激辛ラーメンの最高峰「蒙古タンメン中本 北極ラーメン」

今回のカップ麺は、セブンプレミアムの「蒙古タンメン中本 北極ラーメン」。製造は日清食品。2018年7月10日に再発売された商品です。セブンで売られている「蒙古タンメン中本」シリーズの商品です。このブログで商品単体で扱うのは4回目で、他に食べ比べで1回食べているため、合わせると5回目の登場ということになります。

激辛カップ麺最強の一角として君臨する「北極ラーメン」ですが、最近は「台湾まぜそば」や「広島式担々麺」といった、激辛商品として新たなライバルが登場しています。まぁそれでも「北極ラーメン」の名声は揺るがないですよね。個人的には「辛辛魚」と「北極ラーメン」が激辛カップ麺の2大巨頭的な存在だと思っています。今回は栄養成分に前作と大きな違いはなく、中身を弄らずに単に再販ということのようです。もうすでに完成の域ということでしょうかね。確かに、あまり文句のつけどころもなく、辛くておいしい商品でした。

蒙古タンメン中本とは?

今さら説明の必要もないかと思いますが、「蒙古タンメン中本」は、上板橋に本店を構え、東京とその近郊に20件程度のお店を展開する激辛ラーメン専門店です。看板メニューはお店の名前にもなっている「蒙古タンメン」で、味噌タンメンの上に辛子麻婆豆腐がのった名作です。そして今回の「北極ラーメン」もお店の人気メニューのひとつで、激辛揃いのメニューの中でも最も辛いラーメンとなっています。



商品概要



品名:蒙古タンメン中本 北極ラーメン
メーカー:セブンプレミアム(日清食品製造)
発売日:2018年7月10日(火)
麺種別:油揚げ麺
かやく・スープ:1袋(極辛オイル)
定価:税込213円
取得価格:税込213円(セブンイレブン)


栄養成分表

1食111g(めん80g)あたり
エネルギー:517kcal(めん・かやく394kcal スープ123kcal)
たん白質:11.0g
脂質:22.9g
炭水化物:66.7g
食塩相当量:7.4g(めん・かやく2.8g スープ4.6g)
ビタミンB1:1.39mg
ビタミンB2:0.31mg
カルシウム:139mg



激辛の中で豚脂の効いたみそ味とガーリックが際立つスープ

スープは「大量の唐辛子とすりごまを効かせた味噌ベースのスープ」で、「『蒙古タンメン中本』の中でも一番辛い『北極ラーメン』を再現」したとのこと。唐辛子の辛さがとにかく強い、みそ味のタンメンスープです。

今回もカップ麺としては最高峰と言って過言ではない、辛いスープとなっています。私は辛いものに鈍感で、この「北極ラーメン」のスープも激辛とは感じるものの得意な分野の辛さなのでそれほどダメージはないですが、人によっては辛すぎて一口目以降は口に入れられないなんて場合もあるようです。私の知人で、辛いものが得意ではないけど大好きだという人がいて、その人はだいたいどんな辛いものもとりあえずチャレンジして汗と涙でぐちゃぐちゃになりながら食べるのですが、この「北極ラーメン」は何度か挑戦していずれも食べ切れず、その後は挑戦を断念したそうです。辛さって、単に辛さの度合だけではなく、相性もありますからね。私は食べられないほど辛いものに出会ったことはなく、「北極ラーメン」とか「辛辛魚」の辛さも苦もなくいけますが、「激辛ペヤング」の辛さはちょっと苦手だったりします。なぜか超激辛よりも激辛が苦手でした。相性ありますよね。

今回、もうブログで食べるのも5回目なので、もうちょっとじっくり味わってみようとゆっくり食べてみましたが、じっくり食べてみると、太いみそ味とガーリックの強さに改めて気づかされます。単に辛いだけではなく、付加価値があって初めて名作と言われるんですよね。「辛辛魚」の魚介然り、「北極ラーメン」のガーリックや太いみそもそういう付加価値の部分だと思います。

