつ ぼんしゃん」はどんなカップ麺?


今回のカップ麺は、ヤマダイの「九州じゃんがら 濃厚とんこつ ぼんしゃん」。2019年1月21日発売の新商品で、東京で多店舗展開する「九州じゃんがら」の看板メニューのひとつ、「ぼんしゃん」を再現したカップ麺です。「九州じゃんがら」とヤマダイがタイアップしたカップ麺の第6弾商品となっています。

  • 「九州じゃんがら」は東京でとんこつラーメン普及の役割を果たした
九州じゃんがら」は、1984年に秋葉原で開業したとんこつラーメンのお店で、東京都内に複数店舗をチェーン展開しています。「九州じゃんがら」とは別業態として、駅構内に「東京じゃんがら」というお店を他社と共同で出店もしています。

「九州じゃんがら」は、「なんでんかんでん」と並んで、東京にとんこつラーメンを普及する役目を果たしたことで知られています。中でもお店のメニューである「ぼんしゃん」は、強烈なとんこつ臭と粘度の強さが大きな特徴で、行列が絶えない絶大な人気を誇りました。



  • 「ぼんしゃん」とは?
「九州じゃんがら」のメニューには、3大とんこつと呼ばれる存在があります。とんこつラーメンとしょうゆラーメンを組み合わせた「じゃんがら」、濃厚とんこつラーメンの「ぼんしゃん」、そして、「ぼんしゃん」に黒マー油と鶏ガラを合わせた熊本風の「こぼんしゃん」の3種類です。

過去5回発売された「九州じゃんがら」のカップ麺では「じゃんがら」と「こぼんしゃん」が再現されてきた反面、「ぼんしゃん」はとんこつが濃厚すぎて再現されてこなかったとのことで、今回初登場となりました。

ヤマダイ 「九州じゃんがら 熊本風とんこつ」

今回のカップ麺は、ヤマダイの「九州じゃんがら 熊本風とんこつ」。またまた九州じゃんがらの再現商品が登場です。約2年前にもヤマダイからお店のメニュー「こぼんしゃん」の再現商品が出ており、今回も同じく「こぼんしゃん」です。私が以前(ほんと以前過ぎて向こうが霞んで見えます)東京に住んでいた時は九州じゃんがらに「ぼんしゃん」をよく食べに行っていました。以前ブログのコメントで九州じゃんがらのとんこつはとんこつ...

私オサーンはこの「ぼんしゃん」の魅力に取り憑かれてとんこつラーメンが大好きになった経緯があるので、「ぼんしゃん」には強い思い入れがあります。とんこつ臭の強さも、ドロドロしたスープも、当時上京したばかりの私にとってはとても新鮮なもので、これが都会のラーメンかと感銘を受けたものです。



最近だと「秋葉原本店」と「表参道じゃんがら2F」で「ぼんしゃん」を食べてみましたが、現在は残念ながら、とんこつ臭のないクリーミーで甘いとんこつラーメンになってしまっています。

残念ながら私の好きな「ぼんしゃん」ではなくなっていますが、スープの強い甘さと粘度が大きな特徴で、とんこつ臭とは別ベクトルで完成度の高い一杯でした。写真は「表参道じゃんがら2F」の「ぼんしゃん」です。



内容物、価格、購入額など




別添袋は、「後入れ液体スープ」、「後入れ粉末スープ」、「かやく」、「ふりかけ」の4袋。



先入れの「かやく」を開けた状態。ねぎと肉そぼろがたくさん入っていますが、お店のラーメンだと肉そぼろではなくチャーシューが入っています。

品名九州じゃんがら 濃厚とんこつ ぼんしゃん
メーカーヤマダイ
発売日2019年1月21日(月)
麺種別ノンフライ麺
かやく・スープ2袋(後入れ液体スープ・後入れ粉末スープ・かやく・ふりかけ)
定価税別210円
取得価格税別198円(西友)


栄養成分表、原材料


1食104g(めん60g)あたり
エネルギー359kcal
たん白質13.6g
脂質10.1g
炭水化物53.4g
食塩相当量6.9g
∟めん・かやく∟1.9g
∟スープ∟5.0g




スープ


スープは「炊き出し感と豚骨のまろやかさのあるポークエキスをふんだんに使用し、畜肉の旨味と香 り、かえしの甘さとコクをブレンドした豚骨スープに仕上げ」たとのこと。

豚脂などの油脂を浮かせた、とろみのついた濃厚なとんこつスープです。強いとんこつ感とともに、ほのかに甘みを感じます。



クリーミーで甘さのあるとんこつスープ


  • こってり感と甘みに傾斜
とろみの強い濃厚なとんこつスープです。お店のスープと同様、とんこつ臭はまったくないものの、骨感はたっぷりで、とんこつの旨みを強く感じる味に仕上がっています。とろみがあることに加え、ほんのりと甘みを効かせていて、お店の「ぼんしゃん」に近づけようとする意図がハッキリと窺えました。

