東京府中の人気ラーメン店「麺創研 紅」の味を再現したカップ麺

今回のカップ麺は、サンヨー食品の「サッポロ一番 麺創研 紅 濃厚辛味噌ラーメン 紅」。2018年11月12日発売の新商品で、東京府中にある人気の辛みそラーメン店「麺創研 紅」のメニュー「紅らーめん」を再現したカップ麺です。

麺創研 紅」は、東京府中にあるラーメン店で、昼時には行列のできる人気店です。おとなりに「麺創研 紅 BLACK」という別業態のお店があり、国分寺にも支店があります。太さや長さの違う麺が混在する自家製の「乱切り麺」を使用した激辛のみそラーメン「紅らーめん」が看板メニューです。麺には相当なこだわりがあるようで、自家製麺所を構え、製粉会社と共同開発したオリジナル配合の小麦粉を使用、さらには乱切り麺で混在させる麺は全部で7種類もの太さがあるそうで、ここまでくるともうこだわりを通り越したある種の執念のようなものを感じずにはいられません。この乱切り麺をカップ麺で再現するのは至難の業のように思えますが、どうなんでしょうか。



今回はお店のメニュー「紅らーめん」を再現しており、辛さのレベルは【3】とのこと。さすが紅だけあって、彗星のごとく3倍なわけですね。3にこだわることにかけては赤い彗星か3の倍数の人かってくらい、3といえば紅、紅といえば3。お店のラーメンには「鬼紅」という、辛さレベル【5】のメニューもあるため、ひょっとすると3倍とはいえ今回の商品はそれほど辛くはないのかもしれません。赤黒のパッケージはいかにも辛そうなんですけどね。果たしてどんな味の一杯なのでしょうか。激辛ラーメンには目がないので楽しみです。



商品概要



うっ・・・この具の少なさは・・・大丈夫なんだろうか。前回食べた「SKE48」カップ麺の具がかなり多かったので、今回はいっそう少なく見えてしまいます。その分スープや麺が頑張っているはず!!

品名:サッポロ一番 麺創研 紅 濃厚辛味噌ラーメン 紅
メーカー:サンヨー食品
発売日:2018年11月12日(月)
麺種別:油揚げ麺
かやく・スープ:1袋(仕上げの小袋)
定価:税別205円
取得価格:税込216円(ローソン)


栄養成分表

1食100g(めん70g)あたり
エネルギー:459kcal(めん・かやく338kcal スープ121kcal)
たん白質:9.1g
脂質:20.5g
炭水化物:59.4g
食塩相当量:6.4g(めん・かやく2.1g スープ4.3g)
ビタミンB1:0.87mg
ビタミンB2:0.58mg
カルシウム:220mg



みそ味の濃厚感や辛味の激しさはないが、ラー油の香ばしさが光るスープ

スープは「赤味噌、白味噌のコクに、ポークやチキンのうまみ、ガーリックやオニオンの香味野菜を合わせ、唐辛子やラー油の辛みをきかせた辛口味噌味」とのこと。豚脂やとんこつを効かせたポークベースのみそ味に、唐辛子やラードで辛味を効かせたスープです。

ベースとなるスープはポークベースのみそ味で、豚の旨みや野菜の甘みが感じられますが、それほどこってりしているわけではなく、みそ味のスープとしてはおとなしめ。お店の評判を検索すると「濃厚」という言葉がよく出てくるので、今回のスープももうちょっとみそやポークが幅を利かせているのかと思いましたが、結構サラッとしていました。おそらくお店のスープはみそ味ももっと濃いんだろうなと思います。粉末スープの中に唐辛子が入っていますが、それほど辛くはないので、別添袋を入れなければ辛いのが苦手な人でも問題なく食べられるのではないでしょうか。

別添の「仕上げの小袋」には、ラー油などが入っていて、これを入れることによって辛味が大きく増します。ただ、激辛とか大辛というようなレベルではなく、せいぜい辛口程度と感じられ、赤と黒のパッケージ、もしくは商品名の「紅」から抱くイメージほどの辛さはありませんでした。みそも辛味ももっとガツンと来てほしいところですが、これはお店の辛さレベル【3】の所以なのかもしれないですね。

