
このページでは、セブンイレブンで販売されている農心ジャパンの「うまからっ プデチゲラーメン」を食べてレビューしていきます。
「うまからっ プデチゲラーメン」はどんなカップ麺?
今回のカップ麺は、農心ジャパンの「うまからっ プデチゲラーメン」。おそらくセブンイレブンもしくはセブン&アイグループ限定で発売されている商品かと思われます。韓国の鍋料理「プデチゲ」の味をアレンジしたカップ麺となっています。
- 「プデチゲ」とは?

「プデチゲ」とは、一般的なチゲの具材とともに、ソーセージやスパム、インスタント麺などを加えて辛味で煮込んで大衆的鍋料理とのこと。
なるほどなるほど。「プデチゲ」とはチゲ鍋にソーセージの味が加わった鍋料理ということですね。私は韓国料理に疎いので「プデチゲ」という名前は初めて聞いたのですが、とても面白そう。いかにもジャンキーな味わいっぽくて、カップ麺向きの味かもしれませんね。辛味以外にも大きな売りがありそうなので期待できそうです。
以前には、農心ジャパン&セブンでの販売の商品として、2018年1月に「旨辛海鮮ちゃんぽん」が発売されていました。最も印象的だったのが、真ん中に縦に2本の溝が入った油揚げ麺で、スープと馴染みやすくなる機能性とともに、独特の食感が面白かったです。また、主張の強い太麺でありながら、しっかりスープとマッチしていたのが大きな特徴となっていました。今回もその時と同じ麺が使用されているようで、この麺の存在だけでもちょっと楽しみです。
いかにもカップ麺にマッチしそうな「プデチゲ」味の一杯、果たしてどんな味に仕上がっているのでしょうか。しっかり食べてみたいと思います。
内容物、価格、購入額など

別添袋は粉末スープ1袋のみ。
画像右の褐色の四角い具がソーセージ風のかまぼこです。本物のソーセージではないようです。画像では3個しか写っていませんが、掘り返すと4個ありました。左の白くて丸い具はもちです。こちらも3個しか写っていませんが実際は5個入っていました。ちょっとシーフードヌードルに入っているイカのような佇まいです。キムチはあまりたくさん入っていないようです。
品名 | うまからっ プデチゲラーメン |
---|---|
メーカー | 農心ジャパン |
発売日 | 不明 |
麺種別 | 油揚げ麺 |
かやく・スープ | 1袋(粉末スープ) |
定価 | 不明 |
取得価格 | 税込216円(セブンイレブン) |
栄養成分表
1食92g(めん74g)あたり
エネルギー | 400kcal |
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∟めん・かやく | ∟374kcal |
∟スープ | ∟26kcal |
たん白質 | 6.3g |
脂質 | 13.6g |
炭水化物 | 63.2g |
食塩相当量 | 3.8g |
∟めん・かやく | ∟1.6g |
∟スープ | ∟2.2g |
ビタミンB1 | 6.66mg |
ビタミンB2 | 0.56mg |
カルシウム | 143mg |
調理後写真

韓国メーカーのカップ麺らしく真っ赤なスープ。溝の入った独特の麺に加え、ソーセージ風のかまぼこともちという、カップ麺としてはかなり珍しい具が入っていて、なかなか面白そうな雰囲気です。立ち上ってくる香りがもうソーセージですよ!
スープ
スープは「キムチとソーセージの旨みがよく調和した旨辛スープ」とのこと。
キムチ味のしょうゆベースのスープに、なかなか盛大にソーセージの風味が効いています。長年カップ麺食べてきていますが この味は今まで経験がなく、かなり独特です。
ソーセージの風味が強い独特な辛いスープ
キムチ味のスープにソーセージの風味が強く効いています。思いのほかソーセージの燻製風味が強く、スープに入っている「プデチゲパウダー」なるものがその源泉と思われ、ソーセージとキムチが合わさることで、かなりジャンキーな味わいに仕上がっていました。昔、家にある残りものを適当に入れて食べた鍋やスープにソーセージを入れた時の味にそっくり。ソーセージの味の主張がかなり強いので、今回のカップ麺も当時の私の鍋(スープ)もソーセージが完全に主役になっていました。
一方のキムチの味は、ソーセージの前では脇役に回っています。あの「辛ラーメン」の農心なので、ついつい辛さを期待してしまいますが、今回の辛さは激辛や大辛のレベルではなく、せいぜい中辛~辛口程度。辛いものが苦手じゃなければ多くの人が食べられる程度の辛さだと思います。キムチ味が主役ならば物足りないと感じるかもしれませんが、今回はソーセージ風味がメインなので、脇役としてはなかなか良い仕事ができているのではないかと思います。
おいしさももちろんでんすが、オリジナリティが素晴らしいスープだと感じました。
麺