油脂の量も多めで、とろみや甘みとともにスープにこってり感を演出しています。同じヤマダイ商品の「凄麺 熟炊きとんこつ」と比べると油の量やとろみが強く、こってり感やまろやかさに傾斜したスープの味で、「熟炊きとんこつ」の方がキリッとした味という印象でした。それぞれに良さがあります。



  • お店の味の再現性は限定的
今回のスープは「熟炊きとんこつ」と比べるととろみや甘みのあるスープでしたが、一方で、お店の「ぼんしゃん」と比較すると、どちらもだいぶ物足りません。特に甘みの強さはお店の「ぼんしゃん」の大きな特徴なので、今回の甘みの強さでは少し中途半端なように感じました。もうちょっと思い切って甘さに振っても良かったかもしれません。

油分に関しては、お店のスープよりも今回の方が強いように思います。お店のスープだと甘みやとろみの強さでこってり感を出している半面、今回はその分を油分で取り返そうとしているように映りました。今回のスープだと、一般的なとんこつスープの域を出ておらず、再現性を高めるためにもっとガンガン甘みととろみを効かせて欲しかったところです。




麺は「豚骨ラーメンらしさを麺質で追求した本格細ストレートノンフライ麺」とのこと。

湯戻し時間2分の、極細のノンフライストレート麺です。



かため食感の極細ストレートノンフライ麺


とんこつラーメンの麺を再現した、極細のノンフライ麺です。ヤマダイお得意のノンフライ麺技術を使った麺で、「凄麺 熟炊きとんこつ」で使われている麺と同じタイプかと思われます。とろみのついたスープが細麺とガッツリ絡むことで一体感を生んでおり、その中で細いながら芯のある食感で存在を主張していました。

今回の麺は、とんこつラーメンの麺としては弾力のある食感ですが、お店の麺は完全に低加水麺で食感がやわらかいので、だいぶ印象の違う麺に映りました。どちらかというと、お店の麺をもっとかためにしてもらいたいと思っているので、今回の麺はこれで良いと思いつつも、再現性はこちらも限定的だと感じました。



具は「肉そぼろ、ねぎ、キクラゲ、フライドガーリック」とのこと。

ねぎと肉そぼろがたくさん入っています。お店にはない「フライドガーリック」の入った「ふりかけ」が別添されています。



ねぎと肉そぼろがたくさん入っている


  • ねぎがたくさん
ねぎがたくさん入っています。お店のねぎより目立っています。青ねぎ中心の構成で、量は「熟炊きとんこつ」より多いかと思います。定価税別210円という、お店再現もののノンフライカップ麺としては安い価格設定であることを考えると、この量はうれしい限り。ちょっとしたねぎラーメンです。

  • 肉そぼろも量が多い
主役はねぎに譲るとしても、肉そぼろも多めに入っています。お店だとチャーシューが使われているので、このあたりは価格設定なりにコストカットしていますが、お店のチャーシューも控えめな存在なので、敢えて再現する必要もないように思います。トッピングの角肉は食べ応えあるんですけどね。

  • 別添「フライドガーリック」は量が少ない
別添の「ふりかけ」に入っているフライドガーリックは、カップ麺オリジナルの要素です。フライドガーリックを入れることで、入れる前と入れた後で、味に変化をつけることが目的とのこと。ただ、フライドガーリックはそれほどたくさん入っているわけではないので、スープに入れてしまうとどうにも味が良くわからなくなってしまいます。混ぜないようにしてチビチビ摘む方が良いかと思われます。


オススメ度(標準は3です)


  • ヤマダイ 「ニュータッチ 九州じゃんがら 濃厚とんこつ ぼんしゃん」
★★★★☆☆☆☆☆☆(4)
カップ麺初となる、「九州じゃんがら」の「ぼんしゃん」を再現した一杯でした。とろみのついた甘めのとんこつスープで、お店の「ぼんしゃん」の味を再現しようとする意図は窺えましたが、もう少し思い切って甘みを付けた方が再現性が高くなるように感じました。再現性は少し限定的な印象でした。具のねぎや肉そぼろが充実しており、税別210円の商品と考えると十分なデキの商品だと思います。

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