
東京新宿御苑の人気店「金色不如帰」の味を再現したカップ麺
今回のカップ麺は、サンヨー食品の「金色不如帰 濃厚貝だし塩そば」。2018年10月30日発売のローソン限定新商品です。東京新宿御苑の人気店「SOBA HOUSE 金色不如帰」の味を再現したカップ麺です。おそらくお店のメニュー「真鯛と蛤の塩そば」の味を再現しているものと思われます。「金色不如帰」は、蛤だしとトリュフのスープで人気のお店で、今年本店を東京幡ヶ谷から新宿御苑に移転し、移転先でも行列ができるお店になっているそうです。新宿御苑には私のお気に入りのお店もあって、こんな有名店が来てしまうとお客さんが取られて閉店しちゃうんじゃないかと心配していますが、まぁ東京だしおいしいもの出していれば大丈夫ですかね。
「金色不如帰」のカップ麺は過去、2015年に今回と同じサンヨー食品からどんぶり型ノンフライ麺商品が2回、2017年にローソン&サンヨー食品でタテ型油揚げ麺商品が2回発売されていて、ローソン&サンヨー食品でどんぶり型ノンフライ麺商品が出るのは初めてとなります。今回のスープはしお味なので、最初に出たカップ麺「サッポロ一番 名店の味 金色不如帰 トリュフ香る塩そば」が近い味なのかなと推測しています。今回もトリュフの香る一杯のようですが、商品名でそれを強調していないところがなんとも奥ゆかしいというか、自信の現れでしょうか。果たしてどんな一杯に仕上がっているのか楽しみです。
商品概要


麺は全粒粉入りとのことですが、全粒粉の粒がみえるというよりは、全体的に褐色がかっているのが特徴です。具にぶなしめじと白髪ネギが入っているのも面白いですね。
品名:金色不如帰 濃厚貝だし塩そば
メーカー:サンヨー食品
発売日:2018年10月30日(火)
麺種別:ノンフライ麺
かやく・スープ:4袋(後入れ液体スープ・後入れ粉末スープ・かやく2袋)
定価:税込258円
取得価格:税込258円(ローソン)
栄養成分表
1食105g(めん70g)あたりエネルギー:393kcal(めん・かやく301kcal スープ92kcal)
たん白質:9.6g
脂質:13.7g
炭水化物:57.9g
食塩相当量:7.1g(めん・かやく2.1g スープ5.0g)

強い貝だしにトリュフと鯛の風味がバランス良く効いたしお味スープ
スープは「真鯛と濃厚な貝のうまみがきいた塩スープに黒トリュフの香りが全体のうまみを引き立てる」とのこと。貝だしの味が強く出たしお味のスープで、あっさり味の中に鯛、トリュフや豚脂の風味が広がる重層的なスープに仕上がっています。これはかなりリッチ。透明度の高いスープです。あっさりしお味のスープに貝だしが、これはもう激しいと言って良いくらいに効いています。舌の横にビリビリくる苦味が大きな特徴で、ここまで強い貝だしはカップ麺でなかなかないレベルだと思います。お店の貝だしは蛤を使用しているのに対し、今回のスープは商品説明に蛤と明記されていないため、おそらく今までカップ麺で使われていたのと同じくアサリが使用されていると思われますが、この貝だしの強さだけで十分商品の売りにできるレベルなのは間違いありません。
貝だけでも十分すごいのに、これに加えてトリュフや鯛のだしも強く効いています。トリュフは「金色不如帰」の名を知らしめた特徴的な材料で、貝の苦味の強いだしと相性抜群。トリュフが香ることで、ものすごくリッチな味に仕上がります。以前のどんぶり型ノンフライ麺商品に比べるとトリュフの香りは控えめに感じましたが、それゆえに貝だしや鯛の味が相対的に前に出てくることになリ、味のバランスは以前より良くなったように思います。鯛のだしも強めに感じられ、貝とトリュフと組み合わさることで、かなり奥深い味になっています。エッジの効いている貝やトリュフに比べると地味で、どちらかというとスープの味の下支えの役割を力強く担っていました。
甘みを感じる低加水中細ノンフライ麺で、上品な食感がスープを引き立てていた

麺は、中細で縮れのあるノンフライ麺で、つるみがあり見た目は透明感ある多加水麺ですが、実際食べてみるとしっとり感の強い低加水麺かと思われます。サンヨー食品のどんぶり型ノンフライ麺商品でよく使われるタイプの麺です。透明度の高いスープの中で麺がキラキラ輝いており、かなりインスタ映えしそうです。インスタやってないですけど。もう乗り遅れている感じですがやってみようかなw
あっさりながら主張の強いスープに対し、麺は小麦感があって甘みを感じるものの主張は弱めなので、スープがだいぶ勝ったバランスになっています。過去油揚げ麺でカップ麺化されていたローソン限定「金色不如帰」に比べると明らかにスープの香りを強く感じるため、やはり今回のような香りものスープには油揚げ麺よりノンフライ麺が良いと改めて感じました。濃い味とか強い味のスープなら油揚げ麺で良いんですけどね。
しっとり上品な食感がスープのリッチな味を引き立て、スープと麺の相性はかなり良かったです。最近の各社のノンフライ麺は多加水麺化が顕著ですが、それらとは一線を画すしっとり麺で、多加水麺のように目立ちすぎないのが今回のスープにはとてもあっていました。
チャーシューの他にぶなしめじと白髪ネギが入っていたが、どちらも強い主張はない

具は、チャーシュー、味付ぶなしめじ、ねぎが入っています。チャーシューは定価税込258円の商品としては少しペラペラで、スープや麺ほどリッチな印象は受けません。今回はだいぶスープにコストを割いていることがわかる構成なので致し方ないところでしょうか。
ぶなしめじという、カップ麺では珍しい具が入っていましたが、実際のお店のラーメンではしめじは入っていないようです。どうして入れたのかなと考えてみましたが、お店の一杯にはポルチーニ茸のペーストが香り付けとして入っていて、おそらくきのこつながりでそれの影響なのかなと思われます。細い形状のしめじでしたが、お店のポルチーニのように香りが強く主張してくることはありませんでした。
他には細切りの白ネギが入っていて、これは見た目が良かったですね。お店でも実際に使われているので、お店の雰囲気を出すために良かったのではないでしょうか。こちらもそれほど味や香りは強く主張してきません。
オススメ度(標準は3です)
★★★★★★★☆☆☆(7)貝だしの苦味を感じる激しい味に、バランス良く組み合わされたトリュフの香りと鯛の味で、非常にリッチなスープでおいしかったです。以前よりトリュフの味がやや後退したためか、フロントの貝だしの主張の強さと、ベースの鯛だしの力強さが目立つようになり、以前よりスープの味のバランスが良くなったように思います。しっとりしたノンフライ麺との相性も良く、文句なく素晴らしい一杯でした。連日になりますがかなりおすすめです。
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