「カップヌードル」の中でノンフライ麺使用の健康志向という共通項のある「ナイス」と「ライト」がなぜ併売されているのか

今回のカップ麺は、今週リニューアルされた日清食品の「カップヌードル ナイス 濃厚! ポークしょうゆ」。そして同じく日清食品の「カップヌードルライト」と比較します!

なぜこの両者を比較するのかと言うと、「カップヌードルナイス」シリーズと「カップヌードルライト」シリーズは同じ「カップヌードル」の中にありながら、ノンフライ麺使用で健康志向という共通項があり、コンセプトが被っているように見えるからです。コンセプトの被る両者を敢えてラインナップに置いておくことの意図がよくわからないため、それならば食べ比べてみて両者の違いが分かればハッキリするんじゃないかということになりました。

「コカコーラゼロ」が出たばかりの時に、コンセプトが被ると思われる「コカコーラライト」と一緒に売られていました。なぜ両方売られているんだろうと疑問に思ったことがあります。飲み比べるとだいぶ味は違ったのですが、今回のカップヌードルもそれと同じようなちょっとモヤモヤした感覚です。

「ライト」があるのに、コンセプトの被る「ナイス」を昨年発売した理由として、健康志向が当たり前の世の中になり、「ライト」というだけでは商品価値として弱くなった結果だと推測していました。健康に配慮する以外にも「濃い」という付加価値を付けて「ライト」に置き換わるべく登場したのが「ナイス」だということ。でも、「ナイス」の登場から1年近く経った今も「ライト」は併売されています。そこに何か理由があるはずと思うので、両者食べ比べて手っ取り早く?両者の違いがわかれば併売される理由がわかるだろうと考えた次第です。

食べ比べてみたところでひょっとしたら何もわからないかもしれませんが、それでも与太話としてお付き合いいただければと思います。いつもより長くなりそうですがよろしくお願いします!



商品概要

品名:カップヌードル ナイス 濃厚! ポークしょうゆ
メーカー:日清食品
発売日:2018年4月16日(月)
麺種別:ノンフライ麺
かやく・スープ:なし
定価:税別180円
取得価格:税込138円(イオン)

品名:カップヌードルライト
メーカー:日清食品
発売日:2009年1月5日(月)
麺種別:ノンフライ麺
かやく・スープ:なし
定価:税別180円
取得価格:税別135円(ドン・キホーテ)

栄養成分表

カップヌードル ナイス 濃厚! ポークしょうゆ
1食57g(めん40g)あたり
エネルギー:176kcal(めん・かやく155kcal スープ21kcal)
たん白質:8.8g
脂質:6.5g
炭水化物:35.0g(糖質18.8g 食物繊維16.2g)
食塩相当量:4.6g(めん・かやく1.8g スープ2.8g)
ビタミンB1:0.12mg
ビタミンB2:0.18mg
カルシウム:86mg

カップヌードルライト
1食53g(めん40g)あたり
エネルギー:198kcal(めん・かやく177kcal スープ21kcal)
たん白質:9.1g
脂質:4.7g
炭水化物:35.0g(糖質24.8g 食物繊維10.2g)
食塩相当量:4.6g(めん・かやく1.8g スープ2.8g)
ビタミンB1:0.12mg
ビタミンB2:0.16mg
カルシウム:94mg

両者似通った栄養成分となっていますが、「ナイス」の方がカロリーが低く、最近のダイエットの潮流となっている糖質制限の観点から見ても、「ナイス」の方が糖質が低く抑えられています。「ライト」は食物繊維が多く含まれていることをパッケージでアピールしているものの、その食物繊維の量も「ナイス」が上回っています。食塩含有は同等で、脂質は「ライト」の方が抑えられていますが、栄養成分だけ見る限りは健康志向については断然「ナイス」に軍配が上がり、「ライト」が併売されている意味があまりないように見えます。

調理後画像の比較



こちらは「カップヌードル ナイス 濃厚! ポークしょうゆ」。「ナイス」にはカップヌードルの主力級の具であるエビが入っていません。前回「ナイス」を食べた時に最も満足できない部分がエビのないことでした。替わりにキャベツや赤ピーマンが入っています。



一方の「カップヌードルライト」。こちらの具はノーマル「カップヌードル」と同じだそうで、「ナイス」にはないエビがきちんと入っています。初めて「ライト」が「ナイス」を上回る部分が出てきました。スープが「ナイス」に比べて透明がかっていて、いかにも健康志向なスープということが窺えます。


スープの比較

・カップヌードル ナイス 濃厚! ポークしょうゆ
カップヌードルならではのペッパーをきかせたしょうゆスープに、ポークエキスを加えてコク深く仕上げた濃厚なスープ」とのこと。

