ミシュランガイド2017で星1つを獲得した「鳴龍」の担々麺

今回のカップ麺は、セブンプレミアムの「鳴龍 担担麺」。製造は日清食品。「創作麺工房 鳴龍」は、東京大塚にある担々麺で有名なお店で、ミシュランガイド2017で星1つを獲得したことでいっそう評判となっています。カップ麺でも日清食品が「有名店シリーズ」として2回「鳴龍」のカップ麺を出しています。今回はその「有名店シリーズ」の積み重ねを踏まえ、セブンプレミアムの商品として満を持して高価格どんぶり型商品として出してきました。日清の本格担々麺は傑作が多いので、今回も非常に楽しみです。



商品概要

品名:鳴龍 担担麺
メーカー:セブンプレミアム(日清食品製造)
発売日:2017年11月6日(月)
麺種別:ノンフライ麺
かやく・スープ:3袋(液体スープ・かやく入り粉末スープ・ねりごまオイル)
定価:税込278円
取得価格:税込278円(セブンイレブン)

栄養成分表

1食149g(めん70g)あたり
エネルギー:677kcal(めん・かやく331kcal スープ346kcal)
たん白質:13.7g
脂質:39.9g
炭水化物:65.7g
食塩相当量:7.2g(めん・かやく2.1g スープ5.1g)
ビタミンB1:0.41mg
ビタミンB2:0.45mg
カルシウム:190mg



練りゴマの太さに加え、辛味と酸味を併せ持った重厚な担々麺スープ

スープは「豚や昆布、オイスターの旨みが凝縮された醤油ベースのスープに、練りごまのうま味とラー油の辛み、黒酢、リンゴ酢の酸味のバランスが絶妙なスープに仕上げ」、「花椒や八角の香りがくせになる味わい」とのこと。しょうゆベースの担々麺スープです。練りゴマがかなり太く効いていて重厚な味わい。辛みもしっかりしており、練りゴマの太さと辛さを両立できています。唐辛子の辛さだけではなく、他のスパイス的な辛さも感じました。これは一体何でしょうか。ちょっとよくわからなかったですが、ラー油だけではない強めの辛さを感じました。そして今回のスープで最も特徴的だったのが酸味。カップ麺の担々麺スープでは経験のないレベルで酸味が効いていて、練りゴマ、辛みだけではない酸味も加わることで、オリジナリティ溢れるスープに仕上がっていました。「有名店シリーズ」の時の「鳴龍」では感じなかった味なので、これはかなり驚きました。「鳴龍」のお店の担々麺は酸味も大きな特徴のようなので、今回のスープの再現性はかなり高いのではないかと思います。練りゴマの太さだけでも素晴らしいのに、辛味と酸味も効いたとてもおいしいスープでした。

担々麺らしい、しなやかさと歯切れの良さが特徴の細麺に近い中細ノンフライ麺

麺は「コシを残しながらも歯切れの良い、三層ノンフライ細麺を使用」とのこと。細麺に近い中細のノンフライ麺です。加水は弱く、担々麺らしいしなやかさと歯切れの良さを感じる麺でした。以前の「有名店シリーズ」の麺もおいしかったですが、今回さすがにノンフライ麺でデキは段違い。麺が細いため濃厚スープがだいぶ勝ったバランスになっていましたが、担々麺スープの風味の良さをしっかり引き出していて、いつも麺の文句ばっかり言っている私でも今回はちょっと文句の付けどころがなかったです。スープを引き立てつつもおいしい麺でした。今回に限らず、カップ麺の麺は総じて太麺よりも細麺の方が再現性が高いと感じています。

肉そぼろとネギの、高価格商品としては少ない具の量

具は「そぼろ肉やネギを入れ」たとのこと。肉そぼろはきちんと量が入っていて存在感ありましたが、全体的には高価格帯商品としてはちょっと物足りない具の量でした。お店の一杯もトッピングがなければ具は肉そぼろとネギだけのようなので、きちんと再現はしているのですが、肉もネギももう少し量が多いとうれしかったです。ただ高価格商品とはいえ、スープにかなりコストを割いているのが味から窺えるので、これに加えて具の量まで求めてしまうのは少し行き過ぎな要求なのかもしれません。ちょっとスープに圧倒されて強気になれませんw

オススメ度(標準は3です)

★★★★★★☆☆☆☆(6)
練りゴマの太さとしっかりした辛さに加え、黒酢とりんごの酸味がかなり特徴的な担々麺スープでした。この酸味はカップ麺の担々麺ではあまり経験したことのない類で、以前「有名店シリーズ」で再現していた「鳴龍」担々麺でも感じなかったものでした。高価格に見合った非常に優れたスープだと思います。しなやかで歯切れの良い担々麺らしい麺もスープをよく引き立てており、とてもおいしい担々麺でした。税込278円でかなり高額な商品ですが、買って損がないどころか、担々麺好きの方なら大いに満足できると思います。強くおすすめしたい一杯です。

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