このページでは、ヤマダイのカップ麺、「ニュータッチ 大盛 大阪かすうどん」を食べてレビューしていきます。


「ニュータッチ 大盛 大阪かすうどん」はどんなカップ麺?


今回のカップ麺は、ヤマダイの「ニュータッチ 大盛 大阪かすうどん」。2019年1月14日発売の、「ニュータッチ」シリーズの新商品です。このブログでは、ヤマダイ商品のうちノンフライ麺の「凄麺」シリーズはよく食べるのですが、油揚げ麺の廉価商品シリーズである「ニュータッチ」はあまり食べないので、久々の「ニュータッチ」シリーズのレビューとなります。



  • 「かすうどん KASUYA」監修のカップうどん
今回の商品は、定価税別170円で大盛サイズという廉価商品でありながら、本来なら高額になりがちな実際のうどん店が監修するカップうどんです。監修しているのは「かすうどん KASUYA」というお店で、関西では有名なチェーン店だそうです。お店の看板メニューは店名の通り「かすうどん」で、関西では一般的に知られるメニューとのこと。

私なんかは、「かすうどん」の名前くらいは知っていても、天かすが入ったうどんくらいに思っていたのですが、どうやらそんな単純なものではないようです。無知ですいません。

「かすうどん KASUYA」は、阪神競馬場、京都競馬場、東京競馬場にも支店があり、実は私は東京競馬場の支店で、馬券はコテンパンにやられてるくせに、牛スジ煮込みとビールなんていう大変ご陽気なセットを注文したことがあります。当時、「かすうどん」の存在を知らなかったので、今思うと食べておけば良かったと後悔しています。

私は東京競馬場に行ったら、ほぼ必ず「馬そば深大寺」で昼食をとっています。次行っても馬そば食べちゃうと思いますが、たまには違うものも食べないといけないですね。馬そばの「いかげそ天そば」もそのうちカップ麺で再現してくれないですかね。

  • 「かすうどん」とは?
「かすうどん」とは、「油かす」というものが入ったうどんです。「油かす」というのは、大阪南河内地方の郷土料理で、牛の腸を油で揚げたもののことで、単に「かす」と呼ばれることもあるそうです。時間をかけて揚げることで腸の旨みが凝縮され、そのまま食べたり、お好み焼きに入っていたり、「かすうどん」のようにうどんに入れて食べられたりしています。

今回の商品で使用されている揚げ玉には、この「油かす」を砕いたものが入っているそうで、ホルモンの旨みが期待できそうです。果たしてどんな一杯になっているのか、非常に楽しみです。



内容物、価格、購入額など




別添袋は、「後入れ液体スープ」と「かやく」の2袋。



先入れの「かやく」を開けた状態。油かす入りの揚げ玉に加え、とろろ昆布が入っていることがわかります。うどん麺は太いです。

品名ニュータッチ 大盛 大阪かすうどん
メーカーヤマダイ
発売日2019年1月14日(月)
麺種別油揚げ麺
かやく・スープ2袋(後入れ液体スープ・かやく)
定価税別170円
取得価格税別118円(ドン・キホーテ)


栄養成分表、原材料


1食128g(めん90g)あたり
エネルギー499kcal
たん白質8.0g
脂質20.5g
炭水化物70.5g
食塩相当量7.4g
∟めん・かやく∟2.2g
∟スープ∟5.2g




スープ


スープは「本醸造濃口醤油の華やかな香りが特徴のつゆに、昆布と鰹のやさしい旨味とビーフの旨味を掛け合わせたコクのあるつゆに仕上げ」、「香ばしい風味の牛脂を加えることで、外食店で味わうような臨場感あるメニューの雰囲気を再現」したとのこと。

関西のうどんを再現したカップ麺としては珍しく濃口しょうゆが使われているつゆです。しょうゆの濃い香りに加え、牛の風味と甘みが強く感じられます。



甘さと牛の旨みが光るこってり濃厚つゆ


  • 濃口しょうゆを使用
関西風のうどんつゆと言えば、私なんかは薄口しょうゆを使った淡い色のものを思い浮かべるのですが、今回のつゆは濃口しょうゆを使った濃い色のつゆで、しょうゆの香りを強く感じます。強く甘みがつけられており、濃いしょうゆ味と甘さでとてもわかりやすい味に仕上がっています。

うどんの魅力をあまり理解していない私オサーンでも十分においしいと感じ取れるつゆでした。甘みがなんとも後をひく味なんですよね。



  • 牛や昆布の旨みもしっかり
お店のつゆでは「油かす」が牛の旨みをつゆに伝えているようですが、今回のつゆは牛脂と牛エキスによって風味づけされています。甘さの中にしっかり牛が香っており、また牛脂がこってり感も出していて、濃厚こってりな味を楽しむことができます。

なんでしょう、これ定価170円で大盛サイズの商品なのに、まったくつゆの味に手を抜いてないのが伝わってくるんですよね。原価かかりすぎて儲けが出ているのか心配になるくらい重厚な味です。