・カップヌードルライト
カップヌードルの味の特徴を再現しつつ、すっきりとしたライトスープに仕上げ」たとのこと。

どちらも「カップヌードル」のスープの基本である、胡椒を効かせたしょうゆ味というところは共通です。しかし、「ナイス」のスープは濃厚感を醸し出すポークの厚みがあり、前情報なく食べた場合に「カップヌードル」から派生したスープと感じることはできないと思います。低カロリーとは思えないこってり感のあるスープですが、そのこってり感の方向性は「カップヌードル」とはまったく違うベクトルで、言ってしまえば「カップヌードル」とは別物の感が強いです。一方の「ライト」は、健康志向の商品らしくちょっと物足りない、薄味で油分の少ないスッキリした「カップヌードル」のスープといった感じで、誰が食べても「カップヌードル」から派生していることがある程度わかる味となっています。「ナイス」のようなこってり感はなく、純粋に薄味のカップヌードル。なるほどなるほど。「カップヌードルナイス」はカップヌードルとは離れた味なのに対し、「カップヌードルライト」は名前通りのライトなカップヌードルなんですね。ちょっとわかってきた気がします。

麺の比較

・カップヌードル ナイス 濃厚! ポークしょうゆ
レタス約4個分相当の食物繊維をたっぷりと練り込んだ『カップヌードル ナイス』専用のノンフライ麺」で、「麺のコシと味わいを、さらにカップヌードルに近づけ」たとのこと。

・カップヌードルライト
『ミスト・エアードライ製法』と『オリジナル3層麺製法』により、カップヌードルのおいしさと、低カロリーの両立を実現した、まったく新しいオリジナルめん」で「ノンフライめんでありながらフライめんのような味わいが特徴」とのこと。

ともにノンフライ麺で、形状は「カップヌードル」の麺に近い中細で縮れの強いヌードルタイプの麺となっています。ただ食感はだいぶ異なっていて、「ナイス」の麺はよくスープを吸ってすぐフニャフニャになってくる「カップヌードル」に近いものなのに対し、「ライト」の麺はスープを吸わずにコシがあり、時間が経過しても伸びにくい麺となっています。本来あるべき麺の姿としては、「ライト」の伸びにくい麺の方が優れているように思いますが、「カップヌードル」に近い食感という観点からは、「ナイス」の麺の方がカップヌードルらしい麺となっています。一方で味は、油を吹き付ける製法で作られている上に糖質を多く含む「ライト」の麺の方が「カップヌードル」に近いです。またあまり実感はできないものの、溶け出す油揚げ麺臭によってスープの味も「カップヌードル」に近づけることに一役買っているものと思われます。ただ、栄養成分を見る限り、麺のカロリーの差がそのまま「ナイス」と「ライト」のカロリーの差になっていると思われるため、今後も「ライト」が存続するのなら、いずれ「ナイス」の麺に置き換えて低カロリー化を図るかもしれないですね。

具の比較

・カップヌードル ナイス 濃厚! ポークしょうゆ
キャベツ、味付豚ミンチ、たまご、ネギ、赤ピーマン」とのこと。

・カップヌードルライト
カップヌードルの具材と内容、量とも同じ」で、「エビ、たまご、肉ミンチ、ネギ」の「おなじみの具材」とのこと。

上の方でも書いたとおり、「ナイス」には「カップヌードル」の特徴的な具であるエビが入っていません。替わりに多少肉の量が多くなっていて、キャベツや赤ピーマンといったカップヌードルにはない具も入っています。一方で「ライト」の具は「カップヌードル」とまったく同じ具の構成ということで、あくまで「カップヌードル」から派生したライト商品であることを物語っています。エビの味があるかないかで、「カップヌードル」らしさがまったく変わってきて、「ナイス」が「カップヌードル」とはまったく別物であることが決定づけられるように感じました。

「カップヌードルナイス」と「カップヌードルライト」の違い

・カップヌードル ナイス 濃厚! ポークしょうゆ
★★★★☆☆☆☆☆☆(4)

・カップヌードルライト
★★★★☆☆☆☆☆☆(4)

「カップヌードルナイス」と「カップヌードルライト」を食べ比べてみて、両者違いがハッキリしていることがよくわかりました。「ナイス」は「カップヌードル」を冠しつつ、なんとなく形状等は踏襲しながらも、味は別物。それに対し「ライト」は、文字通り「カップヌードル」の味を維持しながらカロリー等を抑えて健康志向にした商品。ともに健康志向の「カップヌードル」でありながら、「ライト」は味を、「ナイス」は形式のみを「カップヌードル」と共有している商品だと言えると思います。

「ライト」は健康志向を売りにしたガチガチの「カップヌードル」で、「ナイス」は現代において求められる健康という要素を取り入れながら、「カップヌードル」の次を見据えた商品なのではないかと思います。健康志向でありながら濃い味を追求した、「カップヌードル」とは別物の商品で、本来なら商品名に「カップヌードル」を冠しないか、もしくは「カップヌードル ネクスト」とかにする方がわかりやすいのではないかと感じます。

以上から、「カップヌードルナイス」と「カップヌードルライト」を併売する理由がわかった気になりました。「ライト」は純粋に健康志向版「カップヌードル」、「ナイス」は「カップヌードル」ではない、もしくは健康のみが目的ではない「カップヌードル」の次を見据えた商品と考えれば、併売はむしろ当たり前のように思います。

後日、「カップヌードル ナイス 濃厚! クリーミーシーフード」と「カップヌードル シーフードヌードル ライト」でも改めて今回と同じような比較を行ってみたいと思います。

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