ガーリックについてはおそらくスープに入っているわけではなく、麺に練り込まれたものと具として入っているフライドガーリックのものかと思います。みそはぱっと食べた感じだと辛さに隠れていますが、実は結構太めの味のように感じました。単なるみそというより、札幌みそラーメン的な豚脂の太さと複合したみそ味で、レギュラー商品の「蒙古タンメン中本 辛旨味噌」はみそよりも野菜の甘味が際立っているのに対し、こちら「北極」はそれより豚脂の効いたみそが強いように思います。

前回発売されていた「北極」と同じスープだと思います。変化させる必要がないから手を入れなかったと納得できる、激辛商品としては驚異の完成度のスープでした。曹操の両側に典韋と許褚(チョ)がいるくらい鉄壁ですね。



中太ストレート麺で、ガーリックが練り込まれている

麺は「ガーリックを練りこんだコシの強い中太ストレート麺」とのこと。ストレート形状の中太油揚げ麺で、有名店シリーズの麺と食感が近い麺です。

湯戻しする前に麺の欠片を食べてみましたが、結構ガーリック効いています。おそらく全体のガーリックの強さの主要部分は具のフライドガーリックだとは思いますが、そのフライドガーリックを下支えする役割を果たしているのでしょう。スープのところでも書いたように、単に激辛というだけではなく、このガーリックの強さがおいしさの要因なので、麺に練り込まれている効果も大きいと考えられます。

太めで主張の強い麺なので強いスープの中に入っても存在感を示していますが、油揚げ麺臭は辛味の強いスープに打ち消され、ほとんど感じません。スープと麺の相性は相変わらず素晴らしいです。縮れ麺ではないため、必要以上にスープを拾わないところがバランスの良さの遠因かと考えましたが、あんまり関係ないかもしれません。

フライドガーリックと赤唐辛子がおいしさの秘訣か

具は「豚肉、もやし、ごま、フライドガーリック、赤唐辛子、ねぎ」とのこと。結構賑やかに具は入っていますが、レギュラー商品の「蒙古タンメン中本 辛旨味噌」ほど具のボリュームがあるわけではありません。

豚肉は細切れタイプですが、ハムっぽいやつではなくしっかり肉感あります。もやしはたくさん入っていて湯戻し前のカップの中ではかなり目立っていましたが、湯戻しするとちょっと小さくなり、食感もしなっとして存在感がなくなってしまいますね。もっとシャキシャキした食感なら激辛スープの中でかなり映えたと思いますが、そうするためには東洋水産ばりのフリーズドライを持ってこないといけないのかもしれませんね。

そして先ほどから書いている通り、フライドガーリックの存在感がかなり強いです。この香ばしさこそ、実はこの商品の肝なのではないかと思います。ブログで5回目の記事を書く段になって、私の中で最も印象深い味が「激辛」から「ガーリック」に替わりました。後を引くガーリックです。そしてスープの唐辛子に加えて、具として入っている赤唐辛子の存在も無視できません。この赤唐辛子はあってもなくてもおそらく激辛度合いに大きな変化はないと思うのですが、具としても入ることで辛さが重層的になり、具の唐辛子からは良い意味でえぐみみたいなものを感じます。唐辛子の胎座の部分(実の中心で種をつないでいる部分)も入っているように見え、これも重層的な辛味に一役買っていました。

オススメ度(標準は3です)

★★★★★★★☆☆☆(7)
このブログでは単体商品としては4回目、全部で5回目の「北極ラーメン」でしたが、いやー相変わらず絶賛の言葉しか出てこなかったですね。敢えて欠点を挙げればもやしかなとは思いますが、この完成度の高さの前では些細なことに映ってしまいます。激辛というだけで大きなプラスポイントなのに、その辛みを支える味も完璧です。豚脂の効いた太いみそ味と強いガーリックが単なる激辛商品ではない付加価値を生み出しており、特にガーリックの強さは辛味と見事にマッチしています。また、具の唐辛子がスープと相まって重層的な辛みを生み出しており、これもおいしさの秘訣かなと思います。最強の激辛カップ麺のひとつなのは間違いないです。

もう何度も食べているのに、今回もかなり熱く語ってしまいました。うざかったらスイマセン。うざくさせるほど魅力ある商品ということでご理解いただけるとありがたいです。

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