東洋水産の「やきそば弁当」「焼そばバゴォーン」「昔ながらのソース焼そば」を食べ比べ

今回は、東洋水産が誇るカップ焼そば3種を食べ比べます。3種というのは、北海道限定の「マルちゃん やきそば弁当」、東北・信越地区限定の「マルちゃん 焼そばバゴォーン」、そして全国発売の「マルちゃん 昔ながらのソース焼そば」です。3種ともに普通サイズのカップ焼そばで、定価税別180円。また、同じようなCMが放映されており、いわば兄弟商品のような存在です。

ただ、この3種のカップ焼そばが日常的にすべて手に入る地域というのはなく、兄弟商品ではあってもなかなか食べ比べが難しい状況です。北海道や東北・信越地区に住んでいれば2種までは常時入手可能でも、3種目が手に入れ難い。地域限定がネックになります。ですが今回、運良く3種とも手に入れることができたので、良い機会なので食べ比べてみたいと思います。

やきそば弁当」は北海道限定であるものの、北海道のソウルフードとして広く知られる存在です。北海道旅行のお土産で買って帰る場合も多いようです。「焼そばバゴォーン」は「やき弁」のバリエーション商品として発売当初は全国発売されていたそうですが、売れなかった地域から販売を終了していき、現在の東北・信越限定という販売形態になっています。「やき弁」同様、現販売地域ではメジャーなカップ焼そばで、「やきそば弁当」、「焼そばバゴォーン」ともにノーマルの味の他に幾種の違う味の商品が発売されています。一方で「昔ながらの焼そば」は、「焼そばバゴォーン」が定着しなかった地域に向けて替わりに発売された商品でしたが、現在ではスーパーやドラッグストアを中心に全国展開されています。いろいろごく普通に見えてしまう存在なので、全国展開してはいても「やきそば弁当」や「焼そばバゴォーン」に比べるとマイナーな立場なのかなと思います。

そんな3種のカップ焼そばを食べ比べていくわけですが、「やきそば弁当」と「焼そばバゴォーン」にはそれぞれ「中華スープ」「わかめスープ」という、麺を湯戻しした後のお湯で作るスープの素が別添されているのに対し、「昔ながらのソース焼そば」にはスープが付いていません。私なんかは、なんでわざわさ湯戻し後の油のたくさん含んだお湯で塩分の多いスープを飲まなければいけないんだと思ってしまうのですが、スープがあることが人気の大きな要因のひとつです。なぜ「昔ながらの」には入っていないんでしょうかね。販売されているところがスープを欲するような寒い地域かどうかが関係しているのでしょうか。大変興味深いテーマですが、残念ながら私オサーンにはキャパオーバーでヒートしてしまいそうなのでやめておきます。残念です。



内容物の比較



左が「やきそば弁当」で右が「焼そばバゴォーン」。液体スープ、かやく、ふりかけ、そして中華スープ(やき弁)もしくはわかめスープ(焼そばバゴォーン)が入っていて、まさに兄弟商品らしく似たような構成となっています。



こちらは「昔ながらの焼そば」。液体スープ、かやく、ふりかけまでは同じ構成ですが、スープは入っていません。また、ふりかけの袋は「焼そばバゴォーン」と同じもののようです。

商品概要

品名:マルちゃん やきそば弁当
メーカー:東洋水産(北海道限定)
発売日:1975年8月
リニューアル日:2012年4月9日(月)
麺種別:油揚げ麺
かやく・スープ:3袋(液体ソース・かやく・ふりかけ+中華スープ)
定価:税別180円
取得価格:税込108円(イオン)

品名:マルちゃん 焼そばバゴォーン
メーカー:東洋水産(東北・信越地区限定)
発売日:1979年3月
リニューアル日:2013年7月8日(月)
麺種別:油揚げ麺
かやく・スープ:4袋(液体ソース・かやく・ふりかけ・わかめスープ)
定価:税別180円
取得価格:税込124円(イオン)

品名:マルちゃん 昔ながらのソース焼そば
メーカー:東洋水産(全国展開)
発売日:1996年2月
リニューアル日:2018年2月5日(月)
麺種別:油揚げ麺
かやく・スープ:3袋(液体ソース・かやく・ふりかけ)
定価:税別180円
取得価格:税込149円(イオン)

発売の順は、1975年の「やきそば弁当」>1979年の「焼そばバゴォーン」>1996年の「昔ながらのソース焼そば」。上で書いた通り、「やきそば弁当」を源流とし、「焼そばバゴォーン」、「昔ながらのソース焼そば」へと派生しています。定価は共通で税別180円。


栄養成分表

品名:マルちゃん やきそば弁当
1食132g(めん100g)あたり
エネルギー:581kcal
たん白質:13.3g
脂質:28.4g
炭水化物:68.0g
ナトリウム:2.6g(うちスープ0.9g)
ビタミンB1:0.46mg
ビタミンB2:0.44mg
カルシウム:211mg

