喜多方ラーメン御三家のひとつ「坂内食堂」の味をカップ麺で再現した商品

今回のカップ麺は、サンヨー食品の「サッポロ一番 坂内食堂 喜多方本店 中華そば」。2018年7月9日発売の新商品で、喜多方ラーメンの名店「坂内食堂 喜多方本店」の味を再現したカップ麺です。

「坂内食堂」は日本三大ラーメンの一角「喜多方ラーメン」の御三家のひとつ

喜多方ラーメンは、全国に数多くあるご当地ラーメンの中でも、札幌ラーメン、博多ラーメンと並ぶ日本三大ラーメンのひとつと言われています。三大ラーメンの一つに数えられながらも、札幌ラーメンや博多ラーメンに比べてカップ麺として製品化されることの少ない喜多方ラーメンですが、とんこつベースのあっさりしょうゆ味というところがおそらくハッキリした味の多いカップ麺とは相性が悪いのではないかと推測しています。

坂内食堂」はその喜多方ラーメンの御三家と言われる名店のうちのひとつで、御三家の中でも知名度はいちばんだと言われています。3大ラーメンの御三家とは、3大○○づくしのお店ですね。東京で多く出店している「喜多方ラーメン 坂内・小法師」はそのチェーン展開にあたり、「坂内食堂」の協力を受けたことから、「坂内」と名付けたそうです。「坂内」は「坂内食堂」か直接経営しているチェーン店ではないんですね。

私は福島の「坂内食堂」には伺ったことがありませんが、東京の「坂内」は、以前神田駅の高架下に神田店があった時にたまに利用していました。当時若かった私(今も若い)は、こってりにあらずんばラーメンにあらずくらいに思っていたので、「坂内」のあっさり味を特に気に入って食べていたわけではないのですが、たまに無性に食べたくなる味でした。あのあっさりな味わいあるスープとやわらかい麺はたまに食べないとなぜか禁断症状になるんですよね。

その「坂内」の本家筋に当たる「坂内食堂」。お店と同じようにほっとする味わいに期待したいですが、カップ麺であの味をどれくらい再現できるのか、特に油揚げ麺の商品なのでちょっと心配でもあります。



商品概要



品名:サッポロ一番 坂内食堂 喜多方本店 中華そば
メーカー:サンヨー食品
発売日:2018年7月9日(月)
麺種別:油揚げ麺
かやく・スープ:1袋(仕上げの小袋)
定価:税別205円
取得価格:税込216円(ファミリーマート)

栄養成分表

1食94g(めん70g)あたり
エネルギー:435kcal(めん・かやく348kcal スープ87kcal)
たん白質:7.9g
脂質:20.4g
炭水化物:55.0g
食塩相当量:6.4g(めん・かやく2.1g スープ4.3g)
カルシウム:241mg



とんこつベースで豚脂の浮いたあっさりしょうゆ味のスープで、とてもやさしい味

スープは「ポークのうまみに豚脂のコクがきいたシンプルな清湯スープベースにしょうゆを程よく合わせ、仕上げ」たとのこと。とんこつベースのあっさりしたしょうゆ味に、豚脂が浮いたスープです。とんこつベースですが、スープは透き通っています。

あっさりしょうゆ味だと私なんかは鶏ガラのスープを思い浮かべますが、喜多方ラーメンは基本的に豚のスープとなっています。やわらかいしょうゆ味に主張の少ないとんこつ、そして表面に浮く豚脂もこってりと感じるほど多くはありません。鶏ガラも魚介も昆布もなく、しょうゆの強い味もない、豚のみでこれだけやわらかい味に仕上がっているのは、カップ麺としてはとても珍しいように思います。いかにもカップ麺では表現しにくそうな味を見事に再現できているように感じました。以前「坂内」で食べたラーメンもこんな感じのやさしい味だったなぁとちょっと懐かしくなりました。



太いのにやわらかい、喜多方ラーメンの特徴を再現できている油揚げ麺

麺は「特殊切刃を使用することで手もみ風ちぢれめんを再現し」、「薄い部分はつるつるとした食感で、味のりもよく、分厚い部分はしっかりとした食べ応えのあるめん」とのこと。麺の厚みが場所によって異なる手もみ風の太い油揚げ麺で、食感のやわらかさが大きな特徴です。

かなりやさしい味のスープに対し、麺は太い油揚げ麺なので、油揚げ麺臭がスープの味をぶち壊すのではないかと心配しましたが、まったくそんなことはなく、油揚げ麺臭を感じることはほとんどありませんでした。これだけ太い麺なのに油揚げ麺臭が前に出てこない製麺技術はすごいです。ちょっとびっくりしました。

そして、太麺ならばどうしても麺のコシが強くなってしまうところですが、喜多方ラーメンらしいやわらかさもしっかり表現できており、太いのにソフトなのはカップ麺としてはかなり新鮮な食感です。一見地味な部分ではあるのですが、実はこの麺、かなりすごいのではないかと感心しました。油揚げ麺でこんな麺を作れるなら、今後も喜多方ラーメンのカップ麺化は大いに期待できそうです。

具の量は多いがチャーシューの味はいまいち

具は「チャーシューのうまみがスープとよく合い、おいしさを引き立て、メンマのコリコリとした食感が食欲をそそ」り、「ねぎを加えて彩りよく仕上げ」たとのこと。お店再現カップ麺の具としては量は多めです。

チャーシューは結構たくさん入ってはいたものの、例の細切れのハムみたいな食感のやつでした。「坂内」のチャーシューと言えば、やわらかくておいしいチャーシューが普通のラーメンでもたくさん入っているのが特徴で、枚数の再現性はできていたものの、味は残念ながらいまいちでした。

メンマも結構たくさん入っており、チャーシューと双璧を形成しています。こちらはしょうゆ味のスープと好相性で、うれしい存在でした。実際のお店ではどんなメンマが入っていたかは正直よく覚えていませんが、カップ麺でのメンマとスープは好相性でした。ねぎは青ねぎ主体で、こちらも多めに入っています。

オススメ度(標準は3です)

★★★★★☆☆☆☆☆(5)
とんこつと豚脂のあっさりしょうゆ味のスープは、カップ麺らしからぬやわらかさがありました。昔食べた「坂内」のスープを思い出すに足るものでした。そしてなんと言っても麺のデキが良く、太い油揚げ麺とあっさりスープの組み合わせでは油揚げ麺臭でスープの味をぶち壊すのではないかと危惧しましたが、まったく問題なく馴染んでおり、太いのにやわらかい食感が喜多方ラーメンらしさを強く表現できていました。カップ麺では製品化されることの少ない喜多方ラーメンをしっかり再現できている一杯で、あっさりラーメン好きの方に強くオススメしたいです。

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