広島式汁なし担々麺の名店「キング軒」の味を再現したノンフライカップ麺

今回のカップ麺は、サンヨー食品の「キング軒 広島式汁なし担担麺」。2018年7月10日にローソンで先行発売された新商品です。広島の「広島式汁なし担々麺」の名店、「キング軒」の「汁なし担担麺」の味を再現した商品です。ノンフライ麺を使用した汁なし担々麺で、本格的な味が期待できそうです。

サンヨー食品は他社と比べてもノンフライ麺使用の汁なし麺商品を多く出しています。広島式汁なし担々麺も以前に「サッポロ一番 街の熱愛グルメ 広島式汁なし担担麺」という商品を発売し、このブログでは★6と高評価していました。今回も当然、完成度の高い味が期待できそうです。

広島式汁なし担々麺とは?

広島式汁なし担々麺は、広島市を中心に200件以上の店で供され、とんこつしょうゆの「広島ラーメン」や背脂しょうゆの「尾道ラーメン」と並ぶ、広島県の代表的なご当地ラーメンとなっています。キング軒のサイトによれば、2001年に広島市の「きさく」で供されたのが最初で、「広島式」という名称は今回の「キング軒」が最初に使い始めたとのこと。「広島式」は、青ネギを使用し、青ネギトッピングがあるのが大きな特徴のようです。

今回の「キング軒」の一杯がどんな味になっているのか、とても楽しみです。



商品概要



品名:キング軒 広島式汁なし担担麺
メーカー:サンヨー食品(ローソン先行発売)
発売日:2018年7月10日(火)
麺種別:ノンフライ麺
かやく・スープ:3袋(あといれ特製スープ・あといれ特製調味だれ・かやく)
定価:税込216円
取得価格:税込216円(ローソン)

栄養成分表

1食110g(めん70g)あたり
エネルギー:506kcal
たん白質:13.5g
脂質:24.8g
炭水化物:57.2g
食塩相当量:4.3g



花椒のシビレに傾斜した担々だれ

たれは「練り胡麻のうまみに、花椒のさわやかな香りと痺れる辛みを合わせ」たとのこと。しょうゆベースで強い花椒のシビレが特徴の担々だれです。

スパイス感の強いしょうゆ味のたれで、かなりの本格感を醸し出しています。特に花椒のシビレはかなり強く、いかにも広島式担々麺の味となっていました。練りごまやすりごまの風味もしっかり感じられるもののそれほど前に出てくる感じではなく、主役は完全に花椒のシビレです。シビレが強い一方で、ラー油の辛さはシビレほどは強くなく、激辛というところまではいかないように思います。ごまよりもシビレ、辛さよりもシビレで、ラー油もごまもしっかり存在感を示している一方で、主役は花椒のシビレとなっていました。

2017年4月に発売されていた「サッポロ一番 街の熱愛グルメ 広島式汁なし担担麺」とはメーカーも広島式汁なし担々麺を再現していることも同じなので、当然ながら味の系統は似通っているのですが、当時よりさらにシビレに傾斜しているように感じました。ただ、以前よりもちょっと塩辛くなっているように感じられます。実際は以前までと差のない塩分量なのですが、この商品に限らずスパイス感が強くなるとどうしても塩けが強く感じられてしまう傾向にあります。おそらく以前の商品のたれのマイナーチェンジなので塩分量は据え置かれたのだと思いますが、今回の花椒の強さならばもうちょっと塩分は抑えた方が良かったのではないかと思います。



細めでかたい食感のノンフライ麺で、強いたれの中でも存在感がある

麺は、細めのノンフライ麺です。汁なし麺としてはかなり細い麺で、少しとんこつラーメンに使われれる麺のような雰囲気があります。食感はかためで、強い味のたれの中でもしっかり存在感を保っています。麺が細いことでたれとの絡みは良く、かたい食感で存在感を示しながらたれとの一体感もしっかりありました。ノンフライ麺を使用することで油揚げ麺のような油の臭いが出てこないので、たれの味がよりしっかり感じられて良かったです。麺自体のおいしさももちろんですが、それだけではなくたれの味をフルに味わえるのもノンフライ麺使用の大きなメリットであり魅力だと思います。

お店の麺は製麺会社との共同開発による特注麺で、数種類の小麦粉を使い食感にこだわっているとのことでした。今回の麺はおそらく以前の商品で使われていた麺と同じものと思われますが、お店の名前を冠していなかった前の商品の段階ですでに「キング軒」の味を標榜して作っていたのかもしれませんね。

肉そぼろがたくさん入っていて、具のボリュームはなかなか

具は、鶏・豚味付肉そぼろ、ねぎ、唐辛子が入っています。肉そぼろはかなりたくさん入っています。お店の肉はもっと細かいので再現性があるかは微妙なところですが、具が充実していることの少ない汁なし麺商品の中にあって今回の肉そぼろの量はボリュームがありました。肉の量は以前の商品よりだいぶ多いと思います。

「広島式」の特徴である青ネギもしっかり入っており、トッピングで加えたような量ではなかったものの、きちんと多めに入っていました。輪切りの唐辛子も入っていましたが、こちらは味よりも色味で目立っていたように思います。

オススメ度(標準は3です)

★★★★★☆☆☆☆☆(5)
広島の汁なし担々麺の名店「キング軒」の再現商品でしたが、以前発売されていた「サッポロ一番 街の熱愛グルメ 広島式汁なし担担麺」のマイナーチェンジ商品といった様相でした。当時よりもより花椒のシビレの強さに傾斜しており、食べ応えが増したとともに、強いシビレと塩分のバランスがちょっと悪くなり塩辛さを多少感じるのが気になるところでした。具の肉そぼろが前より多くなっていて、良くなった部分もしっかり感じられる商品でした。

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