品名:マルちゃん 焼そばバゴォーン
1食132g(めん100g)あたり
エネルギー:559kcal
たん白質:11.0g
脂質:25.2g
炭水化物:72.1g
ナトリウム:2.1g(うちスープ0.5g)
ビタミンB1:0.46mg
ビタミンB2:0.48mg
カルシウム:230mg

品名:マルちゃん 昔ながらのソース焼そば
1食132g(めん100g)あたり
エネルギー:588kcal
たん白質:8.3g
脂質:27.5g
炭水化物:76.9g
ナトリウム:2.0g
ビタミンB1:0.38mg
ビタミンB2:0.32mg
カルシウム:224mg

3種のカップ焼そばにそれほど大きな栄養成分の違いはないようです。「昔ながらのソース焼そば」のみスープが別添されていないため、横一列の比較は適していないかもしれませんが、重量及び麺量は共通、カロリーにも大差はありません。スープの分を除くと、「昔ながらのソース焼そば」の塩分が少し多いようです。



湯戻し前の麺とかやくの比較



左が「やきそば弁当」で右が「焼そばバゴォーン」。麺は同じような細さですが、色が違います。「やきそば弁当」は白っぽく、「焼そばバゴォーン」は茶色っぽいです。原材料を見ると、しょうゆが練り込まれているかの違いが色の違いを生んでいるようです。具はダイス肉にキャベツで構成は同じですが、「やき弁」はダイス肉が8個入っていてキャベツ少なめ、「バゴォーン」はダイス肉3個でキャベツ多めです。



こちらは「昔ながらのソース焼そば」。「やき弁」や「バゴォーン」に比べると麺がひとまわり太いです。色が茶色っぽいですが、こちらはしょうゆが練り込まれているわけではないようです。製法の違いでしょうか。また、具はキャベツのみで、キャベツの量は3品の中で最も多いです。ここへきて「昔ながら」は他2つとだいぶ毛色が違うように見えます。

完成写真



こちらは「やきそば弁当」。ダイス肉は8個で多め、キャベツはそこそこの量、そしてあおさと紅生姜の入ったふりかけがたっぷり入っています。肉多めなこと以外は至って標準的なカップ焼そばに見えます。



「焼そばバゴォーン」。ダイス肉は3個で「やきそば弁当」に比べて少なく、その分、キャベツが多めに入っています。、また、ふりかけは紅生姜が少なく、全体量も「やきそば弁当」よりも少なく見えました。



こちらは「昔ながらのソース焼そば」。実はこの写真は曰くつきで、3個のカップ焼そばを同時に湯切りしたり写真撮ったりと忙しい中で、「昔ながらの」の完成写真だけ撮るのを忘れてしまったんです。そこで新たにもうひとつ買ってきて写真を撮ったわけですが、新たに買うために探すのが一苦労。前回買ったのはちょっと遠くのイオンだったのですが、遠くて行くのが大変なので近場で探してみたものの見つからず、探すのに数時間を費やした上で結局諦めて、最初買った遠くのイオンまで車で赴き買い直した次第です。たった1枚の写真のために半日仕事ですよまったく。どうして撮り忘れたかな・・・。本当は昨日の夜に更新予定の記事だったんです。上2枚と同じ時間に撮った写真ではないため、多少ライティングとか違って色味が異なっていますがご勘弁ください。

では改めてこちらは「昔ながらのソース焼そば」。ダイス肉が入っておらず、代わりにキャベツの量が3種の中で最も多いです。ふりかけは「焼そばバゴォーン」と同じもののようです。そして最も他2品と異なっていたのは麺の太さ。写真では寄り方が違ってしまったのでそうは見えないですが、湯戻しするとひとまわり以上太くなりました。また、ソースもこの商品だけどろソースで、色味も濃かったです。



ソース

やきそば弁当野菜と果実を加えた少し甘めで飽きのこないソース
焼そばバゴォーンウスターソースにフルーツを使った中濃ソースを合わせたブレンドソース
昔ながらのソース焼そば鉄板の上でソースと豚肉を炒めたような調理感のある濃厚な液体ソース

3種いずれも液体ソースが使用されています。上記のメーカーサイトによる説明でもなんとなくわかる通り、「やき弁」と「バゴォーン」のソースの味はよく似ています。フルーツ由来の甘味と酸味が効いており、メリハリのついた味です。言われなければ同じ味に感じてしまうレベルかもしれません。違いを吟味すると、「やき弁」のソースの方が肉、ラードの旨味が強く、「バゴォーン」の方が多少さっぱりした味だと感じました。この味の違いは、単に具のダイス肉の量が違うことによるものの可能性もありそうです。

