
今回の食べ比べは日清ラ王と正麺カップの担々麺対決!
今回は、日清食品の「日清ラ王 芳醇コク担々麺」と東洋水産の「マルちゃん正麺カップ うま辛担担麺」を食べ比べます。日清商品と東洋水産のそれぞれノンフライ麺商品の看板を担う、日清ラ王と正麺カップを、しょうゆ味、みそ味、しお味、そして豚骨醤油味を比較してきました。今回は担々麺。どちらもシリーズの中でも評判の高い一杯となっており、どのような違いがあるのか、そしてどちらがおいしいのか、それなりに需要がありそうな内容かなと思っております。どちらもスーパーに行けば売っていることが多いので、目にする機会は結構あるんじゃないでしょうか。最近は広島汁なし担々麺が元気ですが、ノーマルな担々麺も人気の味なので、食べ比べるのが楽しみです。
商品概要
品名:日清ラ王 芳醇コク担々麺メーカー:日清食品
発売日:2016年10月17日(月)
麺種別:ノンフライ麺
かやく・スープ:4袋(液体スープ・粉末スープ・かやく・調味オイル)
定価:税別220円
取得価格:税込213円(イオン)
品名:マルちゃん正麺カップ うま辛担担麺
メーカー:東洋水産
発売日:2016年1月18日(月)
麺種別:ノンフライ麺
かやく・スープ:2袋(液体スープ・後入れ粉末スープ・かやく)
定価:税別205円
取得価格:税込210円(ビッグハウス)
栄養成分表
日清ラ王 芳醇コク担々麺1食131g(めん70g)あたり
エネルギー:650kcal(めん・かやく306kcal スープ344kcal)
たん白質:12.6g
脂質:37.6g
炭水化物:65.2g
ナトリウム:2.2g(めん・かやく0.7g スープ1.5g)
ビタミンB1:0.35mg
ビタミンB2:0.38mg
カルシウム:174mg
マルちゃん正麺カップ うま辛担担麺
1食120g(めん65g)あたり
エネルギー:457kcal(めん・かやく284kcal スープ173kcal)
たん白質:13.6g
脂質:17.4g
炭水化物:61.6g
ナトリウム:2.9g(めん・かやく1.0g スープ1.9g)
ビタミンB1:0.71mg
ビタミンB2:0.40mg
カルシウム:252mg
麺量は日清ラ王が5g多いです。価格差が15円あるのでその違いでしょうか。そしてカロリーが圧倒的に日清ラ王が高く、特にスープでその差は明らかなので、日清ラ王の方がこってり感の強いスープなのでしょうか。逆に塩分は正麺カップが高く、スープの厚み不足を塩けの強さでカバーしているのでしょうか。

こちらは「日清ラ王 芳醇コク担々麺」。スープの白さとどろどろ感が目立ちます。白ごまの濃さが見ただけでわかるスープとなっています。後入れの調味油は赤いですが、これ混ぜても基本的には白いスープです。

こちらは「マルちゃん正麺カップ うま辛担担麺」。液体スープに最初からラー油が混ざっている影響もありますが、日清ラ王に比べると赤さの目立つスープです。白ゴマの強さは見た目からはそれほど感じられないですが、日清ラ王より明らかに辛そうです。
スープ
・日清ラ王 芳醇コク担々麺「鶏や豚のうまみをベースに、まろやかな白胡麻ペーストをたっぷりと使用し、ピリっとしびれる花椒と唐辛子でアクセントを加えた、濃厚な担々スープ」とのこと。
・マルちゃん正麺カップ うま辛担担麺
「ポークの旨味をベースに、白味噌、練りごま等を加えた、濃厚でコクのある担担スープ」で、「粗挽唐辛子入り」、「自家製だし使用」とのこと。
日清ラ王のスープは見た目通り、練りゴマの強さが特徴で、とても濃くてドロドロしており、風味もとても良いです。辛さはピリ辛程度、いやそれ以下かな。日清の担々麺はゴマと辛さの両立されているスープが多いのですが、このスープに関しては練りゴマ一辺倒といった感じです。反面、正麺カップのスープは、練りゴマの強さを感じるとともに、辛さも日清ラ王に比べるとだいぶ強いです。塩けとスパイスで押しの強さもあり、バランスの取れたスープとなっています。どちらもそれぞれに良いですね。練りゴマは断然日清ラ王で、濃さも風味の良さも際立ちますが、担々麺スープとしてバランスが良いのは正麺カップのスープで、どちらか一方を選ぶなら正麺カップですかね。いやどちらも甲乙つけがたくほんとおいしいです。
麺
・日清ラ王 芳醇コク担々麺「18番の切刃で切り出した、"小麦香るつるぷりもっちり" な3層ストレートノンフライ麺」で、「濃厚なスープによく絡むしなやかな麺に仕上げ」とのこと。
・マルちゃん正麺カップ うま辛担担麺
「生麺のようななめらかな口当たりと粘りのある食感が特長の、透明感のある麺」とのこと。
日清ラ王の麺は、しょうゆ味等と比べるとひとまわり細めのノンフライ麺。いつもの日清ラ王同様、歯応えとしっとり感を両立した、生麺と見紛うデキの良い麺です。練りゴマと合わせるには加水が強すぎない方がバランス的に良いので、日清ラ王の麺はなかなかうってつけの麺なのではないかと思います。正麺カップの麺は、いつもと同じ多加水麺ですね。太さも他の正麺シリーズと変わらないと思います。多加水麺らしい弾力が特徴の麺で、担々麺にはバッチリ合う麺ですね。練りゴマだけではなく辛さやスパイス感も強いスープなので、多加水麺らしい押しの強さがスープととてもよくマッチしていました。どちらの麺もスープと素晴らしい相性で甲乙つけがたいですね。
具
・日清ラ王 芳醇コク担々麺「ミンチ肉、チンゲンサイ」とのこと。
・マルちゃん正麺カップ うま辛担担麺
「味付挽肉、いりごま、ねぎ」とのこと。
どちらも肉は貧弱です。量もそれほど変わりません。そして日清ラ王にはチンゲン菜、正麺カップにはネギが入っていますが、これに関しては担々麺スープなのでチンゲン菜の方が雰囲気出ますね。日清ラ王一歩リード。でも決定的に違うのが正麺カップのいりごまの存在で、白ゴマの風味をスープの練りゴマだけではなく具のいりゴマからも感じることができるのは大きく、担々麺らしい風味が増強されていました。練りゴマ単体なら断然日清ラ王なのですが、いりゴマが入ることで正麺カップも負けない香りの良さが出ていました。
オススメ度(標準は3です)
・日清ラ王 芳醇コク担々麺★★★★★☆☆☆☆☆(5)
・マルちゃん正麺カップ うま辛担担麺
★★★★★★☆☆☆☆(6)
どちらも甲乙つけがたいデキの良さですが、スープの辛さと練りゴマのバランスの良さに加え、いりゴマの存在が大きく、正麺カップをやや上と判断しました。強い練りゴマを食べたければ日清ラ王、辛さも含めたおいしい担々麺を食べたいなら正麺カップということで良いのではないかと思います。担々麺に何を求めるかで意見は違ってきそうなくらい、完成度は拮抗しているんじゃないでしょうか。どちらもとてもおいしかったです。
以前正麺カップには★7を付けましたが、今回はやや高評価しすぎたかなと考え直し★6としています。
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