
神奈川湯河原にあるしょうゆラーメンの名店「らぁ麺屋 飯田商店」の味を再現した商品
今回のカップ麺は、東洋水産の「マルちゃん 飯田商店 醤油ラーメン」。2018年4月23日発売の新商品です。「らぁ麺屋 飯田商店」は神奈川湯河原町にある、行列がすごいことになる名店です。透き通ったしょうゆスープが印象的で、私もいつか一度は食べてみたいと思っています。カップ麺としても昨年と2014年にタテ型カップ麺として発売されていましたが、繊細な味のスープを油揚げ麺と合わせるのはなかなか難しいものがあり、ノンフライ麺で作って欲しいとブログでも書いていました。メーカーがブログを見てくれたからってわけではないでしょうが、今回ノンフライ麺で再登場してくれたのはとてもうれしかったです。キレのあるしょうゆ味のスープに改めて期待したいと思います。
商品概要
品名:マルちゃん 飯田商店 醤油ラーメンメーカー:東洋水産
発売日:2018年4月23日(月)
麺種別:ノンフライ麺
かやく・スープ:3袋(液体スープ・かやく・調味油)
定価:税別250円
取得価格:税込246円(イオン)
栄養成分表
1食125g(めん70g)あたりエネルギー:436kcal(めん・かやく340kcal スープ96kcal)
たん白質:13.9g
脂質:17.1g
炭水化物:56.6g
ナトリウム:2.7g(めん・かやく0.8g スープ1.9g)
ビタミンB1:0.29mg
ビタミンB2:0.40mg
カルシウム:150mg

雑味なくスッキリした、鶏油の効いたしょうゆ味のキレのあるスープ
スープは「醤油とチキンの旨味でバランスよく仕上げた、醤油味のスープ」で、「鶏油をふんだんに使用した特製油付」とのこと。濃いしょうゆ色ながら透き通っているのが目を引くしょうゆ味のスープです。鶏ガラベースのしょうゆ味で、雑味がなくスッキリしていて、しょうゆのキレを強く感じます。別添の特製油で大量の鶏油が加わることで、ふわっと香る鶏の香りとこってり感が増幅します。以前油揚げ麺でこのお店の再現商品が出ていたことは上で触れましたが、今回の味を体感してしまうと、これを油揚げ麺商品で再現するのは無理だろうなとやはり強く感じます。油揚げ麺から溶け出す油はこのスープと合わせると雑味そのものとなってしまい、スープのスッキリしてキレのある味を阻害してしまいます。今回ノンフライ麺だからこの味を感じられるのは間違いないです。カップ麺らしからぬ雑味のない素朴な味わいで、とてもおいしいです。とても良いものを食べた気になること請け合いです。東洋水産ではあまり見たことのない低加水気味で縮れの小さい中細ノンフライ麺
麺は「なめらかで、歯切れの良いノンフライ麺」とのこと。中細で縮れの小さいノンフライ麺です。「正麺」シリーズなど縮れの強い多加水麺のイメージのある東洋水産にあって、今回の麺はそのイメージとは違い、低加水気味で多少しっとり感のある麺となっています。弾力よりも歯切れの良さがあり、スッキリしたしょうゆ味のスープと見事にマッチしています。適度に感じる麺自体の甘みがスープととてもよくあっていました。ベストマッチです。東洋水産の麺は他社に比べて使い回しの色を濃く感じるのですが、今回の麺は他社含めてもあまり見たことのないタイプで、ひょっとするとこの商品のために作られた麺なのかもしれないですね。チャーシューとメンマだけの具だが、スープや麺と合わせて雰囲気のある構成
具は「チャーシュー、メンマ」とのこと。ねぎなど青系の野菜が一切入っていないシンプルな構成。チャーシューは大きめで、東洋水産の高価格帯商品で見かけることのある脂のサシのほとんどないタイプのものです。メンマはちょっと少なめで、スープとよく合っていたのでもうちょっと入っていて欲しかったですかね。見事なまでにシンプルな(そっけない)具の構成ですが、雑味のない透明感あるスープと合わせるとなんだか凄みを感じてしまいます。スープ、麺、具が一体となって、カップ麺とは思えない雰囲気のある一杯に仕上がっていました。具の種類が少ないことを武器にしている感じがします。上の写真でもその雰囲気は何となく伝わるかもしれませんが、ぜひとも実際に体感してもらいたい雰囲気でした。オススメ度(標準は3です)
★★★★★★☆☆☆☆(6)雑味なくスッキリした味わいで、大量の鶏油とキレのあるしょうゆ味が特徴のスープです。ノンフライ麺と合わせたからこそ感じられる雑味のなさで、濃いしょうゆ色をしていながら透明感のあるスープには凄みを感じます。低加水で縮れの小さい中細麺との相性も良く、チャーシューとメンマだけという具の構成もあわせて、ただならぬ雰囲気を醸し出している一杯でした。こんなカップ麺らしからぬ雰囲気を感じるのは年食べてきて中でも初めての経験でした。文句なくおいしいし、印象にも強く残る一杯でした。
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