牛の風味に加え、昆布やかつおの旨みも感じられます。特に昆布のまろやかさがしっかり感じられ、このあたりはパンチの効いたつゆの中で、関西風っぽい部分と言えるかと思います。具として入っているとろろ昆布から溶け出す味も昆布に厚みを加えているように感じました。




麺は「小麦の旨さをとことん追求した大盛フライ麺うどん」で、「食感もつるりとしたしなやかな歯ごたえ、シコシコとした弾力を兼ね備えたうどん」とのこと。

湯戻し時間5分の、平打ちで厚みもある太い油揚げ麺のうどんです。がっしりした食感が大きな特徴で、麺量90gでしっかり大盛サイズです。



がっしり太い油揚げ麺のうどんが大盛サイズで入っている


  • 油揚げ麺としては最高クラスに太いうどん
他社のカップうどんに比べると厚みと噛み応えの強さが大きな特徴となっている油揚げ麺のうどんです。生タイプ麺ではもっと太いものもありますが、油揚げ麺だとこの太さは最高クラスじゃないですかね。

今回うどんとしてはかなり濃い味のつゆになっており、これだけ太い麺でもバッチリつゆと麺のバランスが取れていました。つゆと麺、両者がっぷり四つです。実際のお店でも、太い麺が使用されているようで、濃いつゆとバランスを取っているようです。

  • コスパ抜群の大盛麺量
麺量は90gで、「スーパーカップ1.5倍」や「でかまる」などと同じ大盛サイズです。でも定価税別170円で、「スーパーカップ」や「でかまる」より30円以上安価になっています。もちろん、「ごつ盛り」やPB商品など、100円程度の大盛商品もありますが、それらに比べるとさきほど書いたように、つゆの重厚感、コストのかけ方が段違いに感じられました。

ほんと、儲け出てるんですかねこの商品。スープがおいしくてこの麺量、コスパ抜群です。メーカーの誠実さがヒシヒシと伝わってきます。

このブログを一緒に書いてくれていたハンサム氏が、ことあるごとにヤマダイを絶賛していましたが、きっと今回の商品のような姿勢が好きだったんだろうなと思います。最近ハンサム氏は山登りにハマっていて、頂上でご自慢の携帯コンロでお湯を沸かして鼻の穴を広げ、カップ麺を食べているそうなので、このかすうどん教えてあげようと思います。



具は「かす入り揚げ玉、かまぼこ、ねぎ、とろろ昆布」とのこと。

「油かす」入りの揚げ玉をメインに、とろろ昆布やかまぼこなどが入っています。



「油かす」入りの揚げ玉に加えてとろろ昆布も入っている


  • 定価税別170円とは思えない具のボリューム
スープや麺同様、定価税別170円とは思えない具のボリュームです。揚げ玉やとろろ昆布は水分を含んで膨張するので、実態以上に多く見えてしまう一面はありますが、他社の200円程度の大盛カップ麺の具の貧弱さを見てきているので、もっと安いのにこのボリュームは素直にすごいと思います。



牛ホルモンの風味をしっかり感じる「油かす」入りの揚げ玉


メインの具は揚げ玉で、かなりの量が入っています。これ普通の揚げ玉だったとしてもある程度満足できそうな量です。今回はこの揚げ玉に、「油かす」を砕いたものが入っています。

「油かす」が入っていることにより、牛ホルモンの風味をしっかり感じ取ることができます。実際の「油かす」だともっと強い味なんでしょうが、「油かす」を食べたことがない私からしたら、この揚げ玉も十分にホルモンっぽくて、揚げ玉としてはちょっとかための食感にも何となく雰囲気を感じました。

この揚げ玉は、他の商品では使い道なさそうな具なので、おそらくこの商品のためだけに開発されたものですよね。廉価な商品にどこまでコストをかけてるんだろうか。

とろろ昆布も目立つ存在


揚げ玉だけではなく、とろろ昆布が入っているのも大きな特徴です。お湯で戻すと膨張してかなり存在感が増します。スープのところでも書きましたが、スープの昆布だしを増強する役目を果たしているとともに、舌に絡みつく食感で具としての存在感もありました。


オススメ度(標準は3です)


  • ヤマダイ 「ニュータッチ 大盛 大阪かすうどん」
★★★★★★★☆☆☆(7)
なんだか絶賛しかしてないレビューになってしまいましたね。本当素晴らしい商品でした。濃いしょうゆ味に強い甘みがつけられたつゆで、牛や昆布の旨みが効いた、廉価品なのにまったく手を抜いていない深い味わいがありました。今回の主役である「油かす」入りの揚げ玉が大量に入り、これもしっかり牛ホルモンの味を感じ取ることができます。これだけ揃ってる上に麺量大盛で定価税別170円ですからね。今回は税別118円で手に入れちゃってるし。メーカーに利益が残るのか心配になるすごいカップうどんで、年末のカップ麺アワードにノミネート決定でしょう。おいしかったです。

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