「さっぽろ純連」は「すみれ」と元を同じとする札幌味噌ラーメンの名店

今回のカップ麺は、サンヨー食品の「サッポロ一番 名店の味 純連 札幌濃厚みそ」。札幌の名店「さっぽろ純連」の再現商品です。札幌のみそラーメンと言えば「すみれ」が有名ですが、今回の「純連」はその「すみれ」と元を同じとする店です。両店は系統的によく似ている味で、「すみれ」のカップ麺はすでにセブンのセブンプレミアムゴールドの商品として存在しているため、今回は両者を食べ比べてみたいと思います。とは言っても、今回の「純連」は定価税別205円、「すみれ」が税別258円と、だいぶ価格帯の違う商品となるため、あまり真剣に食べ比べてもフェアじゃないので、あくまで「純連」を中心に、ゆるく食べ比べる形で進めていきたいと思います。



左が「純連」、右が「すみれ」。

商品概要

品名:サッポロ一番 名店の味 純連 札幌濃厚みそ
メーカー:サンヨー食品
発売日:2017年9月3日(月)
麺種別:ノンフライ麺
かやく・スープ:3袋(あといれ液体スープ・かやく・あといれ特製調味油)
定価:税別205円
取得価格:税込170円(イオン)

栄養成分表

1食123g(めん70g)あたり
エネルギー:429kcal(めん・かやく311kcal スープ118kcal)
たん白質:11.0g
脂質:14.9g
炭水化物:62.7g
ナトリウム:2.8g(めん・かやく0.6g スープ2.2g)



こちらは「純連」のカップ麺。



こちらは「すみれ」のカップ麺。

みその味が強く深みがやや足りないスープ

スープは「香ばしい炒めたみその味わいと、ガーリック、ジンジャーといった香味野菜で特徴的な風味を付け」た、「濃厚で奥深い味わいのスープ」とのこと。野菜の炒めた風味の出た強いみそ味が特徴のスープです。お店の味に比べるとみその味がだいぶ強いですね。お店で特徴的な表面を覆うラードは弱めで、ジンジャーも弱く感じられます。セブンの「すみれ」のスープと比べてもみその味がだいぶ強く、ジンジャーや山椒の味が弱いため、深み、奥行きが足りないように感じられました。「すみれ」のスープも表面のラードが弱いのですが、こう比べるとかなり優秀であることがわかります。「すみれ」のスープはお店の特徴をよく掴んでいるのに対し、「純連」のスープは特徴の引き出し方が弱く、スープの厚みも足りないように思います。

黄色い多加水麺はお店と共通するがお店に比べて弾力が強すぎる

麺は「張りとコシのある黄色みの強い太麺に仕上げ」、「ちぢれをつけることでスープがよく絡」むとのこと。太くて縮れのある多加水麺で、お店と同じように黄色いのが特徴の角麺です。加水はかなり強めで弾力があります。実際のお店の麺はここまで弾力のある麺ではないため、多少違和感があります。ただ、今回のスープとのバランスは悪くなく、強いみそ味のスープとこの弾力のある麺はよくマッチしています。一方の「すみれ」の麺は、同じく太くて黄色いノンフライ麺であるものの、弾力は「純連」ほど強くはなく、お店に近い歯応えに仕上がっています。こちらはこちらで角麺の食感がだいぶお店とは違うのですが、再現性は「すみれ」が上かと思います。

キザミあげの甘い味付けがスパイスとよくあう

具は「肉そぼろ、メンマ、ネギの組合せ」とのこと。お店のラーメンにはチャーシューが入っていますが、カップ麺では肉そぼろ。札幌みその特徴であるもやしがなく、またお店のラーメンで重要な役割を果たしている玉ねぎがないのも気になります。そして全体的に具の量は少ないです。一方の「すみれ」も具の構成は大体同じで、もやしや玉ねぎがないのは気になることろですが、「純連」に比べると具のボリュームはだいぶあります。どちらのお店にも共通して玉ねぎがないのがかなり気になるところで、お店の一杯は濃い味な中で玉ねぎの甘さが映えているのがおいしさのひとつの要因なのですが、どちらにもそれがないのは残念でした。

オススメ度(標準は3です)

★★★☆☆☆☆☆☆☆(3)
今回「純連」のカップ麺を中心に取り上げましたが、みそラーメンとしてはまずまずのレベルのある商品ではあったものの、お店の再現性はそれほど高くなかったように思います。お店に比べるとみそ自体の味が前に出すぎているスープで、表面のラードやジンジャーが弱く、やや表面的な味と感じました。また麺は弾力が強く、具ももやしや玉ねぎがないのが気になりました。一方のセブンの「すみれ」は、スープの再現性や麺の食感で「純連」に勝り、具のボリュームもだいぶあったため、価格が50円以上違う商品ではあるものの、価格差以上に品質に差があるように思いました。「すみれ」はさすがはロングセラー商品といったところでしょうか。

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