麺は「スープの味がよく絡む溝あり太麺」とのこと。
多加水麺を思わせる、つるみと弾力のある太めの油揚げ麺で、麺に縦に2本の溝が入ることでスープとの一体感と独特な食感を作り出しています。スープ同様、オリジナリティを感じる油揚げ麺です。
麺に入った2本の溝は、スープとの一体感と独特な食感を生み出している
油揚げ麺としては、麺の表面のつるみが強く、弾力もある、多加水麺のような食感の油揚げ麺です。ちょっとノンフライ麺チックです。太めの油揚げ麺なので本来なら主張が強くなってしまうところですが、この麺には縦に溝が入っており、この溝にスープが浸透することでスープと麺の一体感を高め、麺がスープより前に出てこないバランスをうまく保っています。今回の場合はスープのソーセージ風味とキムチが強いので、普通の麺でもバランス的にはあまり問題なかったかもしれません。
麺に入った2本の溝は、スープとの一体感を生む機能的側面に加え、独特の食感にもつながっています。口に入れた時に、1本の麺が2~3本に感じるというか、太めの麺でありながら細麺を食べているような、ちょっと不思議な感覚です。これがお店再現カップ麺のような本格的な商品だと、こういう麺はちょっとどうなんだろうと思ってしまいますが、今回はカップ麺らしいカップ麺なので、こういう他にないオリジナリティはむしろ歓迎材料だと思います。
具

具は、もち、かまぼこ、キムチ、チンゲンサイ。
薄い輪切りのもちと、ソーセージ風のかまぼこが大きな特徴となっています。もちは5枚、ソーセージ風かまぼこは4枚入っていました。キムチとチンゲンサイは少なめです。
きざみ揚げの「どん兵衛」、じゃがいもとごぼうの「あつあつ」
鍋の具をイメージしたと思われるもちは、薄い輪切りタイプのものが5枚入っていました。もちをガツンと主役に置いた、「力もちうどん」みたいな商品はこれまでにもありましたが、Tチームの遠山投手ばりに(古)、もちをこんなワンポイント的に使ってくるのは珍しいです。湯戻し3分の段階ではもちが戻りきらずにちょっとサクサクしちゃってましたが、馴染んでくるともちと思えなくもなかったです。もちというよりは白玉の輪切りって感じでしょうかね。今回の農心さん、オリジナリティ攻撃がすごいことになっていますね。
もう一方のソーセージ風のかまぼこは、少しかための食感で、内在させた気泡によって肉感を出そうとしていますが、まぁかまぼこですかね。ただ、見た目はかなりリアルにソーセージっぽくて、ソーセージ風味のスープに浸して食べると、それほど違和感なくソーセージとしてかまぼこと気づかずに食べてしまうかもしれません。
他に入っているキムチやチンゲンサイは量が少なかったです。農心には「辛ラーメン」や「キムチラーメン」のイメージがあるので、 キムチが案外少ないくて意外でしたが、今回は他の具が主役なので、この少なさにはある程度納得できるのではないでしょうか。
オススメ度(標準は3です)
- 農心ジャパン 「うまからっ プデチゲラーメン」
セブン限定と見られる農心ジャパンの「うまからっ プデチゲラーメン」でしたが、強いソーセージ風味とキムチ味の合わさったスープはとても独特で、カップ麺らしいオリジナリティを感じられる良品でした。主張の強いキムチ相手でもソーセージって主役を張れるんだなと、ソーセージの燻製の強さに驚きました。2本の溝の入った麺の独特な食感、そして具のもちやソーセージ風のかまぼこといった、オリジナリティの塊みたいな一杯で、遊び心たっぷりの商品でした。
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