
北千住の「マタドール」が月曜日だけ開く牛まぜそば専門店「闘牛脂」
今回のカップ麺は、明星食品の「明星 闘牛脂監修 牛まぜそば 大盛」。2018年6月11日発売の新商品です。「闘牛脂」とは、東京北千住の牛骨ラーメンの有名店「マタドール」が月曜日だけ店名を変えて開く牛まぜそば専門店です。私も界隈に住んでいたことありますが、当時はこんな良さそうなお店はなかったですね。マタドールで闘牛脂とは、トリプルミーニングくらいあってなかなかオシャレですね。どう見ても牛推しなのがきちんと伝わってきます。
今回の商品、牛脂の風味が鍵になると思われますが、風味の阻害要因である油揚げ麺を使用しているところがちょっと不安材料ではあります。最近は汁なし麺商品もノンフライ麺のものが多くなってきた中で、明星食品は定期的に大盛油揚げ麺でお店再現モノの汁なし商品を出してきますね。これはこれで明星食品のひとつの型なんだと思いますが、ノンフライ麺技術に秀でた明星食品こそ本当はノンフライ麺の汁なし麺商品を推進してもらいたいんですけどね。
さてさて今回の牛脂のまぜそばははどんな味に仕上がっているのでしょうか。

商品概要
品名:明星 闘牛脂監修 牛まぜそば 大盛メーカー:明星食品
発売日:2018年6月11日(月)
麺種別:油揚げ麺
かやく・スープ:2袋(液体ソース・卵黄ソース)
定価:税別225円
取得価格:税込243円(ローソン)
栄養成分表
1食166g(めん130g)あたりエネルギー:759kcal
たん白質:10.0g
脂質:36.1g
炭水化物:98.5g
食塩相当量:9.5g
ビタミンB1:0.56mg
ビタミンB2:0.35mg
カルシウム:179mg

牛脂の風味の効いた甘い味のしょうゆだれに卵黄ソースで、まさにすき焼きの味
たれは「豚肉や野菜の旨みがきいた醤油ダレに、牛脂の旨みがたっぷりのオイルを合わせた甘辛しょうゆ味」で、「別添の卵黄ソースをからめると、さらにまろやかな味わいにな」るとのこと。しょうゆベースの甘いたれです。甘い味に加えて牛脂の風味が広がり、これはまるですき焼きみたいな味になっています。魚介が入っていないのに和風の味に感じられました。さらに「卵黄ソース」によって卵のまろやかさまで加わってしまうと、もう完全にすき焼きです。しょうゆの甘さとたまごのまろやかさでものすごくまったりした味に仕上がっていました。私オサーンは甘い割下のすき焼きがあまり得意ではないので、今回のまったり味はちょっと厳しかったです。途中からまったりすぎて飽きてきてしまいました。甘いすき焼きが好きな方にとっては良い味かもしれません。牛脂のまぜそばというのは本来とても珍しいのですが、すき焼きの味だと感じた途端、目新しい味には感じられなくなってしまいました。弾力のある極太油揚げ麺
麺は「明星の製麺技術をいかした、太さと厚みのある、もっちり食感の三層極太麺」とのこと。極太の油揚げ麺です。弾力の強い麺で、これが「三層」極太麺の特徴ということなのでしょうか。甘さの強いたれに太い麺のバランスは良かったですが、今回のたれの味だと油揚げ麺臭が強めに残ってしまい、牛脂の風味とともに油揚げ麺の味も一緒に感じられました。ある意味でカップ麺らしい味で、またそれほど嫌味な味にはなっていなかったものの、お店再現モノの商品だと考えれば、本来はないはずの油揚げ麺臭はあまりない方が良いのではないかと思います。麺量130gは汁なし麺の一般的なサイズで食べ応えがありますが、たれの味がまったりしすぎて飽きがきてしまったため、せっかくの麺量ですが最後の方持て余してしまいました。牛肉チップが使われているが風味はそれほど感じない
具は「牛肉チップ、キャベツの組み合わせ」とのこと。カップ麺で一般的に使われる豚肉ではなく牛肉を使用しています。ただ、それほど牛の風味は強くなく、これが牛肉と言われなければ気づかないかもしれません。他にキャベツもそこそこの量入っていました。たれと卵に加えてキャベツも甘いんですよね。甘さが飽和ぎみの状態です。具はそれほどボリュームありませんが、汁なし麺商品の具はあんまり充実していることはないので、汁なし麺としては標準的かなと思います。オススメ度(標準は3です)
★★★☆☆☆☆☆☆☆(3)牛脂の効いた甘みの強いしょうゆだれに卵黄ソースの組み合わせは、まぜそばの味としては珍しい半面、食べ慣れているすき焼きの味に近く、珍しい味なのに目新しさがないのはちょっと損しているかなという印象でした。かなりまったりな甘い味で、130gの大盛麺をちょっと持て余してしまいました。甘いすき焼きが好きな方にとっては良い味だと思います。ノンフライ麺技術の優れている明星食品には、今回のような油揚げ麺ではなく、ノンフライ麺での汁なし麺商品を作ってもらいたいです。
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