一方で、ラー油や油の風味はとても香ばしく感じられ、調理感、臨場感がとても良く出ていたのは好感が持てます。実際、お店のラー油は自家製で、198℃の高温で唐辛子やオニオン、ガーリックなどの成分を抽出しているとのこと。当然今回のラー油はお店と同じものという訳にはいかないでしょうが、ラー油の風味の良さは今回のスープの中で最も光っていました。



2種類の太さの麺が混在するお店の「乱切り麺」を再現した油揚げ麺



麺は「お店の特徴である特製乱切りめんを再現するために、2種類の幅のめんを混在させ、さらに当社独自の特殊切刃技術を用いることで、独特のちぢれめんに仕上げ」、「太いめんはもちもちとして食べ応えがあり、細いめんはしなやかで食べやすく、2種類の食感を同時に味わえ」るとのこと。幅広で厚みのあるタイプと中細でやや平打ちタイプの2種類の油揚げ麺が使用されています。どちらも縮れが強くつけられており、特に太い方の麺の縮れが目立っています。

2種類の太さの麺が入ることで、口の中で変化のある食感を楽しめます。お店は7種類使用しているとのことなので、さすがにそれと同じわけにはいきませんが、2種類混在させることもカップ麺では早々ないことなので、なかなか新鮮な食感です。決めの細かいなめらかな麺ではなく、粒子の荒そうな、ちょっとボソボソした口当たりがあり、このあたりはお店の麺の食感に近づけているのかもしれません。太さの違う麺と縮れた麺は、少し刀削麺を思わせるものがありました。

今回の2種類の麺のうち、太い方はなかなかの太さではあるのですが、実際のお店の麺は太いもので10mmもあるので、そこまでの太さは再現できていません。でも、2種類の麺を使うことと、食感に工夫を凝らすことで、お店の麺に近づけようという意図は十分に汲み取れる麺ではないかと思います。「カップ麺の限界を越えようとした仕事人達」みたいなタイトルで、バックに地上の星とかガイアの夜明けの主題歌あたり流せそうな雰囲気を感じます。現時点で花開くまではなくとも、こういう努力の積み重ねこそがいつかカップ麺業界にパラダイムシフトを生み出すのではないでしょうか。私はいつか、カップ麺がラーメン店の味に追いつく、もしくは追い越す時代がくると信じて疑いません。(なんで急に熱く語り出してるんだ)

具は力尽きてしまったか、かなり少ない



具は「キャベツのシャキシャキとした食感が食欲をそそり、肉そぼろのうまみがスープのおいしさを引き立て」、「唐辛子を加えて彩りよく仕上げ」たとのこと。細かい唐辛子は入っていますが、基本的には肉そぼろとキャベツの2種類の具で、総量はかなり少ないです。タテ型大盛サイズのカップ麺でここまで具の量が少ないのはあまり見ないですかね。

肉そぼろはそこそこの量入っていますが、個性はあまりなさそうです。お店ではなかなか豪快な豚バラ肉が使用されており、残念ながら再現性はゼロですかね。キャベツはお店の一杯にも入っている具ですが、申し訳程度にしか入っていませんでした。

いや、具が少ないのは残念ではあるのですが、おそらく2種類の太さの麺を混在させることには手間的な面で相当なコストがかかると考えられ、「乱切り麺」は「麺創研 紅」の最も大きな特徴でもあるので、そこに全力を注ぎ込んだと考えれば致し方ない部分はあるように思います。カップ麺は一点豪華主義で突っ走れることも大きな美点ですからね。安くはないもののなんだかんだ税別205円なので、やれることには限界があるんじゃないかと。

オススメ度(標準は3です)

★★★★☆☆☆☆☆☆(4)
府中の人気ラーメン店「麺創研 紅」の味を再現したカップ麺でしたが、スープはみそ味の濃さや辛味の強さが物足りなかったものの、お店のこだわりでもあるラー油の香ばしさ、油による臨場感や調理感は素晴らしかったです。お店の「乱切り麺」は、2種類の違う太さの麺を混在させることで再現しており、お店の麺ほど太さやバリエーションがあるわけではなかったですが、雰囲気は感じられそうです。具は完全に力尽きてボリュームのない構成になってしまっていましたが、今回はお店の「乱切り麺」の雰囲気を楽しむための一杯と考えれば、ある程度妥協できるのかなと思います。お店の「乱切り麺」はどんななんだろうと、お店に行ってみたくなる導火線に十分なりうる一杯でした。

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