支那そばや佐野実氏考案のレシピを再現したカップ麺

今回のカップ麺は、明星食品の「明星 ラーメンの鬼 焦がし牛塩らぁ麺」。2018年7月16日発売の新商品です。「支那そばや」創業者の佐野実氏のレシピを再現した、現「支那そばや」監修による商品です。

今回の「焦がし牛塩らぁ麺」は、2010年に支那そばや本店で供されていた、佐野実氏考案のメニュー「焦がしGYU塩」を再現した一杯です。佐野実氏が素材を厳選した「国産牛オイル」を使用したラーメンで、現在はお店で供されていません。佐野氏はすでに亡くなってから4年ほど経ちますが、亡くなった後も今もこうして名前がついたカップ麺が発売されるなんて、ラーメン業界での存在の大きさがわかりますね。テレビで出てきた時の、あの怖さといったら衝撃的でした。「支那そばや」に行った客が佐野さんに怒られるなんてこともよく耳にしました。

それではどんな一杯なのか、しっかり食べてみたいと思います。



商品概要



品名:明星 ラーメンの鬼 焦がし牛塩らぁ麺
メーカー:明星食品
発売日:2017年7月16日(月)
麺種別:油揚げ麺
かやく・スープ:1袋(後入れ調味油)
定価:税別205円
取得価格:税込216円(ローソン)

栄養成分表

1食88g(めん65g)あたり
エネルギー:352kcal(めん・かやく278kcal スープ74kcal)
たん白質:12.0g
脂質:9.9g
炭水化物:53.6g
食塩相当量:7.4g(めん・かやく2.4g スープ5.0g)
ビタミンB1:0.59mg
ビタミンB2:0.35mg
カルシウム:123mg



鶏が主役のしお味に、牛脂の風味が寄り添うスープ

スープは「チキンをベースに魚介系のだしを合わせ、ペッパーやパセリのアクセントをつけたキレのよい塩スープに、"ラーメンの鬼が厳選した素材" である『国産牛オイル』を配合した別添の調味油を加えて仕上げ」、「この『国産牛オイル』は、スープにコク感をつけるためのひと手間として「牛の脂」を焦がして風味付けし」たとのこと。鶏ベースのしお味スープに、別添の調味油で牛の風味が加わります。

商品名に「牛」が入っているため、牛の味が強いスープかと想像して食べ初めましたが、「支那そばや」らしく鶏ガラベースで鶏の強いしお味スープです。鶏ベースで鶏油の存在も感じられ、主役は間違いなく鶏かと思われます。鶏とともに貝のものと思われる仄かな苦みと、香辛料やパセリのパンチが加わり、なかなか奥深いスープに仕上がっています。パセリがスープをちょっと洋風な雰囲気に仕立て上げています。牛と言いつつ牛一辺倒ではないところに、「支那そばや」らしいこだわりを感じることができます。

別添調味油として加える「国産牛オイル」は牛脂に焦がした風味付けをしたもので、商品名は「焦がし牛塩らぁ麺」ですが、牛はほのかに香る程度となっています。主役はあくまで鶏。動物系の鶏に同じく動物系の牛を重ねるとバッティングして不協和音になりそうなイメージがありましたが、並び立てせるわけではなく、牛が鶏に従属する形で寄り添うことで、両者しっかりマッチしていました。牛が強すぎないところが良いんだと思います。牛骨ラーメン等で牛だしのスープは今までも経験ありましたが、こういう形のスープは今まで経験ありませんでした。オリジナリティを感じる上品な味わいで、とてもおいしいです。意外性がありながらも「支那そばや」らしいと納得です。



やわらかみがあってノンフライ麺と見紛う中細油揚げ麺

麺は「『支那そばや』で提供される麺をイメージした、歯切れがよくしなやかで食べやすい麺」とのこと。中細でやや縮れのある油揚げ麺です。

やわらかみのある麺で、最初食べた時にはノンフライ麺なのではないかと思ったくらい上品な食感です。油揚げ麺臭はほとんどなく、スープの味を邪魔をせず、それでいて生麺のような小麦感と甘みを主張をしています。やわらかさの中に弾力があり、油揚げ麺でもこんな味と食感の麺が作れるんだなぁと感心するレベルです。

実際の「支那そばや」の麺はストレートの中細麺でやわらかい食感が大きな特徴で、今回の麺は形状こそ油揚げ麺の限界で多少縮れているものの、雰囲気はよく出ているのではないかと思います。食べ進めていくうちにスープをよく吸い、スープと麺に一体感も生まれてきます。スープだけではなく、麺にもこだわりを感じました。

不揃いなカットのやわらかいメンマにこだわりを感じる

具は「チャーシューチップ、メンマ、ネギ、タマネギの組み合わせ」で、「特にタマネギは、牛の脂に相性がよく、スープの風味アップにも寄与してい」るとのこと。具はそれなりにボリュームがあります。

チャーシューは細切れタイプで、ハムみたいなやつではなくてしっかり肉感があり、量もそこそこあります。メンマは不揃いにカットされた大きめのもので、ちょっとやわらかい食感でおいしいです。チャーシューよりもメンマに力を入れてきた印象でした。ネギも存在感ある量入っています。

タマネギは粒状のものが入っていて、それほどたくさん入っているわけではないものの、量の割に風味に存在感がありました。確かに牛脂の風味とよくマッチしていますが、牛脂がなくてもアクセントとして威力を十分発揮するように思います。

オススメ度(標準は3です)

★★★★★☆☆☆☆☆(5)
佐野実氏考案のレシピを再現した「焦がし牛塩らぁ麺」でしたが、「牛」という主張の強い飛び道具を使いながらも、鶏メインの味の中で牛をしっかり御している、「支那そばや」らしい味に仕上がっていました。貝の苦みをほのかに感じたり、パセリで少し洋風になっていたりと、随所にこだわりを見せています。また、やわらかみのある麺はノンフライ麺と見紛うほど上品な食感で、スープだけではなく麺にも「支那そばや」らしさを感じる一杯でした。とてもおいしかったです。

スポンサーリンク

 カテゴリ
ブログランキング
  • このエントリーをはてなブックマークに追加