一方で「昔ながらの」のソースはだいぶ異なっており、粘度の高いどろどろなソースであることが大きな特徴です。甘味や酸味は他2品に比べると小さく、代わりにラード由来と思われる肉の旨みを最も強く感じました。ダントツで「昔ながらの」のソースがこってりしています。これは大きな違いでしょう。

焼そばソースに酸味や甘味を求めるなら「やき弁」や「バゴォーン」、こってり肉の旨味を求めるなら「昔ながらの」という構図が見えてきます。いや、「昔ながらの」に具としては肉は入っていないんですけどね。皮肉な構図というかなんというか。「やき弁」や「バゴォーン」がカップ焼そばらしい味なのに対し、「昔ながらの」はラードの風味が強く効いて調理感があり、多少本物の焼そばに寄せていると感じました。個人的な好みで言えば断然「昔ながらの」が好きです。

やきそば弁当歯ごたえとコシのある細めの麺
焼そばバゴォーンなめらかで弾力のある麺
昔ながらのソース焼そばなめらかでモチモチとした食感の食べ応えがある麺

こちらもソースと同様、「やき弁」と「バゴォーン」の中細油揚げ麺が比較的よく似ていた印象です。太さがだいたい同じで、調理前は色味が違っていたものの、ソースと混ぜ合わせてしまうとどちらもソース色に染まってしまうため、大きな印象の違いはありません。「やき弁」の麺の方がやや油揚げ麺臭を強めに感じたものの誤差の程度と思われます。表面のつるみが「バゴォーン」の方が強く、反面、「やき弁」は比較するとややボソボソした感じです。特にどちらの麺が優れているとか劣っているとかはないように思います。

「昔ながらの」の麺は他2種に比べるとだいぶ太く、こってり濃厚なソースに合わせているものと思われます。ソースの味が強い上にどろどろで麺との一体感が強いため、油揚げ麺臭は最も小さく感じられ、ソースと麺の相性の良さが光ります。

麺量はいずれも100gで、普通サイズのカップ焼そばとしては多めです。いずれも十分な食べ応えかと思います。

やきそば弁当キャベツ、鶏肉ミンチ、あおさと紅しょうがのふりかけ、中華スープ付
焼そばバゴォーンキャベツ、チキンダイス、あおさ、紅しょうが、わかめスープ付
昔ながらのソース焼そばキャベツ、あおさと紅生姜のふりかけ

「やき弁」と「バゴォーン」に入っている鶏ダイス肉はおそらく共通ではないかと思います。「バゴォーン」に入っているダイス肉の焼き目が濃いように見えたものの、そのような記載がないため、おそらく単なる個体差なのかなと思います。先ほども書いたとおり、「やき弁」には8個入っているのに対し、「バゴォーン」には3個しか入っていなかったため、これは決定的な差かと思います。その分、「バゴォーン」のキャベツの量は「やき弁」の倍くらい入っていましたが、ゴージャスさでは「やき弁」に軍配が上がりそうです。いや、昨今の野菜の高価格化を踏まえると、必ずしもそうとは言えないのかな。

「昔ながらの」の具にはダイス肉が入っておらず、キャベツのみです。ただそのキャベツは「バゴォーン」以上に多く、結構なキャベツ盛となっていました。

あおさと紅生姜の入ったふりかけは、「やき弁」には紅生姜が多く入り、あおさを含めた全体量でも最も多かったです。そのため、紅生姜のアクセントは「やき弁」が最も強く感じられました。「バゴォーン」と「昔ながらの」のふりかけは同じものが使用されいるものと思われます。

「やき弁」と「バゴォーン」に付いているスープ



左が「やき弁」の「中華スープ」で、右が「バゴォーン」の「わかめスープ」。「昔ながらの」にはスープは入っていません。湯戻しした後の油揚げ麺の味がついたお湯とマッチしているのは中華スープの方だと思いますが、わかめスープもおいしいです。わかめスープには三陸産わかめとごまが入っており、本体の具で負けている分、こちらで取り返している感じです。どちらも敢えて湯戻し後のお湯で作る必要もなく、プレーンなお湯で作っても十分おいしいです。

オススメ度(標準は3です)

やきそば弁当:★★★☆☆☆☆☆☆☆(3)
焼そばバゴォーン:★★★☆☆☆☆☆☆☆(3)
昔ながらのソース焼そば:★★★★☆☆☆☆☆☆(4)

東洋水産の誇るカップ焼そば3兄弟、「やきそば弁当」「焼そばバゴォーン」「昔ながらのソース焼そば」を比較してきました。「やき弁」と「バゴォーン」が比較的近い味なのに対し、「昔ながらの」はラードを多く含んだどろどろのソースや太い麺で、他2種とは大きな違いがありました。「やき弁」や「バゴォーン」が甘味や酸味を感じるソースなのに対し、「昔ながらの」はラードの強いこってり濃厚な厚みを感じるソースで、具にキャベツしかなかったり、スープが付属していないことを十分補って余りあるソースだと感じました。

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